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2026年10月27日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#129をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
パレスチナを知る、“遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩シリーズ 第12回
1948年4月――ナクバの拡大、村と都市で何が起きたのか
今回は、1948年4月、パレスチナ各地で軍事作戦が拡大し、多くの人々が故郷を離れていった時期をたどります。
まず、1948年3月10日にハガナーが最終化した「プラン・ダレット(D計画)」について、文書に実際に何が書かれていたのか、歴史家の間でどのように解釈されているのかを確認します。
続いて、エルサレム周辺でのナフション作戦、1948年4月9日のデイル・ヤシーンの虐殺、そしてハレル作戦へ。
さらに、ティベリアス、ハイファ、ヤッファなどの都市で、パレスチナ人の共同体が失われていった過程を見ていきます。
今回の歴史パートでは、出来事や数字だけでなく、実際にそこに暮らしていた人々の証言も紹介します。
デイル・ヤシーンの虐殺から、生後4か月の息子を抱いて逃れたアイシャ・ジーマ・ジダン。
35年後に故郷を訪ねた彼女が語った言葉は、
「もう、私の村ではありません」
というものでした。
また、ハイファで暮らしていたパレスチナ人女性ミリアムの証言からは、戦闘の中で住み慣れた家での日常生活が失われていく様子が伝わってきます。
そして、故郷を離れた人々が、なぜその後も帰還できなかったのかについても考えます。
1948年のナクバを理解するうえでは、家を離れることになった理由だけでなく、その後、家へ戻ることができなかった理由も大切な問いだと思います。
歴史の中では、村や都市の名前、犠牲者の人数が記録されます。
けれど、そこには一人ひとりの生活があり、家族があり、失われた日常がありました。
そうした人々の人生を見失わずに、歴史をたどっていきたいと思います。
後半は、私自身が「あせらないラジオ」でパレスチナの歴史を伝えていく中で経験したことについてお話しします。
シリーズを始めた頃、YouTubeのコメント欄に、ナクバという歴史的な出来事を否定する動画のタイトルが、繰り返し投稿されたことがありました。
そのとき私は、自分が事実だと思ってきた歴史が、もし間違っていたら、という不安を覚えました。
その経験をきっかけに、複数の資料を読み比べ、事実と解釈を分け、反対の立場からの批判も検討しながら、できる限り根拠を確かめることを、より大切にするようになりました。
一方で、過去に何が起きたのかを検証するための歴史資料へのアクセスが制限されてきた問題もあります。
歴史を記憶すること、記録を残すこと、そして検証できる状態を守ることの大切さについても考えます。
さらに、1948年のナクバから現在のガザへと目を向け、パレスチナの人々が故郷で暮らし続ける権利についてもお話しします。
新しい資料によって、歴史の理解が修正されることはあります。
けれど、歴史を検証することと、十分な根拠なく、実際に起きた出来事そのものを否定することは違うと思います。
自分の認識を疑うことも大切にしながら、根拠のある事実を確かめ、間違いに気づいたら訂正し、学び続けていきたい。
疑いながらも、知ることをやめない。
「遠い」誰かを「遠い」ままにしないために。
これからも、小さな歩みを続けていきたいと思います。
【チャプター】
00:00 オープニング
01:42 前半 歴史パート 1948年4月――ナクバの拡大、村と都市で何が起きたのか
29:40 後半 「パレスチナを知る」シリーズを始めてから体験したこと、学び続けるために
40:39 エンディング
参考・関連資料
【1948年4月の歴史・軍事作戦】
PalQuest(パレスチナ問題百科事典)
プラン・ダレット(D計画)原文・英訳
https://www.palquest.org/en/node/40626
PalQuest
ナフション作戦・ハレル作戦(1948年4月3日〜21日)
https://www.palquest.org/en/overallchronology-grid?nid=21194
PalQuest
1948年の出来事と年表
https://www.palquest.org/en/overallchronology-grid?nid=160
【デイル・ヤシーンの虐殺と当事者の証言】
Jerusalem Story
Aiysha Jima Zidan
“It’s Not My Village Any More”
(アイシャ・ジーマ・ジダンの証言)
https://www.jerusalemstory.com/en/article/its-not-my-village-any-more?page=1
証言の出典:
Staughton Lynd, Sam Bahour, Alice Lynd 編
Homeland: Oral Histories of Palestine and Palestinians(1994年)pp.24–26
【ハイファの歴史と当事者の証言】
Mahmoud Yazbak, Yfaat Weiss 編
Haifa Before & After 1948: Narratives of a Mixed City(2011年)
ミリアム(仮名)の証言:pp.195–196
https://ihjr.org/wp-content/uploads/2024/06/Haifa-Before-and-After-1948.pdf
米国国務省歴史資料集
Foreign Relations of the United States, 1948
ハイファ情勢に関する外交文書・編者注
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1948v05p2/d166
【ヤッファへの攻撃】
イギリス下院議事録(1948年5月5日)
“Situation, Jaffa”
4月28日のイルグンによる迫撃砲攻撃と、住民の避難についてのイギリス政府の説明
https://api.parliament.uk/historic-hansard/commons/1948/may/05/situation-jaffa
【パレスチナ人の離散と帰還の問題】
Akevot Institute
1948年6月30日付、イスラエル軍情報部によるパレスチナ人の離散に関する内部報告
https://www.akevot.org.il/en/article/intelligence-brief-from-1948-hidden-for-decades-indicates-jewish-fighters-actions-were-the-major-cause-of-arab-displacement-not-calls-from-arab-leadership/
【歴史資料の公開と閲覧制限】
Akevot Institute
SILENCING: DSDE’s Concealment of Documents in Archives(2019年)
https://www.akevot.org.il/en/access-to-archives/
報告書PDF
https://www.akevot.org.il/wp-content/uploads/2019/07/Silencing-Akevot-Institute-Report-July-2019.pdf
【現代のガザとパレスチナ人の権利】
米国トランプ大統領によるガザ住民移住構想に関する報道(Reuters、2025年2月4日)
https://www.reuters.com/world/palestinians-have-no-alternative-leaving-gaza-trump-says-2025-02-04/
国連独立国際調査委員会
“The essence of childhood has been destroyed”
パレスチナの子どもたちへの攻撃と被害に関する報告書(2026年6月)
https://www.un.org/unispal/document/coi-report-23jun26/
いつも「あせらないラジオ」をお聴きくださり、ありがとうございます。
今回も、歴史を学びながら、そこに生きた一人ひとりの人生について、共に考えていただけたら幸いです。
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2026年10月20日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#128をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
パレスチナを知る、“遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩シリーズ 第11回
1947年末〜1948年3月――ナクバの始まりと、追悼と抗議のキャンドルナイト
今回は、1947年11月29日の国連総会決議181、いわゆるパレスチナ分割決議の採択後から、1948年3月までの歴史をたどります。
分割決議の翌日から武力衝突が広がり、ユダヤ側とパレスチナ・アラブ側の双方で民間人が犠牲となりました。
しかし、両者の政治的・軍事的な条件は、決して対等ではありませんでした。
この時期、パレスチナ人の村々では、すでに襲撃や住宅の破壊、住民の殺害、追放や避難が起きていました。
アル=ヒサース、リフタ、バラド・アル=シャイフ、カイサリア、サアサ、アル=フサイニーヤ。
それぞれの村で何が起きたのかを、歴史資料や研究をもとに見ていきます。
また、人々が故郷を離れた理由は一つではなかったこと、その後、多くの人々が帰還を認められなかったことにも目を向けます。
そして、1940年代にハガナーが収集していた「村落ファイル」と、1948年3月10日に最終化された「プラン・ダレット(D計画)」についても取り上げます。
「ナクバ」は、1948年5月のイスラエル建国によって、突然始まった出来事ではありませんでした。
そこには、家があり、家族がいて、人々の日々の暮らしがありました。
歴史の中に埋もれてしまいがちな、一人ひとりの生活を忘れずにいたいと思います。
後半は、神戸・元町で行われた「ガザ侵攻、三年、ジェノサイドを止めるために 追悼と抗議のキャンドルナイト」に参加したときのお話です。
雨の中、追悼と抗議のために集まった人々。
会場で起きた出来事から、国家への批判と、個人のアイデンティティの関係について考えたこと。
そして、現在も続いている日本とイスラエルの協力関係についても触れています。
キャンドルナイトでは、ガザで亡くなった子どもたちの名前が書かれたカードを受け取り、その名前を読み上げ、メッセージを書きました。
一人ひとりに、大切な名前があったこと。
その命が奪われたこと。
忘れずに、記憶していたいと思います。
世界で起きているすべてのことに、一人で向き合うことはできません。
それでも、知らないままでいるのではなく、自分にできる小さなことを続けていきたい。
今回も、まず「知る」ことから、一緒に考えていただけたら幸いです。
【チャプター】
00:00 オープニング
02:15 前半 歴史パート 1947年末〜1948年3月――ナクバの始まり
26:00 後半 追悼と抗議のキャンドルナイト
34:44 エンディング
参考・関連資料
【歴史資料・研究】
国連総会決議181(1947年11月29日)
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-185393/
国連パレスチナ委員会/英国代表団報告(1948年2月4日)
※アラブ解放軍の流入と、国外へ離れるパレスチナ人についての記述
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-210981/
Akevot Institute
1948年のパレスチナ人離散の原因に関するイスラエル軍情報部の内部報告
https://www.akevot.org.il/en/article/intelligence-brief-from-1948-hidden-for-decades-indicates-jewish-fighters-actions-were-the-major-cause-of-arab-displacement-not-calls-from-arab-leadership/
Rona Sela
Scouting Palestinian Territory, 1940–1948: Haganah Village Files, Aerial Photos, and Surveys
https://www.researchgate.net/publication/336826203_Scouting_Palestinian_Territory_1940-1948_Haganah_Village_Files_Aerial_Photos_and_Surveys
PalQuest(パレスチナ問題百科事典)
プラン・ダレット原文(1948年3月10日)
https://www.palquest.org/en/node/40626
国連「About the Nakba」
https://www.un.org/unispal/about-the-nakba/
【1948年のパレスチナの村々】
PalQuest(パレスチナ研究所・パレスチナ博物館による歴史資料)
アル=ヒサース
https://www.palquest.org/en/place/16830/al-khisas
リフタ
https://palquest.org/node/17085
バラド・アル=シャイフ
https://palquest.org/en/place/16929/balad-al-shaykh
カイサリア
https://www.palquest.org/en/node/17120
サアサ
https://palquest.org/en/place/17127/sasa
アル=フサイニーヤ
https://www.palquest.org/en/place/16821/al-husayniyya
【日本とイスラエルの関係】
外務省「第5回日・イスラエル外務・防衛当局間協議」(2026年1月28日)
https://www.mofa.go.jp/me_a/me1/il/pagewe_000001_00316.html
外務省『外交青書2026』中東地域情勢
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2026/html/chapter2_07_02.html
ガザ侵攻3年、ジェノサイドを止めるために
追悼と抗議のキャンドルナイト
https://www.instagram.com/p/DeE35EVgeJf/?vrfl=dmZobTJnN2QzYTJy
いつも「あせらないラジオ」をお聴きくださり、ありがとうございます。
これからも、「遠い」誰かを「遠い」ままにしないために、小さな歩みを続けていきたいと思います。
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2026年10月13日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#127をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#127 分割案から国連総会決議181へ ― 『Your Voice Across the Sea』を作るということ
今回は、
「パレスチナを知る、“遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」第10回です。
【前半・歴史パート】
前回取り上げたUNSCOP多数派の「分割案」について、さらに具体的に見ていきます。
【後半】
前回#126に引き続き、
映画『ヒンド・ラジャブの声(The Voice of Hind Rajab)』から受け取ったものへのMusical Responseとして制作した
『Your Voice Across the Sea』
についてお話しします。
この映画に、そしてそこで聞いた「声」に、自分はどのように応答するのか。
曲を作る過程で考えた「表現」と「応答」、そして作品を世に出すことについてお話ししています。
番組の最後には、
『Your Voice Across the Sea – Instrumental』
をお掛けします。
今回も少し長めの回です。
一度に全部ではなくても、どうぞご自身のペースでお聴きください。
【チャプター】
00:00 オープニング
02:35 歴史パート/UNSCOP多数派の分割案
03:55 人口・土地・境界線から見る分割案
12:36 国連での審議/二つの小委員会
21:01 1947年11月29日 国連総会決議181
24:55 後半/『Your Voice Across the Sea』制作の話
30:38 表現すること・応答すること
42:48 『Your Voice Across the Sea – Instrumental』
45:26 エンディング
【歴史パート・主な参考資料】
■ United Nations Special Committee on Palestine(UNSCOP)
Report to the General Assembly, A/364
3 September 1947
UNSCOPによる調査、多数派の「分割と経済連合」案、人口構成、少数派による連邦国家案など。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-179435/
■ United Nations
Yearbook of the United Nations 1947–48
“The Question of Palestine”
1947年の国連におけるパレスチナ問題の審議、Ad Hoc Committeeの設置、第1・第2小委員会の活動、決議181採択までの経緯など。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-184992/
■ United Nations
Ad Hoc Committee on the Palestinian Question
Report of Sub-Committee 1
A/AC.14/34
UNSCOP多数派案をもとに「分割と経済連合」の具体的な計画を検討した第1小委員会の報告。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-184799/
■ United Nations
Ad Hoc Committee on the Palestinian Question
Report of Sub-Committee 2
パレスチナを分割せず、ひとつの独立国家とする案、国連の権限をめぐる法的問題、国際司法裁判所への勧告的意見の要請、ユダヤ人難民・避難民問題を国際社会全体で扱う提案など。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-185470/
■ United Nations
Report of the Ad Hoc Committee on the Palestinian Question
UNSCOP報告書を受けて行われた国連での審議と、分割案が総会へ提出されるまでの経過。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-178646/
■ United Nations General Assembly
Resolution 181 (II)
“Future Government of Palestine”
29 November 1947
「経済連合をともなう分割案」。
1947年11月29日、賛成33、反対13、棄権10で採択。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-185393/
■ United States Department of State
Foreign Relations of the United States, 1947
The Near East and Africa, Volume V
1947年11月25日のAd Hoc Committeeにおける分割案採決(賛成25、反対13、棄権17)について。
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1947v05/d890
■ United States Department of State
Foreign Relations of the United States, 1947
The Near East and Africa, Volume V
1947年11月29日の国連総会における最終採決(賛成33、反対13、棄権10)について。
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1947v05/d896
■ United States Department of State
Foreign Relations of the United States, 1947
The Near East and Africa, Volume V
フィリピンが分割案への反対姿勢から賛成へ変更した経緯について。
ロハス大統領と米国大使のやり取りを含む米国政府史料。
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1947v05/d910
■ United States Department of State
Foreign Relations of the United States, 1947
The Near East and Africa, Volume V
分割案採決をめぐる働きかけについての米国政府側の認識や説明。
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1947v05/d923
【映画『ヒンド・ラジャブの声』・関連資料】
■ 映画『ヒンド・ラジャブの声』日本公式サイト
The Voice of Hind Rajab
監督:カウテール・ベン・ハニア
https://hindrajabjp.com/
■ Forensic Architecture
“The Killing of Hind Rajab”
ヒンド・ラジャブと親族、救助に向かったパレスチナ赤新月社の救急隊員の死亡についての調査。
https://forensic-architecture.org/investigation/the-killing-of-hind-rajab
※ヒンド・ラジャブの年齢について
日本版パンフレットには、パレスチナでは年齢の数え方が2通りあるため、「5歳」「6歳」の両方の表記があり得ることが記されています。
映画では「6歳」とされているため、本番組でも「6歳」に統一しています。
【Music】
ayaradio727
『Your Voice Across the Sea – Instrumental』
映画『ヒンド・ラジャブの声』から受け取ったものへのMusical Responseとして制作した作品です。
前回「あせらないラジオ #126」では、
映画『ヒンド・ラジャブの声』について感じたこと、このシリーズを続けている理由、そして『Your Voice Across the Sea』が生まれた背景について詳しくお話ししています。
あせらないラジオ#126 ▼
https://youtu.be/MloXCLAJCcg
『Your Voice Across the Sea』Full Version▼
https://youtu.be/MK9JCCm73iY
『Your Voice Across the Sea』
English Comment + Full Song▼
https://youtu.be/7uA9HAHhlng
「あせらないラジオ」では、
わたし自身も学びながら、歴史的資料や複数の資料をもとに、パレスチナの歴史と現在について考えています。
ご感想・お便り
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https://ayaradio727.com
2026年10月6日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#126をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#126 パレスチナ問題は国連へ ― UNSCOPの二つの将来案/映画『ヒンド・ラジャブの声』と、わたしの応答『Your Voice Across the Sea』
「あせらないラジオ」をお聴きくださり、ありがとうございます。
今回はいつもより長めの回です。
前半では、
「パレスチナを知る、“遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」第9回として、
1947年、パレスチナ問題が国際連合へ委ねられ、
国連パレスチナ特別委員会=UNSCOP
(United Nations Special Committee on Palestine)が
どのような調査を行い、どのような将来案を示したのかをたどります。
UNSCOPは11か国によって構成され、パレスチナ各地での調査や公聴会に加え、周辺のアラブ諸国、そして第二次世界大戦後のヨーロッパに残されたユダヤ人避難民(DP=Displaced Persons)のキャンプなども訪問しました。
パレスチナ・アラブ側とシオニスト側が、それぞれどのような立場をとっていたのか。
そして1947年8月、UNSCOPの最終報告書で示された
・多数派による「分割案」
・少数派による「連邦国家案」
という二つの異なる将来案について見ていきます。
この時点で示された分割案は、まだ1947年11月29日に採択された国連総会決議181そのものではありません。
次回は、このUNSCOPの提案が国連でどのように議論され、決議181へとつながっていったのかを見ていく予定です。
後半では歴史から現在へ戻り、
映画『ヒンド・ラジャブの声(The Voice of Hind Rajab)』を観て、わたしが受け取ったことについてお話しします。
実際に残されたヒンド・ラジャブの通話音声を用いながら構成されたこの作品を、わたしはどのように受け取ったのか。
そして、なぜ「あせらないラジオ」でこのシリーズを続けているのか。
“遠い場所”で起きていることを、遠いままにしておきたくないと思うようになったこと。
映画を観たあとも心に残り続けた「声」に、わたしなりの方法で応答したいと思い生まれた曲
『Your Voice Across the Sea』
についてもお話ししています。
番組の最後に楽曲もお掛けします。
一度に全部ではなくても、
どうぞ無理のない範囲で、ご自身のペースでお聴きください。
【チャプター】
00:00 オープニング
02:41 歴史パート/1947年・国連へ
04:17 UNSCOPの設置と調査
10:11 ユダヤ人避難民(DP)キャンプでの調査
15:38 多数派「分割案」と少数派「連邦国家案」
21:32 歴史をたどって感じること/現在へ
23:21 このシリーズを続ける理由
33:11 映画『ヒンド・ラジャブの声』
46:07 この映画から私が受け取ったこと
52:26 曲『Your Voice Across the Sea』
【歴史パート・主な参考資料】
■ United Nations General Assembly
Resolution 106 (S-1), “Special Committee on Palestine”
15 May 1947
UNSCOPの設置、11の構成国、調査権限と任務について。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-183472/
■ United Nations Special Committee on Palestine
Report to the General Assembly, A/364
3 September 1947
UNSCOPの活動、パレスチナをめぐる対立する主張、共通勧告、多数派による分割案、少数派による連邦国家案など。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-179435/
■ United Nations Special Committee on Palestine
A/364/Add.1 — Annexes, Appendix and Maps
1947
分割案、連邦国家案、附属資料、地図など。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-186346/
■ United Nations
“UN Special Committee on Palestine (UNSCOP) – Background information”
Press Release PAL/91
31 August 1947
パレスチナ各地、レバノン、シリア、トランスヨルダン、ドイツ・オーストリアのDPキャンプなど、UNSCOPが行った調査の概要。
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-199973/
【映画『ヒンド・ラジャブの声』・関連資料】
■ 映画『ヒンド・ラジャブの声』日本公式サイト
The Voice of Hind Rajab
監督:カウテール・ベン・ハニア
https://hindrajabjp.com/
※ヒンド・ラジャブの年齢について
日本版パンフレットには、パレスチナでは年齢の数え方が2通りあるため、「5歳」「6歳」の両方の表記があり得ることが記されています。
映画では「6歳」とされているため、本番組でも「6歳」に統一しています。
■ La Biennale di Venezia
82nd Venice International Film Festival
“The Voice of Hind Rajab”
2025年、第82回ヴェネチア国際映画祭で
銀獅子賞・審査員大賞(Silver Lion – Grand Jury Prize)を受賞。
https://www.labiennale.org/en/news/official-awards-82nd-venice-international-film-festival
■ Forensic Architecture
“The Killing of Hind Rajab”
ヒンド・ラジャブと親族、救助に向かったパレスチナ赤新月社の救急隊員の死亡についての調査。
https://forensic-architecture.org/investigation/the-killing-of-hind-rajab
■ Independent International Commission of Inquiry on the Occupied Palestinian Territory, including East Jerusalem, and Israel
“The essence of childhood has been destroyed:
Israel’s deliberate targeting of Palestinian children in the Occupied Palestinian Territory since 7 October 2023”
A/HRC/62/CRP.2
18 June 2026
占領下パレスチナ地域における子どもへの攻撃についての国連独立国際調査委員会報告書。
https://www.un.org/unispal/document/coi-report-23jun26/
関連プレスリリース(23 June 2026):
https://www.un.org/unispal/document/uncoi-press-release-23jun26/
■ International Criminal Court(ICC)
Situation in the State of Palestine
21 November 2024
国際刑事裁判所の予審裁判部は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と当時のヨアヴ・ガラント国防相に対する逮捕状を発付しました。
https://www.icc-cpi.int/news/situation-state-palestine-icc-pre-trial-chamber-i-rejects-state-israels-challenges
【Music】
ayaradio727
『Your Voice Across the Sea』
映画『ヒンド・ラジャブの声』から受け取ったものへの
Musical Responseとして制作しました。
曲だけの動画▼
https://youtu.be/MK9JCCm73iY
英語コメント+曲の動画▼
https://youtu.be/7uA9HAHhlng
YouTube版あせらないラジオ#126
https://youtu.be/MloXCLAJCcg
「あせらないラジオ」では、
わたし自身も学びながら、歴史的資料や複数の資料をもとに、パレスチナの歴史と現在について考えています。
いつもありがとうございます。
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2026年9月29日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#125をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#125「パレスチナを知る ”遠い”誰かを”遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」
第8回「戦後のユダヤ人難民と、イギリス委任統治の行き詰まり―パレスチナ問題は国連へ」
✳︎
第二次世界大戦が終わっても、ホロコーストを生き延びた多くのユダヤ人には、安心して戻ることのできる場所がありませんでした。
今回は、戦後のユダヤ人避難民をめぐるハリソン報告と英米合同調査委員会、パレスチナへの移民制限とキプロスの収容所、ユダヤ人武装組織とイギリスとの対立、モリソン=グレイディ案、ロンドン会議をたどります。
そして、パレスチナ問題へのアメリカの関与がより直接的になっていく中、行き詰まったイギリスが1947年に問題を国際連合へ委ねるまでを見ていきます。
エンディングでは、いつものコーヒー豆を切らしているこの頃の飲みものや、おうちCafeの時間について、少しだけ日常のお話をしています。
✳︎
このシリーズでは、ひとつの考え方や見方を押しつけるためではなく、まず「知る」ことから始めたいという気持ちで、わたし自身も学びながらお送りしています。
無理のない範囲で、ご自身のペースで聴いていただけたらと思います。
✳︎
【シリーズ全体を通して参照している書籍・資料】
岡真理『ガザとは何か 増補版』だいわ文庫
イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』平凡社
フランチェスカ・アルバネーゼ『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』地平社
早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 民族浄化の原因はどこにあるのか』
エンツォ・トラヴェルソ『ガザについて歴史は何を語りうるか』青土社
藤原亮司『ガザ、パレスチナ、ひとりひとりの日常』dZERO
早尾貴紀さん講演会
「わたしたちは、こんなに残酷な世界を傍観したままでよいのか―地図から消されつつあるパレスチナ、”遠い国”の日本―」
2026年6月20日
前編
https://youtu.be/kgUAoYzuuYg
後編
https://youtu.be/Mt6tNb_zRrg
【憲法から考える】私たちは、ガザのジェノサイドにどう立ち向かうべきか
https://youtu.be/Jg2MHGN7XXw
✳︎
【今回の歴史パートで参照した資料】
〇早尾貴紀
『イスラエルについて知っておきたい30のこと』
平凡社
戦後のパレスチナ情勢、英米合同調査委員会とアメリカの関与について
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
The Harrison Report
戦後のユダヤ人避難民、ハリソン報告、10万人のパレスチナ移住提案について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/the-harrison-report
〇アメリカ合衆国国務省 歴史局
Foreign Relations of the United States, 1946, The Near East and Africa, Volume VII, Document 450
英米合同調査委員会の勧告、10万人のユダヤ人避難民の受け入れ、パレスチナだけでは難民問題を解決できないという委員会の見解について
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1946v07/d450
〇アメリカ合衆国国務省 歴史局
Foreign Relations of the United States, 1946, The Near East and Africa, Volume VII, Document 453
英米合同調査委員会の勧告に対するイギリス政府の立場、軍事的・財政的負担について
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1946v07/d453
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Cyprus Detention Camps
1946年以降、イギリスによってキプロスの収容所へ送られたユダヤ人避難民について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/cyprus-detention-camps
〇国連
Political History of Palestine under British Administration
戦後のパレスチナ情勢、1946年6月の武装組織による攻撃とイギリス側の措置、キング・デイヴィッド・ホテル爆破事件などについて
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-185776/
〇アメリカ合衆国国務省 歴史局
Foreign Relations of the United States, 1946, The Near East and Africa, Volume VII, Document 506
モリソン=グレイディ案につながる州自治構想について
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1946v07/d506
〇英国議会 Hansard
Palestine Conference (Government Policy)
1947年2月18日
月1,500人のユダヤ人移民、ロンドン会議、アラブ側・シオニスト側との交渉、イギリスがパレスチナ問題を国連へ委ねる方針を表明した経緯について
https://hansard.parliament.uk/Commons/1947-02-18/debates/4f8bc0e9-f2d5-4267-8d07-10707986db6e/PalestineConference(GovernmentPolicy)
〇国連
Question of Palestine / UK letter to Acting Secretary-General
1947年4月2日
イギリス政府がパレスチナ問題を国連総会の議題とし、特別委員会設置のための特別総会開催を求めた書簡について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-189500/
〇アメリカ合衆国国務省 歴史局
Foreign Relations of the United States, 1946, The Near East and Africa, Volume VII, Document 620
トランスヨルダンの独立とイギリスとの関係について
https://history.state.gov/historicaldocuments/frus1946v07/d620
〇国連
The Origins and Evolution of the Palestine Problem, Part I: 1917–1947
戦後のパレスチナ情勢、ユダヤ人武装組織、ロンドン会議、イギリス委任統治の行き詰まりについて
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-199840/
ご感想・お便り
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2026年9月22日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#124をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#124「パレスチナを知る ”遠い”誰かを”遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」
第7回 第二次世界大戦とホロコースト―そのときパレスチナでは?
✳︎
第二次世界大戦とホロコーストの時代、パレスチナでは何が起きていたのでしょうか。
ハアヴァラ協定、1939年白書下の移民制限とストルマ号、パレスチナ在住のユダヤ人・アラブ人の英軍への参加、アミーン・アル=フサイニー、ビルトモア・プログラム、そして戦後のユダヤ人難民問題までをたどります。
エンディングでは、ベートーヴェン晩年の弦楽四重奏第16番から、時代を越えて音楽に出会う「音楽の旅」についてお話しします。
このシリーズでは、ひとつの考え方や見方を押しつけるためではなく、まず「知る」ことから始めたいという気持ちで、わたし自身も学びながらお送りしています。
無理のない範囲で、ご自身のペースで聴いていただけたらと思います。
✳︎
【シリーズ全体を通して参照している書籍・資料】
岡真理『ガザとは何か 増補版』だいわ文庫
イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』平凡社
フランチェスカ・アルバネーゼ『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』地平社
早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 民族浄化の原因はどこにあるのか』
エンツォ・トラヴェルソ『ガザについて歴史は何を語りうるか』青土社
藤原亮司『ガザ、パレスチナ、ひとりひとりの日常』dZERO
早尾貴紀さん講演会
「わたしたちは、こんなに残酷な世界を傍観したままでよいのか―地図から消されつつあるパレスチナ、”遠い国”の日本―」
2026年6月20日
前編
https://youtu.be/kgUAoYzuuYg
後編
https://youtu.be/Mt6tNb_zRrg
【憲法から考える】私たちは、ガザのジェノサイドにどう立ち向かうべきか
https://youtu.be/Jg2MHGN7XXw
【今回の歴史パートで参照した資料】
〇早尾貴紀
『イスラエルについて知っておきたい30のこと』
平凡社
ハアヴァラ協定(移送協定)について
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Refugees
1930年代のドイツからのユダヤ人移住、ハアヴァラ協定について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/refugees
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Introduction to the Holocaust
ホロコーストの定義、犠牲者数など
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/introduction-to-the-holocaust
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Aliyah Bet
イギリスの移民制限下でのユダヤ人のパレスチナ移住について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/aliyah-bet
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Voyage of the Struma
ストルマ号について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/voyage-of-the-struma
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Jewish Brigade Group
第二次世界大戦中のパレスチナのユダヤ人志願兵、
パレスチナ連隊、ユダヤ旅団について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/jewish-brigade-group
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
Hajj Amin al-Husayni: Wartime Propagandist
アミーン・アル=フサイニーとナチス・ドイツ、ファシスト・イタリアとの協力について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/hajj-amin-al-husayni-wartime-propagandist
〇国連
Biltmore Declaration / Biltmore Programme
1942年のビルトモア・プログラムについて
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-206268/
〇国連パレスチナ特別委員会(UNSCOP)報告書 1947年
ビルトモア・プログラムと戦時・戦後のパレスチナ情勢について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-179435/
〇アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館
The Aftermath of the Holocaust
戦後のユダヤ人避難民、避難民キャンプ、パレスチナへの移住について
https://encyclopedia.ushmm.org/content/en/article/the-aftermath-of-the-holocaust
〇英国議会 Hansard
“Arabs and Jews”, 2 April 1946
第二次世界大戦中にパレスチナでイギリス軍へ入隊したユダヤ人・アラブ人の人数について
https://api.parliament.uk/historic-hansard/commons/1946/apr/02/arabs-and-jews
〇Yad Vashem
“The Transfer Agreement and the Boycott Movement”
ハアヴァラ協定の成立過程、反ナチ・ボイコット運動との関係、ユダヤ社会内部の論争について
https://collections.yadvashem.org/en/about/o3231
【エンディングトークで参照した資料】
〇Beethoven-Haus Bonn
Quartett für zwei Violinen, Viola und Violoncello (F-Dur) op. 135
弦楽四重奏第16番 Op.135の成立時期、ベートーヴェン最後の弦楽四重奏であること、第3楽章の「Lento assai, cantante e tranquillo」について
https://www.beethoven.de/de/work/view/ag9iZWV0aG92ZW4tdml1cjNyEQsSBHdvcmsYgICArI_N-wsM/Quartett%2Bf%C3%BCr%2Bzwei%2BViolinen%2C%2BViola%2Bund%2BVioloncello%2B%26%23040%3BF-Dur%26%23041%3B%2Bop.%2B135
〇Beethoven-Haus Bonn
Ludwig van Beethoven, Billet an Karl Holz, Wien, Ende Juli 1826, Autograph
「Muß es sein? ― Es muß sein!」の言葉と、金銭をめぐる冗談めいたやりとりの逸話について
https://www.beethoven.de/en/media/view/5358391627087872/Ludwig%20van%20Beethoven%2C%20Billet%20an%20Karl%20Holz%2C%20Wien%2C%20Ende%20Juli%201826%2C%20Autograph?fromWork=5837453688569856
〇Beethoven-Haus Bonn
Beethoven und Kant: Genies auf Augenhöhe
ベートーヴェンの自由への意識、人間の尊厳についての考え方について
https://www.beethoven.de/de/press/view/5734790296764416/Beethoven%2Bund%2BKant%3A%2BGenies%2Bauf%2BAugenh%C3%B6he
〇Beethoven-Haus Bonn
Sinfonie Nr. 9 (d-Moll) op. 125
第9交響曲と、終楽章に用いられたシラー『歓喜に寄す』について
https://www.beethoven.de/de/work/view/5556714292117504/Sinfonie%2BNr.%2B9%2B%28d-Moll%29%2Bop.%2B125
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2026年9月15日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#123をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#123「パレスチナを知る ”遠い”誰かを”遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」
第6回「最初の分割案はどうなったの?反乱の鎮圧から1939年白書へ」
✳︎
1937年のピール委員会による最初の分割案のあと、パレスチナでは反乱が再び激しくなり、イギリスによる大規模な鎮圧が進められていきました。
今回は、アラブ高等委員会への措置、反乱の鎮圧、ウッドヘッド委員会による分割案の再検討、1939年のロンドン会議、そしてイギリスが発表した1939年白書までをたどります。
ピール委員会の分割案はその後どうなったのか。そして、第二次世界大戦直前にイギリスのパレスチナ政策はどのように変化したのかを見ていきます。
エンディングでは、『あせらないラジオ』を始めてから積み重なってきた時間について、少し振り返ってお話ししています。
✳︎
このシリーズでは、ひとつの考え方や見方を押しつけるためではなく、まず「知る」ことから始めたいという気持ちで、わたし自身も学びながらお送りしています。
無理のない範囲で、ご自身のペースで聴いていただけたらと思います。
✳︎
【シリーズ全体を通して参照している書籍・資料】
岡真理『ガザとは何か 増補版』だいわ文庫
イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』平凡社
フランチェスカ・アルバネーゼ『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』地平社
早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 民族浄化の原因はどこにあるのか』
エンツォ・トラヴェルソ『ガザについて歴史は何を語りうるか』青土社
藤原亮司『ガザ、パレスチナ、ひとりひとりの日常』dZERO
早尾貴紀さん講演会
「わたしたちは、こんなに残酷な世界を傍観したままでよいのか―地図から消されつつあるパレスチナ、”遠い国”の日本―」
2026年6月20日
前編
https://youtu.be/kgUAoYzuuYg
後編
https://youtu.be/Mt6tNb_zRrg
【憲法から考える】私たちは、ガザのジェノサイドにどう立ち向かうべきか
https://youtu.be/Jg2MHGN7XXw
【今回の歴史パートで参照した資料】
〇国連
The Origins and Evolution of the Palestine Problem, Part I: 1917–1947
1937~39年のアラブ反乱、ウッドヘッド委員会、ロンドン会議、1939年白書について
https://www.un.org/unispal/history2/origins-and-evolution-of-the-palestine-problem/part-i-1917-1947/
〇英国議会 Hansard
Arab Higher Committee
1937年11月3日
ルイス・アンドリュース暗殺と、その後のアラブ最高委員会に対する措置について
https://hansard.parliament.uk/Commons/1937-11-03/debates/9bdf1351-d7d9-49e7-94a6-18bb97047171/ArabHigherCommittee
〇イギリス委任統治政府
Report on the Administration of Palestine and Trans-Jordan for the Year 1938
1938年の反乱・治安状況、パレスチナ分割委員会について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-198684/
〇イギリス政府
Policy Statement / Advice Against Partition
1938年11月
ウッドヘッド委員会を受けた分割政策の見直しについて
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-197568/
〇イギリス政府
Palestine: Statement of Policy(1939年白書)
1939年5月
独立国家構想、ユダヤ人移民、土地移転政策について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-198767/
〇国際連盟 常設委任統治委員会
36th Session, 1939
1939年白書とパレスチナ委任統治との整合性について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-203889/
〇イラン・パペ
『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』
河出新書
1936~39年の反乱の鎮圧と、パレスチナ側の軍事的指導層への影響について
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2026年9月8日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#122をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#122「パレスチナを知る ”遠い”誰かを”遠い”ままにしないための第一歩シリーズ」
第5回 1936年の大反乱と最初の分割案
✳︎
今回は、1936年にパレスチナで始まった大規模な反乱と、それを受けてイギリスが提示した最初の分割案について見ていきます。
ヨーロッパではナチス政権の成立によってユダヤ人への迫害が強まり、パレスチナへの移住が急増していきました。一方、パレスチナ・アラブ社会では、自分たちが将来少数派になるのではないかという不安が強まっていきます。
1936年のゼネストとその後の反乱、イギリスによる鎮圧、そして1937年のピール委員会による分割案。
それぞれの出来事を、当時の資料や複数の文献を参照しながら順番にたどります。
後半では、8月に訪れた寺尾紗穂さんのライブをきっかけに、歴史のなかでは見えにくくなってしまう一人ひとりの思いや、音楽や表現を通して記憶を受け継いでいくことについてもお話ししています。
このシリーズでは、ひとつの考え方や見方を押しつけるためではなく、まず「知る」ことから始めたいという気持ちで、わたし自身も学びながらお送りしています。
無理のない範囲で、ご自身のペースで聴いていただけたらと思います。
✳︎
【シリーズ全体を通して参照している書籍・資料】
岡真理『ガザとは何か 増補版』だいわ文庫
イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』平凡社
フランチェスカ・アルバネーゼ『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』地平社
早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 民族浄化の原因はどこにあるのか』
エンツォ・トラヴェルソ『ガザについて歴史は何を語りうるか』青土社
藤原亮司『ガザ、パレスチナ、ひとりひとりの日常』dZERO
早尾貴紀さん講演会
「わたしたちは、こんなに残酷な世界を傍観したままでよいのか―地図から消されつつあるパレスチナ、”遠い国”の日本―」
2026年6月20日
前編
https://youtu.be/kgUAoYzuuYg
後編
https://youtu.be/Mt6tNb_zRrg
【憲法から考える】私たちは、ガザのジェノサイドにどう立ち向かうべきか
https://youtu.be/Jg2MHGN7XXw
【今回の歴史パートで参照した資料】
〇国連
The Origins and Evolution of the Palestine Problem, Part I: 1917–1947
1930年代の移民、1936~39年の反乱、ピール委員会と分割案について
https://www.un.org/unispal/history2/origins-and-evolution-of-the-palestine-problem/part-i-1917-1947/
〇イギリス委任統治政府
Report by His Majesty's Government on the Administration of Palestine and Trans-Jordan for the Year 1936
ゼネスト、アラブ高等委員会の結成と要求、1936年の情勢について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-208860/
〇国連パレスチナ特別委員会(UNSCOP)報告書 1947年
1931~36年の人口構成・移民の推移など
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-179435/
〇Interactive Encyclopedia of the Palestine Question / PalQuest
イッズッディーン・アル=カッサーム
https://www.palquest.org/en/biography/9837/izzeddin-al-qassam
〇国際連盟 常設委任統治委員会
1937年 第32回特別会期(パレスチナ)
1936年の反乱・ゼネストと暴力について
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-208831/
〇イギリス「パレスチナ王立委員会(ピール委員会)報告」1937年
Summary of the Report of the Palestine Royal Commission
分割案、委任統治の行き詰まり、住民移転構想など
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-197740/
〇イラン・パペ
『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
1930年代のパレスチナ社会、1936年のヤーファ旧市街の破壊など
【今回ご紹介した音楽・資料】
〇寺尾紗穂 公式サイト
https://www.sahoterao.com
〇冬にわかれて『forgotten』
「君の旅」収録
https://www.sahoterao.com/info/2026/06/20265forgottenlp.html
〇NiEW
「寺尾紗穂インタビュー 悲しみに気づける社会であってほしい」
2025年4月24日
https://niewmedia.com/specials/sahoterao_edsbt_wryur/5/?loader=1
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2026年9月1日(火)朝8:00
『あせらないラジオ』#121をSpotify、YouTube、Apple Podcastsにて公開しました。
#121
「パレスチナを知る “遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩」シリーズ
第4回 バルフォア宣言のその後―イギリス委任統治下のパレスチナ
今回は、1917年のバルフォア宣言の後、イギリスによる委任統治のもとでパレスチナ社会がどのように変化していったのかを見ていきます。
国際連盟の委任統治制度、パレスチナ委任統治文書、Jewish AgencyとArab Agencyをめぐる制度上の違い、ユダヤ人移民と人口の変化、1920年・1921年・1929年の暴力とイギリスの各調査委員会、ホープ=シンプソン報告、パスフィールド白書、1931年のマクドナルド書簡までをたどります。
後半では、神戸・元町の1003で開催された写真展「私たちが見たパレスチナ~占領下に生きる人びとと暮らし~」と、PROJECTマクルーバのZINEを通して知ったガザ、西岸地区の人びとの暮らしについてお話しします。
このシリーズでは、わたし自身が学びながら、歴史的資料や複数の解説をもとに、できるだけ丁寧に考えていきます。
ひとつの考え方や見方を押しつけるためではなく、まず「知る」ことから始めたい、という気持ちにもとづいています。
【シリーズ全体を通して参照している書籍・資料】
岡真理『ガザとは何か 増補版』だいわ文庫
イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』河出新書
早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』平凡社
フランチェスカ・アルバネーゼ『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』地平社
早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 民族浄化の原因はどこにあるのか』
エンツォ・トラヴェルソ『ガザについて歴史は何を語りうるか』青土社
藤原亮司『ガザ、パレスチナ、ひとりひとりの日常』dZERO
早尾貴紀さん講演会
「わたしたちは、こんなに残酷な世界を傍観したままでよいのか―地図から消されつつあるパレスチナ、“遠い国”の日本―」
前編
https://youtu.be/kgUAoYzuuYg
後編
https://youtu.be/Mt6tNb_zRrg
【憲法から考える】私たちは、ガザのジェノサイドにどう立ち向かうべきか
https://youtu.be/Jg2MHGN7XXw
【今回の歴史パートで参照した資料】
国際連盟規約 第22条
https://digitallibrary.un.org/record/829695
国際連盟「パレスチナ委任統治文書」1922年
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-201057/
国連
The Origins and Evolution of the Palestine Problem, Part I: 1917–1947
https://www.un.org/unispal/history2/origins-and-evolution-of-the-palestine-problem/part-i-1917-1947/
パリン調査委員会報告書
(1920年ナビー・ムーサー事件)
https://www.palquest.org/en/search-page?search_api_views_fulltext=Nabi+Musa
ヘイクラフト調査委員会報告書
https://www.palquest.org/en/historictext/6710/report-haycraft-commission-inquiry-may-1921-jaffa-riots
ショー委員会報告書
https://www.palquest.org/en/historictext/21720/report-shaw-commission-al-buraq-western-wall-disturbances-august-1929
ホープ=シンプソン報告書 1930年
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-194707/
イギリス政府「パスフィールド白書」1930年
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-205977/
ラムゼイ・マクドナルド首相からハイム・ワイツマンへの書簡
1931年2月13日
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-207187/
Arab Agency設置案に対するアラブ執行部の回答(1923年)
https://www.palquest.org/en/historictext/13228/arab-executive-committees-response-high-commissioners-offer-form-arab-agency-similar-jewish-agency
1930年のJewish Agency正式承認に関する国際連盟への報告
https://www.un.org/unispal/document/auto-insert-193812/
【今回ご紹介した写真展・資料】
PROJECTマクルーバ
https://www.instagram.com/ppp_maqluba/
写真展「私たちが見たパレスチナ ~占領下に生きる人びとと暮らし~」
2026年8月1日~16日/1003(神戸・元町)
https://www.instagram.com/1003books/p/DcFc7i4B3tT/
村上麻衣「足元からパレスチナとつながる試みとしての写真展」
『国際人権ひろば』No.179
https://www.hurights.or.jp/archives/newsletter/section4/2025/01/post-202015.html
『Macluba! vol.2 ザハラさんのガザ滞在記』
https://kasei003.stores.jp/items/6979bd4fd13241160ed68a54
『Macluba! vol.3 架け箸 2025年夏 パレスチナ・ヨルダン川西岸地区の暮らしを訪ねて』
https://kasei003.stores.jp/items/6979bdb01b56ba0041893fe2
【ヨルダン川西岸地区の現在について】
国連人道問題調整事務所(OCHA)
https://www.ochaopt.org/content/movement-and-access-west-bank-april-2026
外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_044.html
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みなさま、こんにちは。
ayaradio727と申します。
私は37歳から作詞作曲と歌を始めました。
「何歳からでも、好きなことを始めるのは遅くない」
そんな思いから、ゆっくり、あせらないで音楽活動を続けています。
この番組では、音楽のこと、曲作りのこと、本や映画から感じたこと、日々の中で考えたことを、自分の言葉でお話ししています。
時には、ひとつのテーマを深く掘り下げながら、歴史や社会について学び、考える回もお届けしています。
現在は、
「パレスチナを知る、“遠い”誰かを“遠い”ままにしないための第一歩」
シリーズを連続配信中です。
音楽と言葉を通して、少し立ち止まって考える時間を届けられたら嬉しいです。
ゆったりと、まいりましょう。
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ayaradio727について
────────────
ayaradio727(アヤレディオナナニーナナ)
[作詞・作曲・歌・音楽制作]
2020年より音楽制作を始め、田舎でも都会でもない町の“小さな庭”のあるおうちで、あせらずゆっくり、自分のペースで作品を届けています。
日々の静かな時間、小さな庭、絵画、本、映画、暮らしの中にあるささやかな感情からインスピレーションを受けながら、あたたかく、やわらかな音楽をつくっています。
ライブ活動は行わず、録音と言葉、視覚的な表現を通して、そっと音楽を届けています。
2025年7月27日、初のフィジカルアルバム『あなたはおんがく』をリリース。全13曲を収録。
歌のある作品と並行して、以前からインストゥルメンタル作品も制作・発表しています。アルバム『Sketches from a Quiet Session』は、展覧会で出会った絵画から受け取った印象を描いた“音のスケッチ”です。
「何歳からでも好きなことは始められる」という思いを胸に、今日も、誰かの日々と静かに響きあう音楽をつくっています。
▼ラジオプログラム「Cultural Sound Stream」▼
FMおだわら「Radio Freedom FM」内、月1回・第2火曜日20時オンエア。
ayaradio727が5分間ナビゲーターを担当しています。
https://fm-odawara.com
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