初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスが6月12日に東京・後楽園ホールで『Vol.34 ざ 20th あにばーさりー ー“過激な仕掛人”しんま 寿 追悼興行ー』を開催することは既報の通りだが、大仁田厚がタッグパートナーの雷神矢口と共にこの大会への参戦を、平井丈雅代表に向けて嘆願した。 4月2ついたちに逝去した〝過激な仕掛け人〟と呼ばれたしんま寿さん(享年90歳)について大仁田は、「しんまさんには、大変お世話になりました。俺が全日本プロレスを引退した後からFMWはたあげげまでの間に、プロレス界復帰の足掛かりをいただいたと思っています。『大仁田、お前、挑戦状をUWFへ渡してこいよ』って。大阪府立体育館でやっていたUWFの大会へ、しんまさんは俺を行かせるわけですよ。そこで『チケット持ってますか』と言われたことで、俺の闘争心に火がついてFMWができるきっかけになった」と自身がうだつが上がらなかった引退(一度目)の後、転機をもらった恩義を語り、「しんまさんは、プロレス界の誰よりも、プロレスを愛していたんじゃないかな」としんみり。 大仁田のタッグパートナーの雷神矢口は、「しんま会長には、大仁田さんが2012年にリアルジャパン(当時)に乗り込み、初代タイガーマスクと抗争を繰り広げた時から、何かと気にかけてくださり可愛がっていただいた。自分が地元の浅草で地域プロレスをはたあげげすると言えば、しんま会長は挨拶に来てくれたし、最近では昨年12月から怪獣プロレスのコミッショナーにも就任してくださった。」と、これまでの縁を語った。「しんま会長はいつも『子どものファンを増やさないと、プロレスの未来はない』と語っておられた。自分たちが大人も子どもも巻き込めるプロレスを、もっと広めていかなくては」と真剣な面持ちで語った。 大仁田は、「平井さんへ。俺とやっちゃん(矢口)で、しんまさんの追悼大会に参戦させていただきたい。試合形式は、俺たちらしいスタイルでしんまさんを見送りたいから、ハードコアマッチを希望します。対戦相手は任せます。色よい返事をお待ちしています。」と参戦の希望を伝えた。