壊された日常。失われた当たり前の毎日。ここ数年でヒットしたいくつかのマンガに共通するテーマだと言われます。物語の冒頭は平和な日常が描かれます。しかし突然、その平和は崩れ去ります。そこで主人公は、隠されたり、忘れられたりしていた現実と向き合わされる。この「壊された日常」というテーマは、おそらく3.11の大津波にきっかけがあるでしょう。そして今年のコロナ禍が再びこのテーマを強く大きなものにしています。大津波とコロナ。どちらも人間の力の限界を浮き立たせる出来事。津波も感染症も、古くから人類が戦い、そして文明を発展させることによって抑えてきた。少なくともそう思われてきた自然の脅威です。津波も感染症も、決して消えたわけではないけれど、もはやそれが日常を脅かすことはない。現代文明という壁の中にいれば安全だと思われていたことです。しかし、人類が築いた壁の高さを越えて、津波が押し寄せ、感染症が広がる。それが今、私たちが向き合う毎日です。(続きは音声でお聞きください)
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