序)あるキリスト教学校の校是「人になれ、奉仕せよ」
・姿かたちは人間なのに、人間らしくない在り方、生き方がある。
・聖書が提示する救いは、獣にならずに人間として完成することと言える。
・獣化する力に抗うには、信仰・希望・愛が必要。これを日々供給するのが「いのちのパン」であり「人間らしさ」は「奉仕(逆三角形)」に現れる。
1)ネブカドネツァル王の変化~高ぶる者からへりくだる賛美へ~
・4 章は「平和の挨拶」と「賛美」で包まれている。
・「心安らかに過ごし」は戦争がない状態を意味する。栄華の極みにあって王の心には「恐れ」があった。
・宇宙大の樹木は王の業績を表している。「バビロンの空中庭園」という伝説が残るほど、その都の街並みは美しかった。
・力によってのし上がった世界では、力を維持しなければいけないというプレッシャーに苛まれる。ネブカドネツァル王が知らなくてはならなかったのは、彼のもたらした文明や成功は神の恵みであるということ。
・この真理を受け入れずに自分の手柄として握り続けるなら病に陥り、執務不能になる(人間の中から追い出される)ことが、夢の警告だった。
2)ネブカドネツァル回復の秘訣
・夢の警告は実現してしまうが、王は理性を取り戻し、王座も取り戻す。
・回復の秘訣①「目を挙げて天を見た」…まことの神様と出会い、その恵みを悟り、へりくだって人間としての立ち位置をわきまえた。霊的回復が、不要なプレッシャーから解放される土台となった。
・回復の秘訣②「いのちのパン」で養われたから。「牛のように草を食べ」という表現はよく考えると違和感がある。「獣」に堕した割に穏やかなイメージである。ここには「肉」と「草」の対比がある。
・1章で王のごちそう(バテパグ)は牛肉をメインに構成され、ダニエルたちの「いのちのパン」は「野菜(草)」だった。草は、獣から人間へと回復するための癒しの道を象徴している。
・回復の秘訣③ダニエルの存在が、王室の混乱からネブカドネツァル王を守った。
結)「いのちのパン」を食べる目的~ともに天を仰ぎ、十字架の道を進む
・私たちもネブカドネツァル王のように何らかの責任を委ねられ、天の恵みを地に流し、誰かのいのちを養う奉仕に招かれている。繁栄を求めるのは自然なことだが、栄光を神に返すへりくだった礼拝が欠かせない。
・獣の道に迷いこんでしまう時、ダニエルが必要になる。その弱さを理解し、あざ笑わず、寄り添う。「いのちのパン」で養われた者は誰かの回復のために自らを差し出す「草」になる。