流れのほとりに

嘆きを包み込む神(ヨハネの黙示録6章9節~11節)


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序)聖書の希望と死の現実

・聖書が語るのは、死後の不滅の霊魂ではなく、「からだのよみがえり」であり、この世界が死の束縛から解かれ、新しくされる神の国の到来。

・その一方で「神がいるならどうして…」という理不尽な現実がある。

・黙示録の幻は、出来事を伝えるのではなくメッセージを運ぶ手段。

1)私たちの生涯を礼拝として受け取ってくださる神

・「たましい」=「血」のことを指す婉曲表現。

・「祭壇の下」とは、旧約聖書の礼拝儀式において、献げ物の動物の血が注ぎ出されるところであり、そこに「たましい」があるということは、その人の一切が、神様に受け入れられていることを伝える。

・「自分たちが立てた証しのゆえに」や「一人ひとり」という言葉は、故人一人ひとりを丁寧に扱ってくださることを示す。

2)たましいの叫びを鎮めてくださる神

・「叫ぶたましい」を鎮め「休むこと(安息)」ができるように言葉(具体的な言葉は書かれていない)を与えてくださる神の姿が描かれる。

・一番悪い状況(迫害による理不尽な死:創世記 4 章参照)を描くことで、すべての状況に対応できるメッセージを伝えている。

・「白い衣」は、古代イスラエルの祭司の装束=神に近く仕えることのできる者(罪から解放され、きよめられた人格)を象徴する。死は敗北の時ではなく勝利の時。ただ、勝利を祝うのは、目覚めの時(よみがえり)まで先延ばしされている。

・「休む」と言う言葉は、リフレッシュするというニュアンスが強い積極的な言葉で、復活を前に、新しいいのちが息づいているイメージを与える。

3)「しもべ仲間」の数が満ちるのを待っておられる神

・「主よ、いつまで」と嘆きながら祈る私たちに神は「もうしばらくの間」と答えられる。一人でも多くの人が、神のことばと出会い、自分の立てた証しをもって、聖なる献げ物となるように待っておられる。

・神は、たとえ「殺される」状況であっても、すべての嘆きを包みこみ、和らげ、きよめ、鎮めて、安息を与えてくださる。

・神のことばとイエスの証しに生きる生涯を、心込めて貫徹し、自分の証しを立てることが、亡くなった方々との再会を早める。

結)罪滅ぼしのような「供養」ではなく

・亡くなった方々のことは、いのちの与え主なる神がケアしてくださる。今、生きている仲間、家族、友に、神の支えをいただきながら、愛を注ぐこと、亡くなった方々の思いに応えることである。

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流れのほとりにBy キリスト教たんぽぽ教会


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