今回のウクライナ情勢を受け、Dialogue Radioとして、人びとのストーリーを届けることで貢献したいと考えています。フランス在住のウクライナ人女性Ira(イラ)さんにオンラインでインタービューをさせていただきました。ウクライナ国内にいまだに数多くのご家族、親戚、ご友人が残っているそう。海外に住むウクライナ人として自国の状況に何を感じているのか、祖国への想い、日本や国際社会に期待することをお伺いしました。
Dialogue Radioは、私たちだからこそできる視点からウクライナ人のイラさんが今何を感じているのか、個人のストーリーをお届けします。Dialogue Radioが大切にする「全てのストーリーに価値がある」という思いで今回のインタビューを行っております。
イラさんの部分は今回はあえて英語のまま彼女の声でお届けしています。
翻訳をつけた動画をDialogue RadioのYoutubeで公開しております。
また、翻訳をこちらにも公開していますので、ご覧ください!
より多くの人々がウクライナ情勢を始め、世界で起きている様々な問題に対して関心を持ち続けることを、Dialogue Radioはストーリーの発信を通して今後も行っていきます!
※今回のお話は、海外に暮らすウクライナ人の若者としての目線からお伺いしています。一個人の意見ですのでご了承ください。また、イラさんのプライバシー保護の観点から、年齢や顔写真などの個人を特定する情報の公開はしておりません。
初めてウクライナで何が起きているかを聞いたのは、父から朝早くにかかってきた電話でした。それ以来、世界は全く違う現実に変わってしまいました。今では毎日、毎秒、ニュースをチェックし、親戚に電話し、彼らが安全であることを確認しようとしています。本 当に心配ばかりで、食事も喉を通らず、人生を楽しむこともできません。最初の数日 は、本当に混乱していました。しかし、次第に自分がどうしたら皆の役に立てるか考え、正しい情報をシェアし、募金をするなど、できることをしています。
私の出身の町は比較的安全な場所のようで、人々は軍隊をサポートするために最善を尽くそうとしています。例えば、食べ物を用意したり、必要な物資や服を探したりして、できることでサポートしようとしています。また、ウクライナの他の地域に滞在してる私やサーシャの友人のいる場所は、火災報知器が鳴り響き、たくさんの爆発が起こり、破壊されています。ウクライナで最も有名な大学の1つの学部も破壊されました。ロシア兵は民間の人々など気にもしていません。彼らは子供たちを殺すし、車で安全な場所へ行こうとしている家族や、病院を破壊することもできます。これは本当に正気の沙汰とは思えません。なぜ彼らは民間人を殺さなければならないのでしょうか?なぜなのでしょうか。
・軍や武装民間人以外の人たちは、どう過ごしていらっしゃいますか?
ウクライナの民間人たちは、ウクライナ兵のためにできることは何でもします。24時間、自分たちの町をロシア兵から守ろうと頑張っています。民間人はできることはなんでもしています。服を買ったり、料理を作らなければいけない時はすぐにやります。例えば情報をシェアしたり、印を隠したりします。怪しい人がいたら通報します。ロシア兵に密告する不審者がいるんです。町中にあるロシア兵がつけた印も見つけてできるだけ見つけて隠そうとしています。
ウクライナの全てが大好きです。どこにいても人々は明るく朗らかで、自然も建築も本当にとても綺麗です。例えば、ロシア側に山があるのですが、リラックスすることができます。湖があってその瞬間を楽しむことができます。鳥のさえずりを聞いて自然と一体になることができます。
また、どの都市、街や村を訪れてもウクライナの歴史を感じることができます。ウクライナ人は大変なこともありましたが、今までずっと土地にとどまり、守ってきました。とても歴史的に大事な場所があります。プレージアというのですが、歴史で重要なことがたくさん起きました。もしキエフを訪れたら、その場を感じてみてください。ダメージを受けてしまったけど私たちは大好きです。キエフの、川の側もおすすめです。きっと見たことのない素晴らしいアートを見ることができます。そして、様々なお城をウクライナ中で見ることができます。どこに行ってもお城があるんです。
まず、日本人を含めた世界中の人が団結するべきです。
サポートとtogetherness(”共に”の精神)が大事です。団結したとき、お互いにサポートすることで何も怖くないです。物資だけでなく、メンタル面でもサポートすることが大事です。自分自身にも、自分の身近な友達、家族に対してもセラピストになりましょう。