第2回目は2021ss Collectionで印象に残ったブランドについて話していきます。コロナ禍の中ファッション界はどのような形でコレクションを発表したのか。NYでは参加ブランドが177から60まで減少し、デジタル配信型が多かったように思えますが、今年ならではの表現の仕方やテーマに注目してみました。
● プレイリストでは今季のショーで流れた音楽を中心に紹介しています。
① sacaiからはイギリスバンド、SadeのKiss of Lifeをピックアップ。1994年に出したコンピレーション"The Best of Sade"のジャケ写がプリントされたT-シャツなどから、阿部さんが今季のショーでSadeからインスパイアを受けたことが分かる。
② Louis Vuitton メンズコレクションでは、色彩鮮やかなアフリカの要素を取り入れた遊び心溢れる印象的なショーとなった。バンドの映像がコンテナに映し出されたり、音楽を同時に楽しく鑑賞できた。ジャズを中心にスカやツートーンから影響を受けたショーで使われた楽曲は、Omar のGhana EmotionやBest by Far。残念ながらサブスクには無いので、プレイリストには入れることが出来なかったYussef Dayes TorioのBabylons Burningや、Shabaka Hutchings のSat Tune1など。
③ BALENCIAGAからはBFRNDことロイクゴメスのSunglasses at Nightがプレコレクションで使われた。どこか懐かしさを感じるサウンドは1984年にCorey Hartが出した1stシングルのカバー曲だった。アーティスティック ディレクターのDemna Gvasaliaのパートナーでもある27歳のロイクゴメスをこれからも注目していきたい。
④ エピソード中では紹介していなかったCHANELからは、Duval Timothyと上海を拠点にするプロデューサー兼DJのScintiiの2曲をピックアップ。
⑤ モデルとして活躍するGrace Hartzelが作ったVogueのプレイリストからも私が好きな2曲をピックアップしています。
https://open.spotify.com/playlist/2BfveZYNdo5rCFNGEJrMoG?si=cdi8HRsuR0mLCppgnKkucQ