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あの葉っぱ、もう少しで木から落ちる。そう思ったら、どうしても、その瞬間を見たくなってしまった。じっと、じ〜っと長いこと待って、なかなかその瞬間は来なくて。また待って。という、しょ〜もない、非生産的な時間を過ごしたことがあります。
その瞬間を写真や動画に撮ろうというわけでもなく、ただ、じっと待っていました。その葉っぱが、木から離れ風に舞い、土に触れるまでの時間と空間を、切り取って残すことはできません。
その瞬間を、自分で味わうことが、時間という神秘に近づくような気がして、じっとしていました。とにかく、今しかない。今以外はない。
でも、それを突き詰めると苦しくなってしまうから、普段は曖昧にしているだけです。時間の秘密を、心の奥底では、みんな知っているけれど、気づかないふりをして生きているだけなのです。ちょっと退屈だけど、痛みは少ない。ぼんやりと、なんとなく生きていけるような気がする。
葉の落ちる瞬間を待つ私は、世間的にはさぞかし、ぼんやりした人だったはずです。でも、あのときの私は、かなり冴えていたのです。
あの葉っぱ、もう少しで木から落ちる。そう思ったら、どうしても、その瞬間を見たくなってしまった。じっと、じ〜っと長いこと待って、なかなかその瞬間は来なくて。また待って。という、しょ〜もない、非生産的な時間を過ごしたことがあります。
その瞬間を写真や動画に撮ろうというわけでもなく、ただ、じっと待っていました。その葉っぱが、木から離れ風に舞い、土に触れるまでの時間と空間を、切り取って残すことはできません。
その瞬間を、自分で味わうことが、時間という神秘に近づくような気がして、じっとしていました。とにかく、今しかない。今以外はない。
でも、それを突き詰めると苦しくなってしまうから、普段は曖昧にしているだけです。時間の秘密を、心の奥底では、みんな知っているけれど、気づかないふりをして生きているだけなのです。ちょっと退屈だけど、痛みは少ない。ぼんやりと、なんとなく生きていけるような気がする。
葉の落ちる瞬間を待つ私は、世間的にはさぞかし、ぼんやりした人だったはずです。でも、あのときの私は、かなり冴えていたのです。