心を磨く人間関係教室

ep298:共感について


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共感力とは、「相手の状況や気持ちを推察し、寄り添う能力」だといわれています。

人と人の円滑なコミュニケーションのために、「共感力は重要だ」ともいわれています。

さらに人的支援の従事者にとって「共感力は不可欠」ということになっています。

さて私が、世間の常識に反論を述べてみるのは、いつも通りのことです。

以下、私見。

共感力というのは、ひとつの個性です。

誰にでもあるもので、いろんな共感力があって、使い方も人それぞれ。

共感力という定規で人を計測すれば、その力の高さ低さを表すことができるでしょう。

しかし、なんでも高ければ良い、というわけでもなく。

低いからって、高い人を羨む必要もなく。

高くなるための努力など、論外です。

また共感力は、霊感と言い換えても良さそうです。

見えないものを見る力と言っても良いでしょう。

一般的な共感力の定義でみると、たとえば「殴られて傷ついている人」の「殴られたという状況と、傷ついた気持ちを推察し、その人に寄り添うこと」となりますね。

「殴られて傷ついて」いない自分が、相手の状況と気持ちを推察し、寄り添うわけです。

寄り添う、つまり、心と身体がそばにいる感じ。

過去に殴られた経験があるか。

暴力シーンを見慣れているか。

相手に寄り添う余力があるか。

といった条件によっても、共感力は変化します。

相性というのも、ありますしね。

何より、相手は「共感されたい」のか、という問題があります。

相手の気持ちが「傷ついている」からといって、寄り添ってもらいたいか否かを「共感」できなければ、単なる「おせっかい」です。

感じ取るべきものは、相手が発した言語・非言語の情報だけでなく、相手の周囲にある霊的な存在の意図です。

そして真の共感は、相手から離れたときに、消えるはずなのです。

私たちは、相手の「傷ついた心」に共感したつもりで、実は自分が「傷つけられ」、自分の傷に傷ついていることが多いような気がします。

だから「寄り添った」後も、自分が受けたダメージに苦しむのだと思うわけです。

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先日、ある高名な先生から「いかに共感力が大事か!」というお話を伺いました。先生は、私が「退屈している」という気持ちには共感してくださらず、とても退屈だったので、こんなことを書いてしまいました(笑)

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心を磨く人間関係教室By TOMOKO