心を磨く人間関係教室

ep436:【禅語シリーズ】一行三昧 (いちぎょうざんまい)


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出典は、中国仏教禅宗の大元締め、六代目の偉いお坊さんの説教を、弟子たちがまとめた「六祖壇経(ろくそだんきょう)」。

師示衆云、善知識、一行三昧者、於一切處、行住坐臥、常行一直心、是也。

師匠が人々に話しました、仏の教えを正しく伝える者(善知識)は、目の前のひとつのこと(たとえば坐禅)に集中し、念を抱いてはなりません。常に、ひたすらに、ひとつのことに没頭するのです…と、いったところでしょうか。

「一行」については、「坐禅の修行そのもの」なのか、「日々の生活にある一つ一つのこと」なのか、意見が分かれるようですが、私たちは、そんなことは気にしません。

「三昧」は、サンスクリット語「サマディー」の音訳。精神の集中レベル・マックス状態、いわゆるゾーンに入っている感じですね。

「贅沢三昧」「放蕩三昧」は、ダメな感じ。「ゴルフ三昧」は微妙で、「地魚三昧」「炙り三昧」なら美味しそう。「風流三昧」「読書三昧」だと、イイ感じです。

というわけで、何を「三昧」するかで、私たちの印象は変わりますよね。印象が変わるのは、社会の常識や、見栄・体裁を気にしているからです。もちろん気になりますけどね。

世間は、効率よく成果を得ることを求めていますから、成果のはっきりしないボンヤリしたことは評価されません。

そうです!世間が評価しないこと、それこそが、私たちに必要なもの!この三昧は良くて、あの三昧は悪い、といった、しょうもない判断に気を取られている場合ではありません。

生きている間しか、生きられないのですから。生きている間に、自分が三昧したいことを、三昧しないと間に合いません。

と言われても、何を三昧したらいいのか分からない人もいることでしょう。

まずは、「ながら」をやめる一時を確保してください。3分でも、1分でもいいから、スマホ片手に食事するとか、ウオーキングしながら英語リスニングとか、歯を磨きながらスクワットとか、二つ同時を禁ずる時間を確保します。

マルチタスクで効率アップ!と見せかけて、実は、あっちもこっちも中途半端、何もしない方がマシだった、ってこともあります。

人間は、忙しいと心を亡くす、これ古典です。

思いっきり効率悪く、思いっきり偏った、思いっきり一般的でないことに、思いっきり集中しましょう。

歩くなら歩く三昧、飲むなら飲む三昧、何もできないときは何もしない三昧です。

三昧は、極度の集中状態ですから、損得勘定・勝ち負けは生じず、嫉妬・焦燥・羞恥も起きません。自分の心と身体と魂だけ。

歩くだけで、大自然と繋がる自分を感じられる、三昧ってお得です。


TOMOKO

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