心を磨く人間関係教室

ep445:視野を広げるな


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視野を広げるとは、物事の全体を見渡すこと。時間的・空間的に広く見ること。未知の関連する物事を柔軟に受け入れること、などの意味があります。

高い視座(立場・姿勢)から、公平かつ柔軟な視点(視線の向け方)で、広い視野(判断の範囲)で物事を捉えるのが「良い!」とされています。

視野を広げるのは、正しく良いことだ、というのは大人の常識です。…って、そうかしら?

私たちが抱える悩みや心配ごとの多くは、生存本能と関係があります。なんで私は、こんなことに悩むんだろう?その理由は、生命を脅かすものを排除するためです。

恐怖を回避するために、悩んだり苦しんだりしているわけです。

こうなったら、どうしよう?こうならなかったら、どうしよう?あっちこっちに悩みのタネが落ちています。視野を広くすればするほど、心配のタネが増えていきます。視野を狭くすると、心配の範囲も狭くなります。

視野を広げなければ、不安・恐怖・絶望のほとんどが消滅するのでは?…と思ったりします。

心配ごとは消えないが、心配ごとに関する恐怖や絶望が消える、というのが私の実感です。

視野が狭い、というのは、ある意味で赤ちゃんの視点です。目の前にあるものを見る。目の前にあるものに触れる。眠いなら寝る。飲みたいなら飲み、食べたいなら食べる。吐き出したいなら吐き、排泄したいならする。笑いたければ笑い、怒りたいなら怒る。そして、不愉快なら泣く。

もう私たちは赤ちゃんではないので、狭い視野で生活すると、トラブルが生じるかもしれません。けれど、そんなトラブルは、無視すればいい。そんなトラブルを、あらかじめ引き受けると覚悟すればいい。

赤ちゃん的に生きることを、退化と捉えるか。精神的な洗練と捉えるか。自分の感性を信頼できるか否か。究極の選択ですね。

体験の少ないまま、情報を集め過ぎた人の苦しみは、「広い視野」への無用の憧れではないか…と思うのです。


TOMOKO

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