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Ep.572 Claude、Xcodeで一般提供開始──“Sonnet 4”がSwift開発を直結支援(2025年9月18日配信)


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9月15日、Anthropicは「Claude in Xcode」が一般提供になったと発表しました。Xcode 26にClaudeアカウントでログインすると、Sonnet 4を用いたコーディング支援がそのまま開発フローに組み込めます。プロジェクトから自動で文脈を集め、会話履歴やファイル添付をまたいでデバッグ、リファクタリング、新機能追加までを対話で進められるのが売りです。


Xcode内の具体機能としては、選択範囲の解説やドキュメント自動生成、SwiftUIプレビューやプレイグラウンド作成、さらにエディタ内のインライン変更まで対応。Claudeの利用枠はデスクトップやWebと共通プールで、Xcode側にはその一部が割り当てられます。対応プランはClaude Codeを含むPro/Max、およびTeam/Enterpriseのプレミアム席です。


導入はシンプルで、Mac App StoreからXcode 26を入手し、環境設定のIntelligenceからClaudeでログインするだけ。Appleの公式ドキュメントでも「IntelligenceでChatGPTまたはClaudeを有効化できる」旨が案内され、マルチモデル前提の設計が確認できます。


今回の一般提供に先立ち、8月のベータ段階から「IntelligenceにClaudeが現れた」との報道が相次いでおり、Xcode 26のリリースノートでも「Intelligence設定から既存のClaudeアカウントを追加可能」と記されていました。つまり、夏のプレビューを経て、いよいよ本番運用へ踏み出した格好です。


開発現場への効きどころは明瞭です。まず、Xcodeが公式に“複数モデル”を受け入れることで、チームはプロジェクト特性に合わせてClaudeと他モデルを使い分けられます。次に、エディタ内の文脈を自動収集することで、対話→コード反映が往復の少ない短い動線になります。最後に、既存のClaude契約を持ち込めるため、調達やコンプライアンスの負担が軽い。AppleがIDE側のハブを整え、Anthropicがコーディング知能を供給する分業は、日々のSwift開発の“速度と整合性”を底上げしてくれそうです。

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名古屋ではたらく社長のITニュースポッドキャストBy ikuo suzuki