連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』

エピローグ②公園のシンボルは、博多市の怨念を封じるための…


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まさに、博多の新しいランドマークとして、博の公園は完成していた。だけどこの公園は、かなめと博にとっては、マイヅル様と約束した、福博の「融和」を象徴する場でもあった。「この場所から人は、希望と共に旅立ち、そして、多くの旅人たちを迎えました。この博多、そして福岡が発展する上において、かけがえのない場所だったのです。ですがそこには、たった一つの碑があるだけで、顧みられることもありませんでした。それは、あまりにも寂しいことだと思いませんか?」「その記憶を継承してゆくための象徴となるのが、この時計台です」ベールがはがされ、公園のシンボルの時計台が、姿を現わした。「この時計は、ビル工事の過程で発掘された、明治の頃の初代博多驛の改札口にあったものです」「土の中で百年以上眠り続けていた時計は、修復されて昔の姿を取り戻し、今の時を刻みだしました」この公園が、新たな「博多市の怨念」の「封じ」の拠点となったことは、かなめと博だけが知っている秘密だった。

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連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』By RKBラジオ『博多さっぱそうらん記』