連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』

エピローグ⑤傾いて建っていた日吉神社の手水舎がまっすぐに!


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山王公園といえば、住吉神社と旧博多驛と共に、博多駅を守り続けていた「三角形」の一画だ。もしかしてまた、博多市の怨念が動き出したんじゃ……。「山王公園に日吉神社のあろうが? ずっと曲がって建っとった境内の手水舎が、急にまっすぐに立ったとげなたい。そいけん、見物に行ってくるとたい」「え? 手水舎が、まっすぐに……?」「そげんたい。こないだまで、いくら直そうとしても斜めになってしもうとったとに、急にまっすぐになってしもうたとよ」手水舎が曲がっていたのは、博多駅を守る三角形の結界の「磁場」の影響だった。怨念が生み出されなくなり、怨念から博多駅を守るという役割が必要なくなったことで、歪みが解消されのだろう。式典会場を離れ、かなめは大博通りに出た。駅まで歩き、駅ビルの屋上に行ってみる。「驛長さん……、やなかった、今は鉄道神社の神様やったね」かつて「驛長」と呼ばれた存在が、今はこの博多駅を守る存在になった。怨念に突き動かされて歪んだ方向に向かっていたとはいえ、その博多駅を愛する心は本物だった。驛長が鉄道神社の守り神になったことで、今の博多駅も安泰だろう。

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