徒手空拳日記

腑抜けからの復興


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徒手空拳日記。
2023年3月12日日曜日。
サラリーマンをやめて2年以上経ちましたが、まるっきりサラリーマンには戻りたくないんですよね。よくドラマなどで、定年退職で腑抜けになってしまう中高年のおっさんがえがかれますが、私の場合は、むしろサラリーマン時代が腑抜けであって、いまが正常であり、ようやっと腑抜けから抜け出したという感覚が強いです。
私によれば、満洲国2.0の歯車とは、連合赤軍の一員になることとほとんど同じであって、二度とは戻りたくない、ろくでもない日々でしかありません。そういった意味では、サラリーマンから逃げて散ることは、かえって、人間復興、ルネサーンスと言えるのだろうと思っています。
サラリーマンを辞めた自分を肯定したい一心で、辞めてからの成功に矢鱈とこだわる人もなかにはいますが、そういう人は、かわいそうなことに、いまが腑抜けの状態なんだろうなと思います。競争していないと不安で仕方ないタイプの人は、サラリーマンを辞めないほうがいいと思います。
週明けから、金融クライシスが始まると思いますが、おそらくこれからゆっくりと、リーマンショックをはるかに超える破壊が起きます。2009年と現在で、なにがもっとも違うかといえば、マネーの総量と、ソーシャルメディアのチカラです。
週末に起きたシリコンバレー銀行の破綻の引き金を引いたのは、加速主義者でスーパーリバタリアンのピーター・ティールでした。取り付け騒ぎの拡散が格段にはやくなっているのも、銀行前にめちゃくちゃ人が押し寄せて並んでいる動画とか、さまざまな切り口で並べ替えられた潰れそうな銀行ランキングなど、ありとあらゆるデータが、あっという間にSNSを駆け巡るからです。
そのピーター・ティールによる「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」という言葉にしたがえば、シリコンバレー銀行破綻についての、賛成する人がほとんどいない、大切な真実とは、GAFAなどのITジャイアントが、シリコンバレーのベンチャー企業に仕事を発注しなくなって、彼らが立ち行かなくなり、シリコンバレー銀行の債権が焦げ付いた、という単純な理由なんじゃないかなと思います。
Twitterジャパンとか、Googleジャパンが、これからEvernoteジャパンみたいに、もぬけの殻になりますので、GAFAの下請けの中小企業は、それよりも真っ先に死んでいるはずです。
あと、ピーター・ティールは、「競争とは負け犬がするものだ」とも言っていますが、それ、競争しか能のない、日本そのものじゃん。ほんと負け犬だらけです。
本日は以上です。ありがとうございました。
ひとの行く裏に道あり花の山
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