6日、東京みやこ・大田区総合体育館にて新日本プロレス『はたあげげ記念日』が開催。エル・ファンタズモ(ELP)がオープンチャレンジ形式でNJPW WORLD認定TV王座の3度目の防衛に成功した。 NJPW WORLD認定TV王座とは、長年新日本プロレスを中継してきたテレビ朝日の提案によって企画され、『テレビ朝日とのパートナーシップを象徴する王座・ベルト』として2022年に創設。15分1本勝負にて行い、若手にもチャンスを与え、これまでタイトルマッチをあまり行ってこなかった地方大会でのマッチメイクを中心に考えていくプランが語られていた。 現王者のELPはイギリスではウィル・オスプレイのライバルとして知られ、2019年に新日本プロレスに登場。ジュニアヘビー級の第一線で活躍すると同時にばれっとくらぶの一員として悪の限りを尽くしてきたが、追放されてベビーターン。ヘビー級に転向し、ヒクレオとともにIWGPタッグ王座&STRONG無差別級タッグ王座戴冠を果たすなど実績を残してきた。 そんなELPだが、昨年10月には検査でガンが発見されたことを報告し無期限休養。世界中から心配の声が集まる中、同年12月に「ガンは克服された」という宣言とともに電撃復帰。その翌月となる今年1月には4WAYマッチでのNJPW WORLD認定TV王座戴冠を果たし、ガンを克服しての大復活劇を遂げてみせた。 王者としてのELPはまさにヒーロー。入退場時に積極的にちびっこファンと触れ合い、ベルトをかけて一緒に写真撮影に応じるなどの振る舞いでピープルズ・チャンピオンとなっている。 この日、ELPはオープンチャレンジ形式でのTV王座戦を実施。 リング上で「若い選手でも年寄りの選手でもいいんだぜ?」と挑戦者を公開募集すると、セコンドとして一緒にリングに上っていた邪道が「俺がチャレンジしてやろうか?」と乗り気になる。そんな中でマスター・ワトが入場し、ELPと対峙。 序盤はじっくりとしたグラウンドに始まるも、ワトがいきなりベンダバールを狙うなどスリリングな攻防が展開。 ティヘラの応酬を制したワトがノータッチ・トペ・コンヒーロ、スワンダイブ式エルボースマッシュと身軽な飛び技で猛攻をかけるが、空中戦はELPも大得意。