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鬼は外と言わない街があります。
険しい嶺を、人々は畏れと親しみをこめて鬼と呼びました。千年のあいだ、山に入る修行者たちを黙って見守ってきた鬼の夫婦がいて、遠い国から渡ってきて、ありがとうと微笑みながら歴史の向こうへ消えていった王子もいました。
節分の夜、豆をつまんだ指先が、ふと止まってしまうような話です。
怖い顔の裏側に、そっとしまわれた寂しさや、深くてあたたかな慈しみ。
By ふたみたし鬼は外と言わない街があります。
険しい嶺を、人々は畏れと親しみをこめて鬼と呼びました。千年のあいだ、山に入る修行者たちを黙って見守ってきた鬼の夫婦がいて、遠い国から渡ってきて、ありがとうと微笑みながら歴史の向こうへ消えていった王子もいました。
節分の夜、豆をつまんだ指先が、ふと止まってしまうような話です。
怖い顔の裏側に、そっとしまわれた寂しさや、深くてあたたかな慈しみ。