小山ナザレン教会

混沌とした世界に、神の息吹(稲葉基嗣) – 創世記 1:1−5


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2024年1月1日 元旦礼拝
説教題:混沌とした世界に、神の息吹
聖書:創世記1:1−5、ヨハネによる福音書 1:1−5
説教者:稲葉基嗣
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【説教要旨】
創世記の物語はその冒頭で、この世界のはじめの状態は混沌としていて、闇で包まれていたと伝えています。このような世界の描写は、創世記の物語が記された時代の歴史的状況を、つまり、ユダの人びとがバビロンへ捕囚された経験を反映しています。捕囚の地であるバビロンからエルサレムに戻ってきたあとも、復興の望みを持てない彼らの故郷は、混沌としていました。
この混沌とした、暗闇に包み込まれた世界で、神の霊が動いていると、創世記の物語は伝えています。霊と訳されるヘブライ語は、風や息という意味も持ちます。神の息吹は、人間に命を吹き込むものです。その意味で、神の霊が混沌とした世界で動いているというこの描写は、まさに、混沌とした世界に命が萌え出る瞬間を神自身が待ちわび、命の息を混沌とした世界に吹きかけ続けている姿とも見えるでしょう。
混沌とし、暗闇が広がるわたしたちの世界においても、神の霊は動き、命を与えようと、この世界に息を吹きかけ続けています。
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