諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第36回「開門をめぐる裁判と現地の動向」ゲスト:岩井三樹さん(「よみがえれ!有明訴訟」を支援する全国の会)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年1月28日に放送した第36回では、よみがえれ!有明訴訟」を支援する全国の会の岩井三樹さんにゲストとしてご出演いただき、昨年末から1月にかけてのニュースや出来事を追いながら、現地の状況を詳しく解説していただきました。
諫早湾の開門をめぐって、漁業者側が国に課している制裁金に関する裁判(請求異議訴訟)が福岡高裁で進められています。そこでの和解に向けて、漁業者側は営農者のための「基金」の創設などを求める意見書を提出しました。一方で国は、開門に代わる「基金」を拒んでいる佐賀県の漁協に対して、強引な説得工作を展開しています。
1月下旬には、長崎地裁での開門訴訟の公判があり、その翌日に行われた農水省との意見交換会や決起集会では、開門しないという農水省の方針に対して、漁業者から怒りや批判が噴出しました。
また、諫早湾の干拓農地では農作物のカモ類による食害や調整池の淡水化に伴う冷害で、営農者が長崎県を訴え、開門を求めるというような動きも始まりました。
その後、2月26日には福岡高裁の請求異議訴訟が結審し、長崎地裁に続いて開門しない和解案が提示されました。国と裁判所が一体となって、過去の開門判決を葬り去ろうとしているという異常な事態が続いています。
なお、今回は通信ソフトの不具合で、生放送時にノイズや音切れが多発してしまいました。この録音版では音声を編集して多少修復しましたが、それでも聞きづらい箇所がかなりあります。また、編集作業に手間取り、公開が大変遅くなってしまいました。リスナーの皆様、そしてゲストの岩井さんに深くお詫びいたします。
Twitter → @radioainet
有明海漁民・市民ネットワーク → http://www.ariake-gyomin.net
Facebookページ → https://www.facebook.com/ariakekai
radioainet-036-96k.mp3