1996年12月。
我孫子洋品店を開ける、ほんの3週間ほど前。
初めてのアメリカ買い付けで向かったのは、テキサス州ヒューストンでした。
ところが、現地では歓迎されすぎて、肝心の買い付けがなかなか進まない。
そんな中、どうしても行ってみたかった街がありました。
エル・パソ。
理由は、古着でも軍物でもありません。
大好きだったスティーブ・マックイーンの映画『ゲッタウェイ』です。
その映画に出てきた街を、この目で見てみたい。
そんな気持ちで向かったエル・パソで、小さなサープラスショップと女性店主キムさんに出会います。
そこで見つけたのは、M-51、フライトジャケット、ヴィンテージ501、通称ミッキーマウスブーツ、空軍のスーツケースなどなど…。
そして初めて、「自分の目で選び、自分で買い付ける」感覚を知りました。
その約3週間後。
エル・パソで買った服や軍物を並べて、我孫子洋品店を開店します。
商売の計画より先にあったのは、映画と偶然と、ただ「行ってみたい」という気持ち。
今回は、そんな古着屋の始まりの話です。
※補足
収録では「空軍基地の近く」と話していますが、後から調べたところ、当時そこはすでに旧ビッグス空軍基地ではなく、ビッグス陸軍飛行場になっていました。1996年当時の僕は、その違いを知らずに「空軍基地」だと思っていたようです。
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