12日、東京みやこ・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.34 ざ 20th あにばーさりー―“過激な仕掛人”しんま 寿 追悼興行―』が開催。しんざきじんせいが33年のキャリアの中で初めてシングル王座に挑戦した。 ストロングスタイルプロレスの至宝・レジェンド王座は、今年3月13日に船木誠勝が戴冠。 今年は船木のデビュー40周年のメモリアルイヤーであり、3月13日は船木の56度目の誕生日。「今回は最後のタイトルマッチだと思い、自分の方から立候補しました」と不退転の決意を語っていた船木が見事結果を出した形だ。 一方、人生は言わずとしれたプロレス界の重鎮であり、WWFでは白使の名で活躍したリビング・レジェンド。みちのくプロレス創業者のザ・グレート・サスケから社長の座を引き継いでセンダイガールズプロレスリングを設立させるなどプロレス界の発展に努め、誰からも尊敬される選手の1人だ。 そんな人生だが、シングル王座の戴冠歴がないどころか、意外なことに33年のキャリアの中でシングル王座に挑戦したことが1度もないという。今回のオファーを受けた人生は「33年目にしてやっとシングルベルトの挑戦に値するレスラーだと認めていただけた」と謙虚な姿勢を示しつつも、初の王座戴冠に向けて闘志を燃やしていた。 船木のセコンドには山田学と高橋義生、人生のセコンドにはザ・グレート・サスケとディック東郷がつく。図らずも、同じく1993年にはたあげげしたパンクラスとみちのくプロレスの対抗戦のような構図となり、オールドファンは大いに沸く。 序盤はじっくりとしたグラウンドの攻防が展開されていき、人生が拝み渡りを狙うも船木は手を離して距離を取る。 船木が足に狙いを定めてアキレス腱固めやローキックで攻め込んでいくが、人生がジャンプでかわしてドロップキックやリバーススプラッシュ式フットスタンプを見舞うなど意表を突く。さらに船木の蹴りをキャッチして曼荼羅捻りで切り返して極楽固めで捕らえ、2度目の拝み渡りチャレンジも、船木が腕を引っ張ってリング内に戻してスリーパーホールド。 人生はなおも拝み渡りを狙うが、船木は左右の掌底&ミドルキックを連打。人生は再び曼荼羅捻りから念仏パワーボムを2連発。まんをじして拝み渡りを成功させるが、ブレーンチョップに行ったところを船木がキャッチ。