Almeida, P., & Kogut, B. (1999). \[**エンジニアの地域内移動性**と知識の局所化に関する研究].
* *(補足:知識スピルオーバーと地理的集積の文脈で引用されています。)*
* Arrow, K. J. (1962). \[知識の進歩は公共財的性格を持ち、発明者が利益を独占できないことに関する研究].
* *(補足:知識の経済財としての性質、特に非競合性に関する先駆的考察として引用されています。)*
* Brynjolfsson, E., & Hitt, L. (2000). \[**IT資本**と組織的無形資産の補完関係に関する研究].
* *(補足:IT投資が組織的無形資産との補完関係を通じて効果を発揮することを実証しました。)*
* Cohen, W. M., & Levinthal, D. A. (1990). \[**吸収能力(Absorptive Capacity)**の概念と企業のR&D投資との関係に関する研究].
* *(補足:外部知識を認識・同化・活用する能力について論じています。)*
* Garicano, L. (2000). \[知識ベースの階層構造が自然な組織形態であることに関する研究].
* *(補足:問題解決コストが高い状況下で、知識の分担と階層設計について示しました。)*
* Ichniowski, C., Shaw, K., & Prennushi, G. (1997). \[製造業における複数の**人事慣行の補完性**が生産性に与える影響に関する研究].
* Jaffe, A. B., Trajtenberg, M., & Henderson, R. (1993). \[米国特許の引用関係を用いた**知識の地理的局所的拡散**に関する分析].
* Levin, R. C., Klevorick, A. K., Nelson, R. R., & Winter, S. G. (1987). \[企業が**研究開発のリターンを確保する手段**に関する調査].
* Romer, P. M. (1990). \[**内生的成長理論**における非競合的かつ部分的排除可能な技術的知識に関するモデル化].
* *(補足:知識蓄積が経済成長の原動力となることを示しました。)*
* Teece, D. J. (1986). \[模倣が容易な環境において、イノベーションからの利益獲得に必要な**補完資産**の重要性に関する研究].
---
### その他の重要な学術的貢献者
* **ハイエク (Hayek, F. A.)**: 中心的な経済問題は、分散し断片的で暗黙的である知識をいかに利用するかという点にあると主張しました。市場を分散した知識を伝達する「発見のプロセス」として捉えました。
* **アカロフ、スペンス、スティグリッツ (Akerlof, Spence, Stiglitz)**: 「情報の非対称性」が市場の失敗(逆選択など)を引き起こすことを分析した「情報の経済学」の主要な提唱者です。
* **野中 郁次郎 & 竹内 弘高**: 組織が知識を体系的に創造するプロセスとして、**SECIモデル**(共同化、表出化、連結化、内面化)を提唱しました。このモデルは、暗黙知と形式知の間の変換を記述しています。