字幕と、巻末に主題歌を付属。今回は、双葉文庫さんで発行されている「銭形平次捕物控 傑作集 3 暗号・謎解き編」より朗読おまとめ配信いたします。https://amzn.to/4kLYKOD■目次0:00 歎きの幽沢41:37 矢取娘1:24:34 影法師2:37:59 北冥の魚3:14:11 美しき獲物4:04:22 碁敵第一話📘【朗読】銭形平次捕物控『歎きの幽沢』|野村胡堂📝あらすじ江戸・日本橋の老舗「井筒屋」で巻き起こる、哀しき恋と財産を巡る殺人事件。若き頃より許嫁であった娘・お喜代と、没落した本家の跡取り・宗次郎。運命に引き裂かれたふたりの絆は断ちがたく、宗次郎は出家して幽沢と名を変え、僧衣のまま恋慕の情を断ち切れず、根岸の寮に身を寄せたお喜代のもとへと現れる。そんな中、井筒屋の主人・三郎兵衛が何者かにより絞殺される。疑いは幽沢坊主・宗次郎にかかるが、娘・お喜代は涙ながらに無実を訴える。果たして真犯人は誰なのか?銭形平次の鋭い推理が、欲望と執念が渦巻く哀しき事件の真相を暴いていく――。“愛と不義理、名家の没落と復讐、そして救済”を描く、珠玉の捕物帖。👤登場人物銭形平次 町方同心。冷静沈着な推理と正義感で事件を解決に導く。八五郎(八) 平次の陽気な子分。人情味にあふれ、情報収集を得意とする。井筒屋三郎兵衛 呉服町の太物問屋「井筒屋」の主人。殺人事件の被害者。お喜代 三郎兵衛の一人娘。清らかで美しく、宗次郎と深い仲にある。宗次郎/幽沢 没落した本家・大井筒屋の元若旦那。お喜代の許嫁で、出家し幽沢と名乗る。浪太郎 井筒屋に養子入りした青年。お喜代に嫌われている。駒吉 浪太郎の実父で、孫井筒屋の主人。事件の鍵を握る人物。寺本金之丞 井筒屋の用心棒の浪人。剣と碁に長けた男。周吉 井筒屋の番頭。店の実務を預かる中年男性。お竹 井筒屋で働く下女。事件当夜の目撃者。三輪の万七 同心。宗次郎を一度は捕らえるが、冤罪に気づかず。熊吉 下っ引のひとり。平次に情報を届ける役回り。■第二話🎯銭形平次捕物控『矢取娘』朗読動画|野村胡堂 📘📝あらすじ深川・門前町の矢場で人気を集めていた娘・お千勢が、ある晩、三十三間堂裏で惨殺される――。江戸随一の名探偵・銭形平次は、偶然にも事件現場近くに居合わせ、調査を開始。恋と嫉妬、商売敵の対立、そして病に伏せた父親の執念――お千勢殺しの背後には、複雑に絡み合う人間模様と切なすぎる親心があった。疑われたのは、矢場の隣家の娘・お秀と関係のあった呉服屋の若旦那・紋次郎。彼の無実を信じて奔走するお秀の真心が、事件の鍵を開いてゆく。父と娘、恋と犠牲、正義と慈悲――平次の静かな推理が、江戸情緒とともに描く、美しくも哀しい一篇。👤登場人物一覧銭形平次 神田在住の町方同心。冷静かつ情に厚く、江戸市中の事件を解決する名探偵。八五郎(ガラッ八) 平次の子分で陽気な性格。調査の手伝いや情報収集を担う。お千勢 門前町の矢場で評判の美しい矢取娘。ある晩、何者かにより殺害される。お組 お千勢の母で、矢場の女主人。商才に長け、店を繁盛させた。お秀 隣家の矢取娘。お千勢と人気を競いながらも、心優しく、紋次郎を慕う。半助 お秀の父。重病と生活苦に悩む中で、悲劇的な選択をする。紋次郎 黒江町の老舗呉服屋「山城屋」の若旦那。お秀と深い仲にありながら、お千勢に言い寄られた過去を持つ。紋兵衛 山城屋の主人。紋次郎の父。面目を重んじ、事件に困惑する。洲崎の金六 深川の地回り同心。平次とはライバル的存在。おさの・お民・お銀 お千勢の矢場で働く若い矢取娘たち。事件の鍵となる情報を持つ。■第三話🎐 影法師|錢形平次捕物控(野村胡堂) 🎐— 妖しく揺れる影の謎、そして哀しき恋の行方。明るい月夜、若者・彦太郎の前に現れる“影法師”──それは女の姿をした不気味な影。恐怖に苛まれる彦太郎と、美しくも哀しい妾・お袖。二人を取り巻く欲望と嫉妬が交錯する中、ついに金貸し菊屋市十郎が殺される。事件の真相に迫るのは、名探偵・錢形平次。浮かび上がる“影”の正体は、幻か、恨みか、それとも――。江戸情緒と人間ドラマが交差する本格捕物帖。■第四話北冥の魚🔎 あらすじ(解説)江戸の岡っ引・銭形平次のもとに持ち込まれたのは、亡き材木商・上州屋荘左衛門が残した奇妙な遺言――「日比魚」の三文字。莫大な遺産が隠されていると噂される中、その手掛かりとなる謎をめぐって、上州屋の一家には不穏な空気が流れ始める。やがて遺産のありかを知ると噂された弟・勇次郎が、何者かに毒殺された上に、無惨な形で絞殺・撲殺されて発見される。家族内の思惑と秘密が交錯する中、平次は荘子の一節にある「北冥の魚(鯤)」という言葉から、ある意外な隠し場所に辿り着く。犯人は誰か?なぜ勇次郎は殺されなければならなかったのか?そして、「北冥の魚」が指す真実とは?江戸の知恵と人情、そして緻密な推理が交錯する名作捕物帳。平次の静かな怒りと鋭い洞察が冴える、知的で哀しい一編です。🧑🤝🧑 登場人物一覧銭形平次(ぜにがた へいじ) 名岡っ引。抜群の観察眼と知恵で難事件を解決する。飄々としているが、心根はまっすぐ。八五郎(はちごろう) 平次の子分。少々お調子者だが、義理人情に厚い。上州屋 荘左衛門(じょうしゅうや そうざえもん) 故人。大店の主で学問好き。莫大な遺産を残して急死する。荘太郎(そうたろう) 荘左衛門の長男で上州屋の跡取り。人が良く、弟思い。勇次郎(ゆうじろう) 荘太郎の弟。足が不自由だが聡明で、遺産の謎を解いた矢先に殺される。お道(おみち) 荘太郎の許嫁。聡明で気品ある女性だが、その内面には計り知れない一面が…。常吉(つねきち) 荘左衛門の弟で、上州屋の支配人。穏やかだが心中は複雑。お信(おのぶ) 常吉の娘。気の強い娘で、密かに荘太郎に想いを寄せる。有八(ゆうはち) 番頭。口が巧く、どこか信用しきれない人物。与力 笹野新三郎(ささの しんざぶろう) 平次の理解者で、博学な与力。今回の事件の鍵を解くヒントを与える。■第五話🔎【あらすじ】 江戸佐久間町の酒屋・相模屋で、美しく働き者の若奥・お吉が何者かに喉を切られて殺される。夫・榮三郎は町内の若者たちと共に江の島へ遊山中で不在。容疑者のいない密室殺人に加え、榮三郎と共に旅に出ていた隣家の地主・多之助も、片瀬で不審な首吊り死を遂げる。 事件の影に見え隠れする、欲望、裏切り、そして愛憎。 名奉行・錢形平次が、巧妙に仕組まれた二重殺人の真相に挑む――。 人間の欲と弱さ、そして哀しみを描く名篇「美しき獲物」。 果たして、真の「獲物」とは誰だったのか――?🧑⚖️【登場人物一覧】◆ 錢形平次(ぜにがた・へいじ)町方の名奉行。冷静沈着で観察眼に優れ、複雑な事件も理詰めで解決に導く。今回の二重殺人事件の真相に迫る。◆ 八五郎(はちごろう)平次の子分で、お調子者だが情に厚い。今回、江の島への小旅行の最中に事件が発生し、奔走することになる。◆ 相模屋 榮三郎(えいざぶろう)佐久間町の酒屋「相模屋」の若旦那。道楽者で女癖が悪く、妻・お吉との間に軋轢を抱えている。◆ お吉(おきち)榮三郎の妻。働き者で、持参金で傾いた相模屋を立て直した。気性の強さゆえに人に恨まれる面も。◆ 榮右衞門(えいえもん)榮三郎の父。老舗相模屋の隠居。気弱で耳が遠く、家の揉め事には口出しできない。◆ お峯(おみね)榮三郎の妹。病身ながら聡明で、手代の時松と密かに恋仲にある。◆ 時松(ときまつ)相模屋の手代。お峯と真剣に交際しているが、家格の違いゆえ周囲の理解を得られない。◆ 多之助(たのすけ)相模屋の隣人で、裕福な地主。遊山の旅先で不審な死を遂げる。◆ お若(おわか)多之助の妻。妖艶で美しいが、内面に得体の知れないものを抱えている。物語の鍵を握る女。◆ 多見治多之助の弟。誠実そうに見えるが、兄嫁のお若に思いを寄せている。◆ 駒込の長五郎お吉の父親。気性が荒く、金と体面にこだわる山の手の顔役。◆ 三輪の萬七(まんしち)同業の岡っ引き。拙速な推理で、誤って時松とお峯を犯人として捕らえる。■第六話🎬あらすじ(『碁敵』より)深川の裏町に住む碁打ちの老人・岩田宗庵は、無類の囲碁好きで知られ、近所の碁仲間・鶴岡要助と長年にわたり腕を競ってきた。ある日、宗庵のもとに訪れた若い娘が、不思議な様子で碁盤を眺めるのを見かける。数日後、宗庵が何者かに殺されるという事件が起き、近所は騒然となる。現場に駆けつけた銭形平次は、宗庵が死の間際に碁盤の上に残した「碁石の配置」に注目する。その碁盤には、彼の“最期のメッセージ”が込められていたのだった──。平次は囲碁に秘められた人間模様と、過去に起きたある哀しい出来事の真相をひも解いていく。古き良き江戸の情景を背景に、人間の誇りと因縁が交差する、珠玉の捕物帳。#朗読 #時代劇 #捕物帳 #時代小説 #江戸時代 #日本文学 #古典文学 #推理小説 #ミステリー #オーディオブック#作業用BGM #寝る前に聞く話 #心を癒す朗読 #まったり時間 #癒しの声