エピソードの概要 📚
1. オープニング ── Claude Fable 5・Mythos と「AI規制」騒動 🤖
リバタリマンさんはまず、Anthropicの新モデル Claude Fable 5(正しい発音は「フェイボー」だが漫画『ザ・ファブル』の影響もあってか日本では「ファブル」表記が多い、と脱線)の話題から。上位ティアの Mythosは「セキュリティを突破できるほど危険」として一般公開を見送り、政府や一部の重要機関にのみ提供される一方、危険な分野・クエリに反応しないよう制御をかけた公開版が一昨日リリースされた Fable 5 だ、と整理します。スマートコントラクトやバイオ関連のプロンプトを送るとAI側でストップがかかる仕様で、「自作自演的だが実際すごいモデル」と評価。ところが6月22日以降はサブスク枠を外れてAPI従量課金になる仕様だったため、残り10日間を使い倒そうとClaude Maxプラン(約300ドル)に課金してフル稼働させた翌朝、「アメリカ政府が禁止」で使えなくなり、日割り返金もされず「詐欺みたい」と苦笑。Anthropic自身が「危険だ」と騒ぎ立てて自ら火種を作った構図だ、と皮肉ります。
2. AI課金術とハック事例 ── Grok・Gemini・Opus 4.8・Umbrel Pro ⚙️
リスナーの「最近のAIハック事例」質問に回答。Grokの「Super Heavy」プラン(通常月300ドルが67%オフ)に課金し、コーディングエージェント(Grok Build)と Composer 2.5 を併用すると上限にほぼ達しない、と紹介。設計・プランニングを賢いモデル(Fable 5禁止後は Opus 4.8 をMax Effortで使い、MDファイルを生成させる)にやらせ、実装はGrokに回すフロー。プロバイダーの選好にも触れ、Google(Gemini)やX(Grok)は応援したいから積極的に使い、OpenAIはなるべく避けつつ「ここぞ」ではClaude Codeを使う、と。安価な Gemini 3.1 Flash をAPIで自分のアプリに組み込む使い方も常用。最大のハックは Umbrel Proで、スクレイピング→データベース化→分析資料作成という従来のWindows+Excel/Sheetsのフローを安定して移行でき、AIがあれば構築も容易と絶賛します(ただしSSD高騰で当面は1TB+外付けで稼働)。Discord連携の自前AIアシスタント(Hermes)でブログ記事を毎日要約させる例なども。
3. SpaceX 史上最大のIPO ── イーロン=初のトリリオネア 🚀
昨日取引開始した SpaceXのIPO(史上最大)は終日ほぼ公開価格を上回って引け、リテール配分が約30%と「インサイダーが一般に売り浴びせる」従来型より改善されていた点を評価。これによりイーロン・マスクは資産1兆ドル超で世界初のトリリオネアとなり、時価総額トップ10のうち2社を支配、ロケット・トップAI・世界最量販車(テスラ)を持つ「アイアンマン」の言うことには賛成せずとも耳を傾ける価値がある、と論じます。
4. ビットコインの黄昏 ── 「モーニング娘。センター交代」現象 🌅
2025年来の弱気スタンスを「モーニング娘。のセンター交代」に例えます。かつてのセンター(=ビットコイン)から、後から登場した新センター(=AI)へ注目・人材・資金が移った、という見立てで、最近よく聞く「AIがビットコインから注目を奪っている」言説はまさにこれだ、と。Strategy(旧MicroStrategy)のビットコイン売却こそ、この状況を象徴する出来事だと位置づけ、「売ったから下がった」のではなく「状況が芳しくないから売らざるを得なかった」という因果だと強調します。自身の反省として、SBFで分散した方向性は正しかったが、AIという超強力ストーリーを「セット&フォーゲット」で済ませず中身を見て張れていれば、KIOXIA(半導体)30倍やマイクロ系10倍のリターンを取れたはず、と振り返ります。
5. AIは「止まらない」── AI 2027・「身体を持つAI」・Googleの戦略 🧠
1990年代の暗号輸出規制になぞらえたリスナーコメントを受け、AI規制は核兵器と同じで「止めれば中国に抜かれる」から止まらない=ビルドアウトは続くと断言。「AI 2027」的展開の可能性が高いと見て、人類にとって良い終わり方は想像しづらいが「限られた時間を走り切る」前向きなマインドに変わったと語ります。さらに「AIには身体がある」── データセンターが脳、ケーブルが血管、電力がエネルギー源で、有限のエネルギーを使う点はプルーフ・オブ・ワークのビットコインに通じ、PoSのシットコインとは違う「リアルに目覚めている存在」だ、と。Google論も展開:一般世界が最も使うAIは検索・Maps・Android音声・Workspaceの裏で動くGeminiであり、それを安定提供するインフラがやばい。創業以来の「パイ全体を成長させて広告で儲ける」DNAゆえ、圧倒的モデルで独占せず皆に頑張らせ、データセンター・TPU・GCP(最も成長中)を使わせて稼ぐ戦略を採る。未公開の3.1 Ultraの存在や、バークシャーが資金調達の一部(80億のうち10億)を取った点も「Googleへのベット」の傍証として挙げます。
6. AIインフラのサプライチェーンと投資の道筋 🏗️
資金の流れがメモリ(キオクシア、SKハイニックス、サムスン)に集まり、その裏でロジック(NVIDIA、TSMC、ASML)、さらにサプライチェーンを下って絶縁体(味の素ABF)、光ケーブル(フジクラ)、検査装置(レーザーテック)まで高バリュエーション化している現状を解説。最終的にはインフラがビルドアウトされ供給逼迫が解消し、ドットコムバブル後にGoogle・Amazon・Netflixが勝ったのと同じ流れで「AIをサービスとして提供する会社(Google・テスラ)」が儲かる、だから先取り(先回り)したいという投資観を示します。SKハイニックスは今年8月に米市場でADR上場予定で買いやすくなる、味の素ABFはほぼ100%シェアだが株は割高、と銘柄ごとの難しさにも言及。
7. AIを「あえて使わない」領域 ── 人間らしさと責任 ✍️
価値はAIが作ったものではなく人間らしさにある、と。ツイートはAIにかけてもそのままコピペせず自分の表現に直す。実生活で役員会・アドバイザーをする立場から、職場で「Geminiがこう言ってました」と言うのはNG(自分の責任放棄=後輩に責任転嫁するのと同じ、裏取りしてから出せ)と助言。ビットコイン同様、詳しい分野ほど前のめりになりがちなので相手の出方を見てから出す、と自戒します。
8. Strategy(MSTR)がビットコイン32枚を売却 ── 追い詰められたセイラー 💼
6月1日のSEC開示でビットコインを32枚売却。前兆として、MSTRと優先株(Stretch/Strike/Strife/Stride)はすべて「ビットコインが長期的に上がり続ける」前提に立つこと、保有ビットコインに対する株のプレミアム(mNAV)が3倍に達した局面で過去に「Take the chips off the table(利確)」と説いていたこと、そのプレミアムが1倍割れまで圧縮された(同社は計算式を純資産からエンタープライズバリューに「シレッと」変えて1倍超に見せている疑い)ことを指摘。普通株を出せば希薄化するため、希薄化しない優先株を発行し、最新の STRC(Stretch)は100ドルに収斂させるステーブルコイン的設計(配当を調整:下回れば増配、上回れば減配。現在は年利11.5%)。だが、配当のために確保していた1年超分の原資で転換社債を一部返済してしまい、原資が約7か月分に減少したのが失策。市場の不安に対し「一度売って免疫をつける」と発言した通り売却した、という1年の流れを整理します。
9. カプフェレのブランド理論で読む「破ってはいけない約束」 👜
ブランド研究者カプフェレの「真のラグジュアリーは稀」論を引用。エルメス・シャネル(ルイ・ヴィトンは際どい)はセールをしない・生産地を変えない(Made in France)など厳格な自己規律で守られており、一度約束を破ると一流ブランドには戻れない、と。MSTRにとっての約束は「ビットコインを絶対に売らない」であり、模倣のトレジャリー企業が乱立する中での唯一無二のモート(堀)。それを破れば「ただの同類」になってしまう。セイラーの卓越性(経験のない素人とは違う)というもう一つのモートも今回ほころびが出た、と評価し、自身は個人ポートフォリオのMSTRを全売却(2020〜21年にNISAで持っていた分も含む)したと開示。割安化しても「ビットコインに強気になれない以上、MSTRに魅力は感じない」と結びます。
10. ビットコインは「交換手段(MOE)」になれるか ── SOVの先の長すぎる道 🛣️
リスナーの「ハイホープを諦めなくていいのでは」コメント(誰にも奪われない真の所有はビットコインと金だけ、ジャック・ドーシーがMOE化を推進中)に対し、丁寧に反論。お金は SOV/Store of Value → MOE の順で普及する(価値が維持されると皆が信じて初めて受け取られる)が、AI登場前ですらMOE化の道のりは極めて長かった(法定通貨は約100年の歴史で粘り強く、ビットコインは誕生17年)。技術的にもベースチェーンは1MBで不可、Lightningも現状ではチャネル開設に都度オンチェーン取引が要り全員同時には無理、レイヤー3も未整備。AI 2027的な「豊かさの時代」が来れば人は働かなくなり、お金(人間が作ったミーム)はAIにとって無価値になりうる(猿の泥団子を人間が使わないのと同じ)。よって道筋はさらに伸びたか、線そのものが消えた可能性すらある、と。USDT/USDCの凍結話にも触れ、「鈴木さん佐藤さんのUSDTが止まるような世界ならビットコインも使いづらい」と整理。2009〜2025年の「人類史上最高リターン」のウィンドウが閉じかけているという印象を述べ、ただし2028年ハービングでの再上昇の可能性も残すため「全部売れという話ではない」と補足します。
11. SBFポートフォリオ再構築 ── AMLP売却・URA・Google/テスラ 📊
SBF(彼のセット&フォーゲット型分散ポートフォリオ)を見直し。AMLP(化石燃料MLP・ETF)は売却(個人では既に全売却)。理由は3つ:①指数関数的な世界ではエネルギーも原子力・戦略的ソーラーへ移行し、化石燃料の役割は劇的には増えない(元々つなぎ)、②配当が通常配当で米国側30%源泉徴収がかかり(彼の居住地は租税条約なし)もったいない、③MLPはキャピタルゲインを取りに行く構造ではなく、キャピタルゲイン非課税の地にいる自分に合わない。一方URA(原子力)は狙い通りキャピタルゲインを叩き出した勝ち銘柄で、ETFから個別銘柄に切り替える方針。金とビットコインは「健全なお金」として保有継続だが、量子・AI文脈では金の方がまだ優位で、今は貯蓄より成長のフェーズなので比重をやや下げてもいいかも、と。コアはGoogle+テスラの2軸(不変)だが、その手前のインフラ層を先取りしたい「スケベ心」があるとし、テスラ=ダークホース、SpaceXとの合併が1年以内にある可能性、本当の開花は2030年前後と見ます。
12. moomoo(FUTU)の罰金ショックと「3倍アップサイド」論 📈
中国本土顧客に米国証券アクセスを提供したとしてFUTU(moomoo親会社)が罰金、株価急落。リバタリマンさんは「悲観しすぎ、勝率の高いギャンブル」と見て、買いの根拠を提示:①これは2023年からの古いニュースで、以降は香港・シンガポール(投資人口の2人に1人が口座)・東南アジア・米国・日本へ世界展開し中国依存は約13%に低下、②バリュエーション(フォワードPER:Apple 33.8/テスラ193.8/NVIDIA 22.9/ASML 39.7/味の素 36.3/フジクラ 35.6/Google 25.2に対し、Futuは7.8倍、競合ロビンフッドは40倍超)。中国・ADR(ケイマン経由の預託証券)ディスカウントを50%見ても適正PER 20〜25倍で約3倍のアップサイド、③AIで人が働かなくなれば皆ベーシックインカムでトレード=証券会社に追い風。証券は分別管理・信託で「株が返ってこない」事態は歴史上ほぼ皆無(ただしmoomooのカストディアンがFutu関連会社な点は難)。分散用にIBKR(インタラクティブ・ブローカーズ)を試したがUX・入出金でmoomooが圧勝、と実体験を語り、途中で利確しながら3倍を狙う方針を示します。
13. 幸福論 ── 承認欲求を手放す 🌟
クラブで友人がバーカウンターに着いて3秒で隣の女性とディープキスした「超えられない壁」エピソードを交えつつ、幸せには「何かを得る」だけでなく「承認欲求を手放す(コントロールする)」ことが重要だと説きます。InstagramやTikTokでキラキラを演出するのは「本当はキラキラしていないから」で、人の想像は超えられず幸せから遠のく、と。顔出しを始めた歌手Adoや岡本真夜にも触れ、Adoの歌唱力は本物だと称賛します。
14. 来週のBOJ・FOMC ── 円安・植田総裁入院・日経リーク・賃貸vs購入 🏦
来週のBOJが最大の注目。長期保有の MXNJPYロング(円売り)ポジションを一部縮小(局面的に円高方向へ暴れる可能性を警戒)。植田BOJは「金利もやばい・円もやばい」のジレンマで、最終的に国は国債市場を守り通貨(円)を犠牲にする(介入で守る素振りをしつつ防衛ラインが120→150→160→170円と後退)と読みます。一方でCPIは政策金利(0.75%)に近づくよう低下し、実質金利は上昇、植田目線では「うまくいっている」。日経リーク通りなら来週は0.25%利上げ(0.75→1.0%)+国債買い入れ減額の停止という相殺的な二手で、実質ほぼ様子見に近い、と分析。翌日のFOMCはパウエル→ケビン・ウォッルシュ新議長で読みにくく、「AIはデフレ的=足元のCPI上昇は一時的」という見方が政策当局に広がりつつある点も指摘。MXNJPYは介入・キープ・(稀な)利下げのいずれでも買い増しポイントが生まれる展開と見ますが、植田総裁の入院を「単純なストレス/病気」か「泥をかぶりたくないサプライズの伏線」かと勘ぐり、欠席は極めてレアで氷見副総裁の会見になればメッセージの伝わり方が変わり不確定要素が増える、と。最後に賃貸vs購入:余るほど金があるなら買えばいいが、コスト&オプショナリティ(隣に迷惑な人が来た/日本を出たい時に動ける身軽さ)では賃貸有利。売れるのは都内の駅近大規模タワマンだけで無名マンションは売れない。AIで建設業に革命(設計=徹夜の構造計算が数秒、現場の8割が外国人労働者→ロボット化)が5〜10年で起き、天井高3m級の高級デザインマンションが主流化するため「今じゃない」と締め、自宅(海外)の上階からの水漏れ体験から「結局は最上階・角部屋しかない」と脱線しつつ、"Buy strong assets" で終了します。
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