深刻化した格差問題と気候変動に挑む決意を示した、大胆なビジョンと計画が注目を集めています。
インフラの再生、家族への支援、低炭素への大規模投資、そしてそれを支える増税。
アメリカはこれからどこへ向かうのか――。
「J.バイデンのニューディール:気候変動と格差に挑む」と題したこのラジオでは、元日本経済新聞ロサンゼルス支局長で龍谷大学研究フェローの矢作弘さんをゲストにお迎えし、現状と展望を解説いただきます。
・アメリカ土木学会のインフラ評価
・インフラの劣化――減少し続けてきた公共投資
・インフラって何?――コンクリートに限定する共和党
・インフラって何?――ソフトも含めるバイデン&民主党
・“インフラはジェンダー問題だ”――民主党左派の主張
・アメリカ雇用計画(通称「インフラ計画」)をめぐる論争
・共和党との折衝と妥協――2兆ドル→1.7兆ドル→1兆ドル(※注1)
・再生可能エネルギー拡大を目指す理由(※注2)
・財源はどうする?――企業課税と徴税強化を目指すバイデン
・財源はどうする?――コロナ対策費の余剰充当と受益者負担を主張する共和党
※注1:解説中、インフラ投資に関する共和党との合意案の予算規模を「1.2兆ドル」と紹介していますが、正確には1兆ドルでした。1.2兆ドルは現行の歳出を加えた全体の規模です。
(参考|https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN24F6G0U1A620C2000000/)
※注2:バイデン政権は「2035年までに電力部門を脱炭素化すること」「2050年までに温室効果ガスの実質排出をゼロにすること」を掲げています。
(参考|https://www.bbc.com/japanese/56841289)
[ゲスト]矢作弘(やはぎ・ひろし)
龍谷大学研究フェロー。1947年東京生まれ。1971年横浜市立大学卒、日本経済新聞ロサンゼルス支局長、編集委員、オハイオ州立大学/ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員研究員、大阪市立大学大学院創造都市研究科教授などを経て、龍谷大学政策学部教授、ジャーナリスト、博士(社会環境科学)。著書に『コロナで都市は変わるか』『中心市街地活性化三法改正とまちづくり』『産業遺産とまちづくり』『町並み保存運動inUSA』(いずれも学芸出版社)、『縮小都市の挑戦』(2014年/岩波新書)など多数。
[聞き手]松本優真(まつもと・ゆうま)
学芸出版社編集部。1991年生まれ。主な企画・編集担当書籍に『ポスト・オーバーツーリズム』『実践から学ぶ地方創生と地域金融』『SDGs×自治体 実践ガイドブック』『都市公園のトリセツ』『海外でデザインを仕事にする』など。
【アーカイブ|J.バイデンのニューディール:気候変動と格差に挑む】
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