マインドフルネスを通じて「イライラを鎮めたい」「不安を減らしたい」「緊張を和らげたい」という話をよくお聞きすることがあります。人によっても、置かれている状況によっても異なりますが、私自身にとってはネガティブ感情が鎮まることもあります。また逆に、強い不安などがある時に、それを鎮めようと頑張って瞑想をしたりすると、かえって不安が強くなることもあります。大切なのは、そういった体験を通じて、自分自身にあったケアの方法を知ることと、日常的に気づきの土壌を耕すことなのではないかと思います。マインドフルネスは、辛い時にそれを鎮めてくれている鎮痛剤という側面だけではないと思います。(もちろんそういった側面もあります。)大切なのはネガティブな状況に飲み込まれそうになった時に、そのことに気づいて適切な選択をする為に、日々トレーニングすることなのではないかと思います。ネガティブな体験が過ぎ去ると、どうしてもネガティブケイパビリティを高めるなどの取組はどうでもよくなります。そして、またネガティブなことが訪れた時に助けが欲しくなると思います。しかし、マインドフルネスも万能薬ではないので、どんな状況でもご自身を助けてはくれません。大切なのはマインドフルネスがご自身を助けてくれるというスタンスでなく、ネガティブな状況でも自分自身の足で立ち続ける為のトレーニングかもしれません🏋️