WWEの5大PLEと呼ばれる『マネー・イン・ザ・バンク』PLEがNBAのロサンゼルス・クリッパーズの本拠地であるカリフォルニア州イングルウッドにあるインテュイット・ド-ムで開催された。 今回もAbemaでのPPVで生中継されたが、WWEの勢力分布図を大きく変えるターニングポイントとなる大会だけに、これを機会に世界最高のプロレスに触れてみるのはいかがだろうか。 前日に行われたスマックダウンではマネー・イン・ザ・バンク戦(以降MITB戦)に出場するアンドラーデ、LAナイト、ペンタを襲撃し、勝利をより確実なものにしようとしたセス・ロリンズ。2014年には獲得した権利を翌年のレッスルマニアのメインイベントで行使して、見事に王座の強奪に成功している。今回の参加選手の中ではMITB戦は4度目となるだけに、戦い方はもちろん、それを保持することの意味をほかの誰よりも理解していると言えるだろう。 しかし前日の襲撃を襲われた側が忘れるはずもなく、試合開始直後はその3人から集中攻撃を浴びてしまう。6人が入り乱れての乱激戦が始まると場外の5人にペンタがコーナーポストからのクロスボディ。これは巧妙に逃れたエル・グランデ・アメリカーノだが、ペンタには捕まってしまいコーナー際で攻め込まれてしまう。ペンタが得意のコーナーでの倒立からのドロップキックを狙うが、これはセスがラダーでカット。そのセスにアメリカーノは寝かせておいたラダーにバックブリーカーの体勢から叩きつけていく。またソロ・シコアはアメリカーノやペンタの仕草をおちょくるようにマネをしつつ、うまく立ち回ろうとするもナイトにラダーに寝かせられてのエルボーを食らってしまう。 ナイトとペンタがラダー上で争う中、セスとソロも別のラダーを持ち込んで3台のラダーが並ぶ中で6人が空中で争う場面も見られる。乱戦の中、セスはソロにラダーへのカニバサミからカーフ・ストンプ。そのまま再び駆け上がりブリーフケースに手が届くかというところでアメリカーノがセスの足を捕まえてアンクル・ロック。しかしここでアンドラーデがアメリカーノにサンセットフリップ・パワーボムを、ペンタはセスにラダー上へのスーパー・プレックスを決める。 ここまで共闘してきたペンタとアンドラーデだがラダーのトップで顔を合わせるとアンドラーデが譲るそぶりを見せていく。