16日、東京みやこ・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。才原茉莉乃(さいはらまりの)が夏葵(なつき)を破ってAWGシングル王座を戴冠した。 現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。 その中で生まれたAWG王座は、技術・演技力などリング上でのパフォーマンス力を測る【実力】、パフォーマンス力を高めるための練習・習得技術などへの【努力】、集客力と物販の売上などファンへのアピール力を測る【人気】、サイコロの出目で加算ポイントが決まる【運】といったポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』となっている。 夏葵はバレエをバックボーンに正統派エースとして成長し、昨年10月に元スターダムの惡斗を倒して王座戴冠。青野未来や茉莉などプロレスをバックボーンに持つアクトレスガールズではない生え抜き選手の戴冠劇で世代交代を成し遂げていた。 そんな夏葵に今回挑戦したのは、悪の組織【アクトレスキラーズ】と闘う正義のヒーロー【GENKI戦隊アクトレス5】のリーダーである才原茉莉乃。茉莉乃も新体制になってからデビューした選手であり、マリーゴールドによる主力選手たちの引き抜き後に頭角を現してきた新エース候補。 (元)プロレスラーではない2人のエース対決による頂上決戦は、大量離脱に揺れたアクトレスガールズの復活劇の象徴と言える。 夏葵はしなやかな足を活かした蹴り技を、茉莉乃は首攻めを起点としたサブミッションを軸に試合を組み立てていき、序盤は一進一退の攻防を展開。 夏葵がブーメラン式延髄斬りや場外へのダイビング・フットスタンプなど縦の動きで優位を掴むが、茉莉乃が耐えきってチキンウィング・フェイスロック。夏葵も振り払ってハイキックからキューティー・スペシャルと大技で畳み掛けるが、茉莉乃はSunlight KneeAttack(※スライディング・ニー)を正こぶし突きで止めてMRNスマッシュ!(※ジャーマン・スープレックス・ホールド)。これですりーかうんとが入り、茉莉乃が栄冠を掴んだ。 マイクを取った茉莉乃は「このベルトは重いです。めちゃくちゃ重いです。重圧は半端ないです。でも、これを成長の糧にして、どんどん、新しいアクトレスガールズの新時代を作り上げたいと思います。