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【Verse 1】
塵一つない部屋に
君の好きだった蒸し菓子
【Verse 2】
どこを向いても
【Chorus】
故郷も君も
【Bridge】
おもかげには
【Verse 3】
君との時間が
今日の涙は
【Chorus 2】
おもかげは胸に伏せて
【Outro】
つまりは――
ハートが明日を照らすなら
君と
明日を晴らしにいこう
淡い朝の霧につつまれて
塵一つない部屋に
君の好きだった蒸し菓子
街道裏の寺子屋で
どこを向いても
ふたりで見た夕暮れ
故郷も君も
今生は何かが足らず
おもかげには
君に似た人を連れ
君との時間が
今日の涙は
虹が架け橋に変わったら
おもかげは胸に伏せて
毎朝
つまりは――
ハートが明日を照らすなら
明日も晴らしにいこう
山本周五郎の『おもかげ抄』は、浪人鎌田孫次郎の誠実な生き方と、彼が抱く亡き妻への変わらぬ愛情を軸にした感動的な物語。 「武士の誠とは何か」「愛とは何か」 という二つの普遍的なテーマを巧みに織り込みながら、主人公の心の機微を繊細に描き出している。
物語冒頭、孫次郎は「甘田甘次郎」などと嘲笑される。彼は、妻に尽くし、洗濯や買い物までも自ら行い、まるで軟弱な男のように見える。しかし、六兵衛が指摘するように、彼の顔立ちや態度は「千人に一人」というほどの武士らしい気品に満ちている。この 外見と噂のギャップ が読者の興味を引き、彼がただの「甘次郎」ではないことを暗示している。
物語の転換点は、孫次郎が剣術の腕前を見せる場面である。彼は 五人を相手に互角以上に戦う犬飼研作を、たったひと太刀で倒す。この場面は、 彼が武士としての誇りを持ち、剣の達人である ことを明確に示す。
また、剣の技だけでなく、孫次郎は寺小屋を開いて子供たちを教えるなど 武士道の精神を体現する存在 でもある。ただ強いだけの男ではなく、教育を通じて人を導こうとする姿勢が、彼の 精神的な成熟と品格 を感じさせる。
最大の特徴は、 亡き妻への誠実さ である。彼は、すでに死んだ妻に話しかけ続け、まるで生きているかのように振る舞う。この行為は、世間から見れば「未練がましい」と嘲笑されるかもしれない。しかし、孫次郎にとっては 誠を尽くすこと が何よりも重要なのである。彼の行動には、 「死してなお変わらぬ愛」 という崇高な美学が宿っている。
本作は、武士の「誠」を単なる 主君への忠義 ではなく、「人としての真心」として描いている。孫次郎は 主君に仕える武士ではなく、一人の男として、妻への誠を貫く。これは、一般的な武士道観とは異なるが、むしろ 人間としての誠実さを極限まで追求した武士道の形 だといえる。
特に、最後のシーンで 彼が沖田源左衛門の申し出を受け入れ、新たな人生へと踏み出す ことが象徴的。
本作は、 三つの異なる愛 を対比的に描いている。
孫次郎が語る 「俤(おもかげ)」 という言葉が象徴するように、 彼の愛は決して消えない。彼にとって妻は死んでおらず、今もそこにいる。この 時を超えた愛 が物語全体の基盤となっている。
源左衛門は、自分の娘を孫次郎に託す。この行為には、孫次郎の人間性を見抜いた 「武士としての信頼」 と、娘に幸せになってほしいという 「父としての愛」 の両方が含まれている。彼は 孫次郎の心を理解し、彼にとって最善の道を提示する。この 「見守る愛」 は、孫次郎の人生を新たな方向へ導く大きな力となる。
小房は、孫次郎の亡き妻に似た姿を持ちながらも、 ただの代替ではない。彼女は 自らの意思で孫次郎のもとへ行き、亡き妻の名を受け継ぐ覚悟を決める。これは ただの恋愛ではなく、命をかけた決断 であり、孫次郎の誠実さに呼応する 「信じる愛」 である。
物語のクライマックスは、孫次郎が 亡き妻のために旅に出る決意をする ところにある。しかし、それは単なる 「未練の旅」 ではなく、 未来へ進むための儀式 である。
物語の結末で、源左衛門が 「千人に一人の婿じゃ」 と満足げに語る場面もまた重要である。彼は、孫次郎が 単なる剣の達人ではなく、誠の男である ことを見抜き、心から認めている。これにより、物語は 孫次郎の成長と再生 を強く印象付ける形で幕を閉じる。
『おもかげ抄』は、 武士の誠と愛を極限まで追求した物語 である。孫次郎は、亡き妻への誠を貫く一方で、新たな人生へと踏み出す。彼の姿は 過去を大切にしながらも、未来へ向かうことの尊さ を教えてくれる。
本作が感動的なのは、 誠実さを貫くことの美しさ を描きながらも、 その先にある「変化」や「成長」も肯定している からだ。
まさに、 「誠の物語」 ここにあり。
今回はその主題歌を音本メンバーシップにて、先行配信、評判の良いものをTuneCoreJapanにて、Single配信いたします。
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こちらは、音本メンバーシップで連載中の雪之丞変化です。
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この作品は、Spotify、Amazon、apple、YouTubeと連携して配信されています。お好きなプラットホームでお聞きください。
「蒼炎石(The Adventure of the Blue Carbuncle)」は、クリスマスの季節を舞台としたシャーロック・ホームズ短編の一つです。ある朝、ホームズのもとに便利屋のピータソンがやって来て、“道で拾った鵞鳥の餌袋から高価な青い宝石(蒼炎石)が見つかった”と告げます。実はその宝石は、上流婦人モーカー伯爵夫人が所持していた名高い宝石「蒼炎石」でした。しかも、ホテルで盗難に遭ったばかりの逸品。アヤシイ配管工が容疑をかけられているものの、本当に彼が犯人なのか……?“なぜ宝石が鵞鳥に隠されていたのか”“本当の黒幕は誰なのか”を探るため、ホームズは鵞鳥の出どころを追跡しはじめます。ほんの些細な出来事かと思われたはずが、やがてホームズの推理によって事件の真相が解き明かされていきます。季節感あふれるクリスマスの裏で起こる、ちょっと不思議な宝石盗難事件。ホームズの鋭い観察眼や、罪の重みと人間ドラマがバランスよく描かれた読後感のある作品です。
【登場人物一覧】
シャーロック・ホームズ
名探偵。何気なく拾われた鵞鳥がきっかけで、盗まれた宝石の謎を解くことになる。
ジョン・ワトスン
物語の語り手であり、ホームズの良き友人。ホームズの推理をそばで見守り、読者の案内役も担う。
便利屋ピータソン
ホームズに帽子と鵞鳥を届けた人物。拾い主として、事件の幕開けを担う存在。
ヘンリ・ベイカー
くたびれたフェルト帽と鵞鳥を落として逃げた(あるいは取り残された)男性。いったい事件とどう関わっているのか。
ブレッキンリッジ
コヴェント・ガーデン市場で鳥を売る業者。強気で無愛想な男だが、鵞鳥の仕入れ先をめぐって重要な情報を握っている。
ジェイムズ・ライダー
ホテル・コズモポリタンの客室係長。宝石盗難事件の裏側に深く関わりを持つキーパーソン。
ホーナ(配管工)
モーカー伯爵夫人の宝石盗難の容疑者として逮捕された男性。前科持ちではあるが、果たして真犯人なのか?
モーカー伯爵夫人
大変な価値を持つ宝石「蒼炎石」を所蔵していた女性。ホテル・コズモポリタンに滞在中、事件に巻き込まれてしまう。
【作品の見どころ】
クリスマスの雰囲気のなかで展開される謎解き
「鵞鳥に隠された宝石」という一風変わったミステリ要素
ホームズの“観察力”と“推理”の妙。わずかな手掛かり(帽子や鵞鳥)から多くの情報を引き出す手際は見応え充分
事件の顛末だけでなく、“盗む側”と“疑われる側”それぞれの人間模様が描かれたストーリー
このpodcast版は、Spotify、apple、Amazon、YouTube、各種プラットフォームで配信されています。お好きな媒体でお楽しみください。
■四十七士 享年順に寺坂吉右衛門信行……享年83。討ち入り時は39。吉田忠左衛門の奉公人。四十七人目の義士と呼ばれる。事件の記録「寺坂信行筆記」を残す。堀部弥兵衛金丸……事件時は隠居の身。享年77間喜兵衛光延……享年69。無口にして誠実。長男、次男も討ち入りに参加。村松喜兵衛秀直……享年62。事件時は江戸にいたものの、仇を討つべく赤穂へ。盟約に参加する。吉田忠左衛門兼亮……享年63。容貌魁偉だが、人望厚かったという。間瀬久太夫正明……享年63。厳格な男。小野寺十内秀和……享年61。愛妻家。奥田孫太夫重盛……享年57。直新陰流の達人で、安兵衛とは同門。原惣右衛門元辰……享年56。父親が元米沢藩上杉家の家臣。貝賀弥左衛門友信……享年54。吉田忠左衛門の実弟。千馬三郎兵衛光忠……享年51。剛直な性格で、内匠頭とは、折り合いが悪い。でも参加。木村岡右衛門貞行……享年46。漢詩、漢文が得意。大石内蔵助良隆……家老。享年45。性格温厚で、人望が厚かった。中村勘助正辰……享年45。書にすぐれた人物。赤穂城の残務処理でも活躍。菅谷半之丞政利……享年44。山鹿流兵学を修得ずみ。早水藤左衛門満堯……享年40。弓の達人。前原伊助宗房……享年40。商人に化けて、吉良亭を偵察。岡島八十右衛門常樹……享年38。惣右衛門の弟。神崎与五郎則休……享年38。伊助の店の手代に化ける。片岡源五右衛門高房……享年37。内匠頭の近習。遺言を託される。横川勘平宗利……享年37。吉良邸の茶会の日時を探り出す。茅野和助常成……享年37。津山藩から追放されたが、内匠頭にひろわれる。恩に報いるため参加。三村次郎左衛門包常……享年37。身分が低かったため、内蔵助に直訴して、参加している。赤埴源蔵重賢……享年35。講談では酒豪。ほんとは下戸。潮田又之丞高教……享年35。内蔵助とは、剣術道場の同門。妻は内蔵助の叔父の娘。不破数右衛門正種……享年34。内匠頭の勘気に触れて、浪人していたが、盟約には参加。富森助右衛門正因……享年34。十四才からの小姓。堀部安兵衛武庸……享年34。高田馬場の決闘で、江戸市中に名をはせた。近松勘六行重……享年34。知略と人望を兼ねた人物。倉橋伝助武幸……享年34。内匠頭より、広国の名刀を拝領。討ち入りに持参する。武林唯七隆重……享年32。孟子の血筋という説あり。大高源吾忠雄……享年32。母は小野寺十内の実の姉。矢田五郎右衛門助武……享年29。討ち入り時には、刀を折りながら、敵の刀を奪って激闘。吉田澤右衛門兼貞……享年29。忠左衛門の三男。が、兄の早逝で、嫡男。杉野十平次次房……享年28。母が富豪で、資産を売却しながら、仲間を支えた。小野寺幸右衛門秀富……享年28。大高源吾の弟。間十次郎光興……享年26。喜兵衛長男。剣と槍に優れ、上野介にとどめをさす。奥田貞右衛門行高……享年26。近松勘六の異母弟。孫太夫の婿養子。磯貝十郎左衛門正久……享年25。内匠頭の小姓であった。遺言を託される。岡野金右衛門包秀……享年24。小野寺十内の甥で、養子となった。勝田新左衛門武堯……享年24。剣の腕は、安兵衛、十平次に次ぐ。間新六光風……享年24。喜兵衛の次男。幼少時に里村家の養子となったが、出奔し姉の嫁ぎ先に身を寄せていた。討ち入りには参加。間瀬孫九郞正辰……享年23。久太夫の嫡男。大石瀬左衛門信清……内蔵助の遠い親戚。享年27。村松三太夫高直……享年27。父の命にあがらい、盟約に参加する。矢頭右衛門七教兼……享年18。父の病没後、遺志を継ぐ形で参加。大石主税良金……内蔵助長男。享年16。身長170以上の偉丈夫
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林不忘著 傑作捕物帖 「釘抜藤吉捕物覚書」 第一話 のの字の刀痕
■「偸盗」と山本周五郎
■鼓の演奏に、特別な才をもつお留伊。藩主の前で鼓くらべに出ることになった。鼓の修練にうちこむ彼女のもとに、絵師を名乗る老人が現れる。老人とのふれあいのなかで、お留伊のこころは少しずつ変わっていく。
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