今年、2015年は故宮博物館の公開が始まってから90周年の年です。故宮(紫禁城)は皇帝の住まいとして建てられました。1912年2月12日、清朝最後の皇帝・当時わずか6歳の愛新覚羅・溥儀が「退位の詔書」をここ故宮で発表しました。これは300年近く続いた中国最後の王朝・清が滅んだことを表します。同年1月に中華民国が生まれ、新しい時代を迎えました。この時期、北京は新しい民国政権と古い清王朝が交代する重要な舞台になり、清の没落貴族や、民国政府の高官、それに新文化運動の代表として、進歩的な思想を持つ学生達がこの激変する舞台に上がりました。今回の中国メロディーは民国時代の北京の文化を楽しみましょう。