Funeral Biz and Tech of Japan

冥土カフェとセカンドライフ


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ちょっと古い話(2ヶ月前)のことで恐縮ですが、4月23日から限定三日間のみオープンした「冥土カフェ」に行ってきました。 冥土のメイドはもちろん高齢者、70歳以上の方々です。 場所はTsuuという古民家を利用した喫茶店でした。 それも人生の甘いの辛いのを知り尽くした諸先輩たちで、片足を墓に突っ込んでいるとも言える年齢の皆さんです。 この方々は年齢からおわかりの通り、一度定年を迎えられたか、すでにお孫さんなどがいらっしゃって、余生を暮らしてらっしゃるお方たちです。 もちろん、数年前までは現役で働いていていらっしゃった方々もおります。 その方々の人生経験や仕事の技など、まだ捨てたものじゃありません。 これを企画されたのが、株式会社ぴんころりの小日向えり社長。 小日向社長は、歴ドルでもあり、いくつかの番組にも登場されています。 そんな小日向社長はどうやらおばあちゃん子なのか? やはり高齢者がきちんとして暮らせる社会がないと世の中は発展しません。 最近は、高齢者ドライバーによる事故が増えています。 実際、警察発表の数字では若い人(20代)の事故もそれなりにあるのですが、保育園児や小学生に突っ込んだり、コンビニに突っ込んだりして大事故につながっているのは高齢者です。 まだボケもない、体も動く、ボケてもいない高齢者は自分たちより若い世代に教えられることがたくさんあります。とくに職人さんたちの場合、元気なうちに(老害になる前に?)この世代が持つノウハウを受け継いでもらうことが必要です。 技術の習得は誰かの真似をすることが一番早く身につくものです。 そのための期間限定で、まだ働けますよ〜というアピールでもあります。 私自身も元葬儀社の社長であり、死を毎日見てきて、本来なら死を無視するのではなく、死と背中合わせに暮らしてもっとオープンな世界が望ましいと感じてます。 これから高齢者が日本の人口の1/3になる時代です。 すでに1/4です(四人に一人が65歳以上)。 そして2030年を過ぎてから160万人の方々が亡くなる時代です。 さらに年金もパンクするので高齢者が働く(遊べる=お金を落としてくれる)場所が必要です。何しろ日本の60%の銀行貯蓄資産が65歳以上が保有しているのですから。
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Funeral Biz and Tech of JapanBy Yuusuke Wada