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今回は、今皆さんがお聞きになっているラジオを発信している「台湾国際放送」のすぐ隣にある「圓山大飯店(ザ・グランド・ホテル)」と日本のある老舗ホテルの間で最近起こった交流についてお伝えします。
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圓山大飯店といえば、赤くて立派なその外観を思い浮かべる方もいるでしょうが、台湾国際放送から徒歩10分ほどで行ける場所にあるので、私たちにとっても身近な存在です。その大きさと見た目から、北部・台北市から高速バスに乗り南へ向かう際、高速道路上から一目で見つけることができるんですよ。
1952年に海外の要人をもてなすという重要な使命を担う目的で中華民国初代総統、蒋介石の夫人である宋美齡氏によって建てられました。台湾初の5つ星ホテルで、過去には、日本の佐藤栄作元首相、アメリカのアイゼンハワー元大統領、台湾の国民的スター周杰倫(jay chou)をはじめ、各国の政府要人、著名人が宿泊してきました。
そんな歴史ある圓山大飯店、実は先月19日、現存する日本最古の西洋式リゾートホテル「日光金谷ホテル」と友好交流協定を締結しました!
日光金谷ホテルはその名の通り栃木県日光市に位置し、日光東照宮までは徒歩約15分で行ける場所にあります。アクセスは東武鉄道日光線の日光駅、またはJR線の日光駅が最寄り駅で、そこから車で約5分です。
明治6年創業で150年以上の歴史があります。外観は西洋風ながら、館内には日本風の建築様式が随所に取り込まれていたり、明治から平成にかけての工芸品や彫刻が残されていることもあり、2014年には国の登録有形文化財に指定されました。日光金谷ホテルの始まりは1870年に遡ります。当時、日光を訪れていたアメリカ人宣教医ヘボン博士が日光東照宮で楽師(音楽演奏を専門とする人)をしていた金谷善一郎の家に滞在したことがきっかけです。日光は明治初期から、日本に滞在する欧米人の避暑地として人気があったため、日光を訪れる外国人の増加を見越したヘボン博士が外国人専用の宿泊施設を作ることを金谷氏に勧めたのです。そのアドバイスを受けた金谷氏は自宅を改造し、明治6年に外国人専用宿泊施設を開業したのが今に至る日光金谷ホテルの前身です。その後、このホテルにも各国の著名人、例えば昭和天皇、吉田茂元首相、アインシュタインなどが宿泊。現在では東武鉄道のグループ会社でもあります。
どちらも海外の来賓をもてなしてきた歴史あるホテルであると同時に、独特の建築様式を保っていることから、互いの知識と経験を共有するため今回の協定締結に至りました。今後は相互プロモーションや飲食関連の技術の交流、スタッフ間の交流などを実施。観光分野での協力の他にも、グルメや文化に関する講座、芸術展など各分野で交流を深めていくとしています。このように長期的かつ安定的な協力の架け橋を築き、共同で外国人観光客を誘致し、観光における台湾と日本の間の交流の新たな一歩を踏み出すことになります。
19日の協定覚書締結には圓山大飯店の葉菊蘭・董事長(会長)と日光金谷ホテルの丸山真人会長兼社長が立ち会いました。
葉・董事長は、「これからの深い交流と知識の共有により、間違いなく、より多様的な観光サービスを生み出すことになるだろう」と期待を寄せています。
コロナ禍後、台湾と日本の間では観光客の往来が再び盛んになっています。
このような中で伝統をもつホテル同士の交流がどのような新しい風を吹かせるのか、注目です。
今回は、今皆さんがお聞きになっているラジオを発信している「台湾国際放送」のすぐ隣にある「圓山大飯店(ザ・グランド・ホテル)」と日本のある老舗ホテルの間で最近起こった交流についてお伝えします。
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圓山大飯店といえば、赤くて立派なその外観を思い浮かべる方もいるでしょうが、台湾国際放送から徒歩10分ほどで行ける場所にあるので、私たちにとっても身近な存在です。その大きさと見た目から、北部・台北市から高速バスに乗り南へ向かう際、高速道路上から一目で見つけることができるんですよ。
1952年に海外の要人をもてなすという重要な使命を担う目的で中華民国初代総統、蒋介石の夫人である宋美齡氏によって建てられました。台湾初の5つ星ホテルで、過去には、日本の佐藤栄作元首相、アメリカのアイゼンハワー元大統領、台湾の国民的スター周杰倫(jay chou)をはじめ、各国の政府要人、著名人が宿泊してきました。
そんな歴史ある圓山大飯店、実は先月19日、現存する日本最古の西洋式リゾートホテル「日光金谷ホテル」と友好交流協定を締結しました!
日光金谷ホテルはその名の通り栃木県日光市に位置し、日光東照宮までは徒歩約15分で行ける場所にあります。アクセスは東武鉄道日光線の日光駅、またはJR線の日光駅が最寄り駅で、そこから車で約5分です。
明治6年創業で150年以上の歴史があります。外観は西洋風ながら、館内には日本風の建築様式が随所に取り込まれていたり、明治から平成にかけての工芸品や彫刻が残されていることもあり、2014年には国の登録有形文化財に指定されました。日光金谷ホテルの始まりは1870年に遡ります。当時、日光を訪れていたアメリカ人宣教医ヘボン博士が日光東照宮で楽師(音楽演奏を専門とする人)をしていた金谷善一郎の家に滞在したことがきっかけです。日光は明治初期から、日本に滞在する欧米人の避暑地として人気があったため、日光を訪れる外国人の増加を見越したヘボン博士が外国人専用の宿泊施設を作ることを金谷氏に勧めたのです。そのアドバイスを受けた金谷氏は自宅を改造し、明治6年に外国人専用宿泊施設を開業したのが今に至る日光金谷ホテルの前身です。その後、このホテルにも各国の著名人、例えば昭和天皇、吉田茂元首相、アインシュタインなどが宿泊。現在では東武鉄道のグループ会社でもあります。
どちらも海外の来賓をもてなしてきた歴史あるホテルであると同時に、独特の建築様式を保っていることから、互いの知識と経験を共有するため今回の協定締結に至りました。今後は相互プロモーションや飲食関連の技術の交流、スタッフ間の交流などを実施。観光分野での協力の他にも、グルメや文化に関する講座、芸術展など各分野で交流を深めていくとしています。このように長期的かつ安定的な協力の架け橋を築き、共同で外国人観光客を誘致し、観光における台湾と日本の間の交流の新たな一歩を踏み出すことになります。
19日の協定覚書締結には圓山大飯店の葉菊蘭・董事長(会長)と日光金谷ホテルの丸山真人会長兼社長が立ち会いました。
葉・董事長は、「これからの深い交流と知識の共有により、間違いなく、より多様的な観光サービスを生み出すことになるだろう」と期待を寄せています。
コロナ禍後、台湾と日本の間では観光客の往来が再び盛んになっています。
このような中で伝統をもつホテル同士の交流がどのような新しい風を吹かせるのか、注目です。