ナルワンアワー(金曜日)

ナルワンアワー(金曜日) - 2025-05-09- 【台北メトロ公司と株式会社東京ドームが友好協定を締結 】


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今日は、台湾を代表するある大企業と日本の東京ドームが友好協定を締結した話題についてお伝えします。

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東京ドームといえば、北部・台北市に2023年12月にできたばかりの台湾初の多目的ドーム球場「台北ドーム」との間で以前から「姉妹ドーム」になる可能性があるとの噂がありますが、今回友好協定を締結した相手は「台北ドーム」ではありません。東京ドームと友好協定を締結した相手、それは、皆さんの中にも台湾で利用されたことのある方がいらっしゃるかもしれない、台湾北部・台北市や新北市を走る新交通システム台北メトロ(台北MRT)を運営する台北メトロ公司です。

先月21日に、台北市の蔣萬安・市長立ち会いのもと、台北メトロ公司の趙紹廉・董事長と株式会社東京ドームの北原義一代表取締役会長CEOが、台北メトロ公司本社にて締結式を行い友好協定に署名しました。

これを契機とし、今後は芸術・文化、スポーツ、エンターテインメント、また、プロモーション活動の相互協力などの分野における協力を実施していく予定だということです。

当日発表されたプレスリリースには、三人をはじめとした締結式に参加した人々の集合写真と、趙・董事長、北原会長それぞれのコメントが掲載されました。

蔣・台北市長に関しては、昨年5月に特別に東京ドームを視察した際、北原会長が直々に熱烈な歓迎をして、東京ドームの30年以上にわたる経験を詳しく紹介したことに感謝の意を示し、「台北市は現在インフラ整備において急速に追いつこうとしている。今後はハード面だけでなく、ソフト面─すなわち経営・管理においても、東京ドームの経験やノウハウを参考に学び、台北の発展に生かしていきたい」と述べました。また、協定締結には重要な意義があるとも指摘。第一に、東京ドームが台北市にとって信頼できるパートナーであること、そして北原会長の誠実で義理堅い人柄が反映されている点。第二に、国際情勢が不安定な今、この協定が台北と東京、さらには台湾と日本の間の友好関係をさらに深め、長期的かつ安定した関係構築に貢献することが期待されている点だと述べました。

実は台北メトロ公司は鉄道事業だけでなく、他にも台北市からの委託を受け、1万5千人の観衆を収容でき、国際基準のスケートリンクを有する総合スポーツ施設の「台北アリーナ」、台北市に位置する遊園地「台北市立児童新樂園」、台北市で最初のロープウェイ路線である「猫空(まおこん)ロープウェイ」などの運営も行っています。このような多角的な経営スタイルが、ホテル、遊園地、大型ショッピングモールなどの施設を有するエンターテインメントシティ「東京ドームシティ」の運営を中核に事業展開する株式会社東京ドームと共通しています。また、東京ドームシティでは、近年台湾をはじめとする訪日外国人観光客数がインバウンド需要のため増加したり、昨年東京ドームで開催された野球の国際大会「プレミア12」では台湾が初優勝を飾り話題になるなど、台湾と日本の相互関心は高まるばかり。趙・董事長は、「そういった中、国の垣根を越え様々な分野で相互交流を促進することで、台北と東京の絆がより一層深まることを期待する」と述べました。

締結式で挨拶を述べた北原会長は、冒頭で、「台湾は日本の隣国であるだけでなく、友人を超えた兄弟のような存在だ」と述べ、最後には中国語で「我愛台湾(私は台湾が大好きです)」と述べ、会場から温かい拍手が送られました。

*私からの一言

今回の協定締結がどの様にプラスの方向へ発展していくのか、また、東京ドームは今後台北ドームとの間でも何かしらの協定を結ぶのか、これからの動向に注目したいと思います。

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ナルワンアワー(金曜日)By 豊田 楓蓮, Rti