ナルワンアワー(金曜日)

ナルワンアワー(金曜日) - 2025-05-30- 【和歌山市議会前議長、井上直樹さん 台湾主催の大会で金メダル獲得】


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今回は、今月17日から始まりちょうど今日30日に閉幕する台湾北部・台北市と新北市で開催された国際総合競技大会「ワールドマスターズゲームズ2025」を巡る、日本との交流をご紹介します。

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今回で夏季大会としては11回目となる「ワールドマスターズゲームズ」、第1回は1985年にカナダ・トロントで開催され、以降、世界各国でおおむね4、5年に一度開催されてきました。が、今回が初めてのアジアでの開催となり、国内外から2万5,000人もの選手がエントリー。合計35項目の競技に対し、一人最大3つの競技に出場でき、合計約4万8000人が参加しました。これは歴代の大会で3番目に多い参加者数となり、今日まで大きな注目を集めました。

この大会の核心理念は「『生涯スポーツ』および『全民スポーツ(誰もがスポーツを楽しむ社会)』の推進」であり、30歳以上という年齢制限を除いて、特別な参加資格は一切いりません。つまり、参加には選考や予選をくぐり抜ける必要は一切なく、スポーツを愛する気持ちがあれば、誰でも挑戦し、自分自身に挑める大会なのです。なんとニュージーランドからは99歳の選手が、タイからは105歳の選手がそれぞれやり投げに挑戦したほか、台湾からは95歳の男性が男子100メートル背泳ぎに、97歳の女性が50メートル平泳ぎに出場し、それぞれが年齢を感じさせないスポーツマンシップを堂々と見せてくれました。

日本からは、台湾にも深く関係のある方が金メダルを獲得しました!

これまで30回近くも台湾を訪問し、台湾と日本の友好関係構築に貢献してきた、和歌山市議会の前議長、井上直樹さんです。先月20日に行われた男子ハンマー投げ50歳以上の部で、2位と18メートルもの差をつける53m超えという圧倒的な強さを見せ、金メダルを獲得したのです。会場となった新北市板橋区の体育館には、50人規模の応援団が駆けつけ、その熱烈な応援の様子は会場内でひときわ目立つ存在となっていました。

実は、2012年にも台北市内で開かれた陸上大会の男子ハンマー投げで金メダルを獲得した経験がある井上さん。今回13年ぶりに再び台湾で競技に参加した後、「自分が求めていた結果ではなく満足していないが、全力は尽くした。まさか再び優勝できるとは思わなかった。たぶん会場にいた50人以上の応援団のおかげです」と笑顔で語っています。金メダルを獲得する結果を出したのにも関わらず、なんと謙虚な方なのでしょう。

学生時代は陸上選手として活躍した井上さんは、2年半前に今大会への出場を決めてから、毎朝5時に起きて練習を重ねてきたそうです。

今後もまだまだ活躍する事を公言しており、試合後のインタビューでは、2027年5月に日本の13の県や市で開催予定の『ワールドマスターズゲームズ2027関西(WMG2027関西)』への出場の意気込みもみせました。井上さんが議長を務めた和歌山市議会のある和歌山県も開催都市の一つなので、きっと大きな活躍を見せてくれることでしょう。

この2027年の大会に先立ち、台北市の蔣万安・市長は今回の大会の際、すでに、西脇隆俊京都府知事や斎藤元彦兵庫県知事、平井伸治鳥取県知事ら、関西大会の代表団と面会しています。

ちなみに、冒頭で井上さんは台湾と日本の友好関係構築に貢献されてきたと言いましたが、和歌山市議会は台湾との交流が深く、2010年に「日台友好議員連盟」(日台連)を設立。そのメンバーの一員としてこれまで、台湾各地の市や県議会を訪問し、日本との交流を促進してきたのです。

*私からの一言

井上直樹さんの益々のご活躍に期待するとともに、今日まで約2週間奮闘してきた選手皆さんに「お疲れ様」と言いたいですね。

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ナルワンアワー(金曜日)By 豊田 楓蓮, Rti