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No.27 西武6000系 和光市〜新木場


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西武6000系 和光市〜新木場.m4a
和光市は東武線の駅ですが、和光市止まりの東京メトロ有楽町線の運用に入ることがあります。
ー西武6000系についてー
1991年度から1995年度までに製造された6101F - 6117Fの車体は軽量ステンレス製。幕板部と腰板部はビード加工でベルトグラインド仕上げ、吹寄せ部はダルフィニッシュ仕上げとしている。ステンレス鋼の採用で、在来車両に比べて軽量化が図られている。車両番号は0番台で、西武鉄道で唯一のステンレス車両でもある。また、後の6155Fまでは側面に戸袋窓を持つ構造である。
1996年度に製造された6151F - 6155Fは、軽量化を図る目的で西武鉄道の車両で初のアルミニウム合金製車体を採用。構体は軽量化の図れるアルミの大形押出形材を組み合わせたもので、既存の6000系のイメージを残すためにグレーに塗装がされている。車両番号は識別のために50番台が付与され、基本的な仕様はステンレス車に準拠したものとなっている。また、車外側面の車両番号表記は車両番号が表記されたプレートから、切り抜き文字に変更した。
1997年度以降に製造された6156F - 6158Fでは、製造時の工数低減とさらなる車両軽量化のため、側面戸袋窓を廃止した。これによって編成あたり1.5tの軽量化を図っている。さらに台車をモノリンク式軸箱方式に、基礎ブレーキを両抱き踏面式からシングルユニットブレーキ方式に変更し、編成あたり13.5tの軽量化を図った。両者を合わせた編成全体では15.0tの軽量化である。
以上のことから、公式発表の編成重量は、ステンレス車0番台で339.2t、アルミ車50番台 (6151F - 6155F) で325.1t、アルミ車50番台 (6156F - 6158F) で310.1tとなっている。特にステンレス車0番台とアルミ車50番台 (6156F - 6158F) の編成重量の差は29.1tにもなる。
制御装置など
制御装置は、新交通システムの山口線用8500系に続いてGTO素子を用いた日立製作所製のVVVFインバータ制御が採用。これは、101系や2000系を使用した日立製と三菱電機製のVVVFインバータ装置性能試験結果を受けての採用。1台の制御器で155kW出力のかご形三相誘導電動機を2両分、8台を制御する1C8M制御方式であり、編成中のMT比は6M4T構成である。なお、2015年以降、一部編成で機器更新が行われており、東芝製の永久磁石同期電動機(PMSM)に更新された6157Fと三菱電機製の炭化ケイ素(SiC)適用VVVFインバータが更新された6156Fが、それぞれ営業運転に入っている。
補助電源装置は三菱電機製の150kVA出力静止形インバータ(SIV装置)を採用し、編成で3台搭載する。自動受給電装置を搭載し、SIV故障時には延長給電ができるよう冗長化を考慮している。初期の編成ではGTO素子を使用したものであったが、6112Fにおいて試験的にIGBT素子を使用したSIVを搭載した。その後、6116F以降の編成(50番台を含む)で正式に採用となった。いずれも出力電圧は三相交流440Vとしている。
全編成とも電動車のM1・3・4・5車(モハ6200・6500・6600・6800の各形式)の飯能寄りに菱形のパンタグラフが搭載されていた。その後、1999年(平成11年)12月より当時の新宿線所属6101F - 6107Fを対象にM4車であるモハ6600形のパンタグラフ降下試験(パンタグラフを折りたたんで運行)を実施。その結果、支障なしと判断されたことから、2001年(平成13年)4月より保守の低減を目的として、全編成のモハ6600形のパンタグラフ撤去を実施した。
台車は西武鉄道初のボルスタレス方式台車を採用した。初期の0番台は軸箱支持装置を緩衝ゴム式とし、基礎ブレーキは両抱き式踏面ブレーキ(クラスプブレーキ)構造のSS125・SS025形台車を装着する。その後の50番台 (6151F - 6155F) では同形で、横梁構造を変更したSS125A・SS025A形となった。
そして、コストダウンおよび軽量化を目的とした6156F以降では軸箱支持装置をモノリンク式のSS150・SS050形とし、基礎ブレーキは構造を簡素化した片押し式のユニットブレーキに変更された。
50番台からはブレーキの空気排出器が0番台よりも低騒音のものに変更されている。0番台の空気排出器の騒音が非常に耳障りであることから、2008年度以降の出場車両(6105Fより)はこれを50番台と同等の低騒音のものへの交換が進行し、2011年度内に6109Fの施工を持って完了。
保安装置
自社線内用に西武形ATS装置を搭載する。
営団有楽町線への本格的な乗り入れを開始する1994年(平成6年)ごろに対応改造が実施された。
床下にCS-ATC装置とATS装置が一体化されたATC/ATS装置機器箱設置し、サハ6400形に誘導無線送受信機と妻面に誘導無線アンテナを設置した。なお、誘導無線機器については0番台はサハ6400形、50番台はモハ6300形に設置している。乗務員室では左壁にある西武用列車無線送受話器の隣に営団用誘導無線送受話器を設置した。また、2001年度からは多現示式の新CS-ATC対応化工事が実施されている。
なお、6101Fおよび6102Fは2次車以降とは、運転台機器配置や床下機器配置に量産車との差異が見られる。このため、地下鉄有楽町線への改造対象も含め、副都心線への対応改造対象からも除外されている。
運転席にはATS/ATC切り替えレバーがある。
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trainsoundBy こまち&はやぶさ