綺麗になるラジオ By HIMECLINIC

No.526 AIを使うと脳は働かなくなるのか


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概要

このラジオ番組「再生医療ネットワークpresents綺麗になるラジオ」(第526回)では、マツバラさんとひめ先生がAI技術の使用に関する議論を展開しています。彼らは特に、AIの使用が人間の脳機能に与える影響、子供のAI使用、そしてAIの適切な活用法について話し合っています。

議論の中心は、AIを使うことで「脳が回らなくなる」という一部の否定論者の主張に対する検証です。マツバラさんはマサチューセッツ工科大学(MIT)の実験結果を紹介し、54人の参加者を3つのグループに分け、エッセイを書かせる実験を行った結果について説明しています。ChatGPTを使用したグループ、通常の検索エンジンを使用したグループ、そして自分の頭だけで取り組んだグループの比較では、自分の頭で書いたグループは内容をよく覚えていたのに対し、AIや検索エンジンを使用したグループは記憶の定着が弱かったことが示されました。

ひめ先生は、AIを単なる「自動で何かやってくれる機械」として受動的に使うのではなく、高度な能力を持つ対話相手として積極的に活用する方法を提案しています。彼女自身は毎朝複数のAIを立ち上げ、問題を投げかけてディスカッションを行い、AIの回答に対して批判的に検討する使い方をしていると説明しています。

両者は最終的に、AIの問題ではなく「使い方の問題」であるという結論に達しています。AIを創造的思考のサポートや情報の正確性チェックに活用し、複数のAIと対話することで、むしろ脳を活性化させる可能性があると指摘しています。

マツバラさんとひめ先生は、新しい技術が登場するたびに必ず現れる否定論者について議論しています。ひめ先生は「新しい技術が出てきても、必ず嫌いな人がいる」と指摘し、「そういう人は置いていけばいい」と述べています。マツバラさんは、AIを使うと「脳が回らなくなる」「働かなくなる」という否定論者の主張を紹介しています。ひめ先生は自身がAIは使うがスマホは大嫌いだと矛盾した立場を明かしています。

子供のAI使用について、ひめ先生は「教育用AI」の可能性を提案しています。ただし、教育統制や思想統制になる危険性も指摘しています。また、「それ嘘かもよ」という絵本を紹介し、現代の情報社会で子供たちが嘘と真実を見分ける能力の重要性について言及しています。YouTubeなどのメディアでも真偽不明の情報が広がる現状を懸念しています。

マツバラさんはマサチューセッツ工科大学(MIT)の実験について説明しています。この実験では54人の参加者を3つのグループに分け、それぞれChatGPTを自由に使えるグループ、通常の検索エンジンを使えるグループ、完全に自分の頭だけで取り組むグループに分けてエッセイを書かせました。結果として、自分の頭で書いたグループは内容をよく覚えていたのに対し、AIや検索エンジンを使用したグループは記憶の定着が弱かったことが示されました。

実験結果を受けて、マツバラさんとひめ先生はAIの問題ではなく「使い方の問題」だと結論づけています。ひめ先生は、AIを単なる情報源として受動的に使うのではなく、複数のAIと対話し、批判的に検討する自身の使い方を紹介しています。創造的な作業においては自分の頭で考え、コンプライアンスや人権侵害、著作権侵害などのチェックにAIを活用するという方法を提案しています。最終的に、適切に使えばAIはむしろ「ディスカッションする相手が増えた」ことで脳を活性化させる可能性があると指摘しています。


チャプターAIの否定論者と新技術への抵抗子供とAIの関係性AIと脳機能の関係に関する実験AIの効果的な使い方アクションアイテムひめ先生が提案した「教育用AI」の可能性について、子供に悪影響を与えない範囲でさらに検討する。マツバラさんが紹介したMITの実験結果を参考に、AIの効果的な使用方法を開発する。ひめ先生が実践している複数のAIとディスカッションする方法を試してみる。AIを創造的思考のサポートや情報の正確性チェックに活用する方法を検討する。

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