要約
本ミーティングは、2024年9月14日(月)に配信された「キレイになるラジオ」第786回の収録であり、マツバラとひめ先生の2名が、直前に名古屋市を襲った記録的豪雨(100ミリ超)の被害状況・行政の発表への疑問・名古屋市の治水インフラの評価・クリニック周辺の浸水被害・電動シャッターの安全装置の問題点について意見を交わした。確定的な意思決定事項は少ないが、シャッターメーカーへの改善要望という具体的な提案が示された。
豪雨被害の報道と行政発表への疑問
ひめ先生は、ニュースのテロップで「名古屋市内全域の床上浸水45棟」と報じられていたことに強い疑問を呈した。クリニック周辺だけでも床上浸水した建物が多数あり、マツバラも「道を歩いただけで軽く45件を超えていた」と同調した。千葉の豪雨では被害棟数が大きめに報じられていたとひめ先生が指摘し、名古屋の集計方法・基準に疑問が残るとした。一方で、翌日には地下鉄が全線(10時半ごろ)復旧し、街が概ね通常通りに機能したことについては、両者とも名古屋市の対応を評価した。
線状降水帯と「湿舌」の気象学的背景
ひめ先生は、かつて中学・高校の試験に「湿舌(しつぜつ)」という概念が出題されていたことを紹介した。湿舌とは、湿気を含んだ空気が舌状に伸びて流入する現象であり、伊勢湾台風の被害拡大要因の一つとして学んだという。マツバラも同様に授業で習った記憶があると述べた。ひめ先生は、湿舌が発生した結果として雨雲が同一箇所に連続供給されることで線状降水帯が形成されると説明し、「湿舌」と「線状降水帯」は同じ現象を異なる視点・表現で捉えたものだと整理した。また、「レベル5」相当の豪雨は「100年に一度」とされているにもかかわらず、毎週のように発生していることへの懸念も両者から示された。
名古屋市の治水インフラの評価
マツバラは、名古屋市が道路地下50メートルに巨大な雨水貯留施設を整備しており、東京の地下調節池と同様の仕組みで雨水を一時貯留してから河川に放流したことが、今回の早期水引きに貢献したと説明した。2000年の東海豪雨の教訓を踏まえて順次整備が進められてきたこと、庄内川の堤防かさ上げなどの対策が功を奏し、河川堤防の決壊がゼロだったことが被害を最小限に抑えた主因だと両者は評価した。ただし、設計基準が「1時間50ミリ」であったところに100ミリ超が降ったため、貯留施設への導水が追いつかなかった箇所もあったとマツバラは補足した。
クリニック周辺の浸水とシャッター問題
クリニックのエントランスは完全に床上浸水し、翌日には周辺の飲食店等が椅子を外に出して乾かしていたとマツバラは述べた。クリニック前の道路(水道道)は構造上、雨水が集まりやすい地形であり、さらに道路下の下水管がクリニック前方に通っているためひめ先生が説明した。また、電動シャッターが浸水時に「障害物検知の安全装置」が作動して閉まらなかった問題が発生した。ひめ先生は、シャッター下部にゴム等の防水素材を追加するか、緊急強制閉鎖ボタンを設けるようメーカーに要望すべきだと提案した。マツバラも同意し、メーカーへの改善要請が必要だと述べた。
マツバラとひめ先生は、直前に名古屋市を襲った100ミリ超の豪雨について話し始めた。クリニックのエントランスは床上浸水し、翌日には周辺の飲食店や建物が椅子を外に出して乾かしている様子が見られたとマツバラが報告した。地下鉄は一時全線停止したものの、10時半ごろには全線復旧し、翌日には街が概ね通常通りに機能したことを両者は確認した。腹をくくって待機した人が結果的に要領よく帰宅できたという逸話も紹介された。
ひめ先生は、ニュースのテロップで「名古屋市内全域の床上浸水45棟」と報じられていたことに強い疑問を示した。クリニック周辺だけでも多数の浸水建物があり、マツバラも「道を歩いただけで軽く45件を超えていた」と同調した。千葉の豪雨では被害棟数が大きめに報じられていたとひめ先生が比較し、名古屋の集計方法・基準への疑問が残るとした。一方で、名古屋市の治水対策が機能したこと自体は評価できるとマツバラは述べた。
マツバラが「線状降水帯」という言葉が最近よく聞かれるようになったと話題を振ると、ひめ先生は中学・高校の試験で「湿舌(しつぜつ)」という概念を学んだことを紹介した。湿舌とは湿気を含んだ空気が舌状に伸びて流入する現象で、伊勢湾台風の被害拡大要因の一つとして教科書に登場していたという。マツバラも同様に授業で習った記憶があると述べた。ひめ先生は、湿舌の結果として雨雲が同一箇所に連続供給されることで線状降水帯が形成されると説明し、「湿舌」と「線状降水帯」は同じ現象を異なる表現で捉えたものだと整理した。「レベル5」相当の豪雨は「100年に一度」とされているにもかかわらず毎週のように発生していることへの懸念も両者から示された。
マツバラは、名古屋市が道路地下50メートルに巨大な雨水貯留施設を整備していることを紹介した。東京の地下調節池と同様の仕組みで雨水を一時貯留してから河川に放流したことが、今回の早期水引きに貢献したと説明した。2000年の東海豪雨の教訓を踏まえて順次整備が進められてきたこと、庄内川の堤防かさ上げなどの対策が功を奏し、河川堤防の決壊がゼロだったことが被害を最小限に抑えた主因だと両者は評価した。ただし、設計基準が「1時間50ミリ」であったところに100ミリ超が降ったため、貯留施設への導水が追いつかなかった箇所もあったとマツバラは補足した。また、中央線の線路設備(信号設備等)が一段高い位置に設置されていたことが翌日の早期復旧につながったと、写真で確認した情報としてマツバラが紹介した。
ひめ先生は、クリニック前の道路(水道道)の下に雨水を運ぶ下水管が通っており、道路の構造上、雨水がクリニック前方に集まりやすいことを説明した。マツバラは、電動シャッターが浸水時に「障害物検知の安全装置」が作動して閉まらなかった問題を報告した。ひめ先生は、シャッター下部にゴム等の防水素材を追加するか、緊急強制閉鎖ボタンを設けるようメーカーに要望すべきだと提案した。マツバラも同意し、メーカーへの改善要請が必要だと述べた。この経験を今後の豪雨対策の教訓として共有し、放送を締めくくった。
名古屋市内で1時間100ミリを超える豪雨が発生し、話者らのクリニック(以下「クリニック」)のエントランスも床上浸水した。翌日には椅子を外に出して干す光景が周辺で見られ、クリニック周辺だけでも床上浸水箇所が多数あったと両者は述べている。
ニュースのテロップで報じられた名古屋市内全域の床上浸水棟数が「45棟」であったことに対し、話者 2は「道を歩いただけで45件以上確認できた」と指摘し、集計方法に強い疑問を呈した。千葉の豪雨では浸水車両数や建物被害が大きめの数字で報じられたとの比較も挙げられた。一方で、名古屋の治水対策が機能した結果、翌日には地下鉄が全線(10時半ごろまでに)復旧し、堤防決壊がゼロだった点は評価された。
話者 2は、かつて試験問題にも登場した「湿舌(しっぜつ)」という気象用語が現在は「線状降水帯」という呼称に置き換わったと指摘した。両者の整理によれば、湿舌(湿気を含んだ空気がベロ状に流入する現象)が発生し、その結果として同じ場所に雨雲が次々と形成され続けるのが線状降水帯であり、呼び方の差はあるが同じ現象を指しているという見解で一致した。
「レベル5」相当の豪雨は100年に一度とされているが、それが毎週のように繰り返されていることへの懸念も示された。
名古屋の治水対策については以下の点が言及された。
- 道路地下約50メートルに巨大な貯水設備があり、雨水を一時貯留して徐々に川へ放流する仕組みが整備されている(東京都の地下調節池と同様の構造)。ただし今回はその導水が間に合わないほどの降雨量だった。
- 庄内川の堤防かさ上げなど、2000年の東海大豪雨の教訓を踏まえた対策が順次実施されてきた。
- 中央線の信号設備等が一段高い位置に設置されており、翌日の運行再開につながったとされる写真が共有されていた。
- クリニック前の道路は「水道々(すいどうみち)」という地名が示すとおり水が集まりやすい地形であり、下水管もクリニック前方の道路下を通っている。
豪雨時に電動シャッターを閉めようとしたところ、流水を障害物と認識した安全装置が作動してシャッターが閉まらなかった。両者は以下の改善をシャッターメーカーに求めるべきと述べた。
- 緊急時に強制的にシャッターを閉められるボタンの設置
- シャッター下部へのゴム等による防水強化(既存シャッターに防水性を付加する対応)
チャプター豪雨被害の概況とクリニックへの影響行政発表「床上浸水45棟」への疑問線状降水帯と「湿舌」の気象学的解説名古屋市の治水インフラの評価クリニック周辺の浸水原因と電動シャッター問題行動項目マツバラ(またはひめ先生): 電動シャッターメーカーに対し、緊急強制閉鎖ボタンの設置およびシャッター下部の防水強化(ゴム等による防水処理)の改善を要請する。 名古屋豪雨被害と治水対策に関する議論被害状況と公式発表への疑問線状降水帯・湿舌と名古屋の治水インフラクリニックで判明した設備上の課題アクションアイテムシャッターメーカーに対し、緊急強制閉鎖ボタンの設置およびシャッター下部の防水強化を要請する