綺麗になるラジオ By HIMECLINIC

No.542 再生医療ネットワークが美容医療本(2)


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要約

この放送では、再生医療ネットワークが提供する「綺麗になるラジオ」の第542回が配信されました。ひめ先生、マツバラさん、福田ちづるさんが出演し、美容医療における薬剤の問題点について議論しています。

ひめ先生は最初に、情報をまとめる際にAIを活用していることを説明し、AIの処理速度が非常に速いものの、「ハルシネーション」(幻覚)の問題があり、AIが時に間違った情報を提供することがあると指摘しました。

続いて、美容医療における薬剤の問題に話が移り、日本では「医師の裁量権」により、未承認の薬剤(試薬)でも医師の判断で患者に使用できる状況があることが説明されました。一方、アメリカではFDAが認めていない薬剤は医師でも使用できないという厳格な規制があります。この違いにより、日本では「怪しげな薬剤」が多く出回っているという問題が指摘されました。

特に美容医療の先進国としてスペインが挙げられ、スペインでは美容医療も通常の医療と同様に扱われ、研究開発が進んでいることが紹介されました。一方、韓国はスペインで開発された製品の権利を購入して製造するケースがあるとのことです。

また、日本の美容医療の問題点として、医療というよりも「レストランのメニュー選び」のような商業的な側面が強くなっていることが指摘されました。本来、治療法の選択は医師が行うべきであり、患者が選択権を持つと安全性が担保できないという懸念が示されました。

さらに、プラセンタ注射などの美容医療で使われる薬剤の中には、由来が不明確な輸入品が含まれていることが警告されました。高濃度ビタミンCなどの薬剤も、スペインで開発されたものが韓国やシンガポールを経由して日本に入ってくるケースがあり、その流通経路の不透明さが問題視されました。

最後に、ひめ先生は美容医療に関する情報を一般の方や他の診療科の医師にも分かりやすく提供することの重要性を強調し、再生医療ネットワークのホームページで詳細な情報を公開していることが紹介されました。

ひめ先生は、マニュアルや情報を公開する際にAIの力を活用していることを説明しました。AIを使うことで情報をまとめるスピードが非常に速くなる一方、AIが提供する情報が正確かどうかを確認する必要があり、「ハルシネーション」(AIが嘘をつく・間違える問題)があると指摘しました。情報作成のスピードが速すぎて、後から確認すると落ち着かない状況になることを福田ちづるさんとマツバラさんに説明しています。

ひめ先生は美容の薬剤について多くの情報を公開していると説明し、福田ちづるさんは25年ほど前からプラセンタなどの点滴を受けていたと述べました。マツバラさんは「ハイブランドと戦争になったような名前のもの」など様々な美容薬剤があることに言及し、「重ねる注射」(シャネル注射)が商標権侵害で訴えられた事例についてひめ先生が説明しました。

ひめ先生は日本には「医師の裁量権」があり、未承認の薬剤(試薬)でも医師の判断で患者に使用できると説明しました。一方、アメリカではFDAが認めていない薬剤は医師でも一切使えないという厳格な規制があります。福田ちづるさんはアメリカの方がフリーな印象を持っていましたが、実際は逆で、日本の方が規制が緩いため「怪しげな薬」が多く出回っているとひめ先生は指摘しました。

ひめ先生は美容医療が進んでいるのは韓国ではなくスペインだと説明しました。スペインでは美容医療も通常の医療として確立されており、研究開発が早く進んでいます。その開発された製品の権利を韓国が購入して製造するケースがあるとのことです。また、スペインではチェック体制もしっかりしていると強調されました。

ひめ先生は日本の美容医療が「レストラン」のようになってしまい、患者がメニューを選ぶような形になっていることを問題視しました。本来、医療では医師が診察して適切な治療法を提案すべきであり、選択権が患者側に移ると安全性が担保できないと指摘しています。マツバラさんも原因の特定が重要だと同意しました。

ひめ先生は美容皮膚科学などの専門書が出版されても全然売れないという現状を嘆き、「所詮勉強する気のない者が病院行ってます」という出版社の言葉を紹介しました。マツバラさんは多くの医師が機械の販売者から提供された情報だけで施術を行っていると指摘し、ひめ先生はガイドラインの不足を問題視しました。

ひめ先生はプラセンタ注射について、日本で薬機法で認められている「ラエンネック」というプラセンタがある一方、由来不明の輸入品が「プラセンタ」として販売されている問題を指摘しました。福田ちづるさんは豚由来のプラセンタもあると言及し、ひめ先生は高濃度ビタミンCも元々スペインで開発されたものが韓国を経由して日本に入ってくる流通経路の問題を説明しました。

ひめ先生はスペインでは美容医療も通常の医療も同じ扱いで、患者のリクエストではなく医師の判断で治療が行われること、インフォームドコンセント(同意書)も国が管理していることを説明しました。最後に、再生医療ネットワークで公開している情報が一般の方や他の診療科の医師にとっても役立つことを願うと述べ、マツバラさんはホームページでの情報確認を視聴者に促しました。

  • 情報作成プロセス:
  • AIを活用して情報をまとめるスピードを向上させている
  • AIの出力には誤りがある可能性があり、チェック体制が必要
  • 情報作成の速さとチェックのバランスが課題
  • 日本と海外の規制の違い:
  • 日本では「医師の裁量権」により未承認薬(試薬扱い)の使用が可能
  • アメリカではFDAが認めていない薬は医師でも使用不可
  • スペインでは美容医療も通常医療と同様に厳格に管理されている
  • 薬剤開発の流れ:
  • スペインで研究開発された製品の権利を韓国が購入して製造するケースがある
  • 韓国やシンガポールを経由して日本に輸入される薬剤がある
  • 輸入ルートによって薬剤の品質管理に差がある可能性
  • 懸念される薬剤の例:
  • プラセンタ注射:日本で認可されている「ラエンネック」以外は由来が不明確なものがある
  • 高濃度ビタミンC:スペイン発祥だが、韓国でOEM生産されたものが流通している
  • 医療としての在り方:
  • 日本の美容医療は「メニュー選択型」になり、医療本来の姿から逸脱している
  • スペインでは患者のリクエストではなく医師の判断が優先される
  • 医学的知識よりも商業的側面が優先される傾向がある
  • 情報と教育の課題:
  • 美容皮膚科学などの専門書が十分に読まれていない
  • 機器メーカーからの情報に依存している医師が多い
  • 適切な使用ガイドラインが不足している
  • 再生医療ネットワークのホームページで詳細情報を公開
  • 一般の方や他の診療科の医師にも理解しやすい資料の作成を継続


チャプターAIを活用した情報整理と課題 ‎美容医療における薬剤の現状 ‎日本とアメリカの医療制度の違い ‎スペインと韓国の美容医療の違い ‎美容医療の商業化問題 ‎美容医療における教育と情報の問題 ‎プラセンタと高濃度ビタミンCの問題 ‎スペインの医療制度と情報公開の重要性 ‎アクションアイテムひめ先生が言及した再生医療ネットワークのホームページで美容医療に関する詳細情報を確認する。 ‎ひめ先生が提案した美容医療を選ぶ際は、薬剤の由来や流通経路を確認する。 ‎マツバラさんが提案した危険な美容医療を避けるために知識をつける。 ‎プロジェクト同期/状況更新 会議議事録美容医療の情報公開について美容医療の薬剤に関する議論美容医療の問題点今後の取り組みアクション項目再生医療ネットワークのホームページで公開されている情報を確認する

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