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No536 NMNもやはり試薬


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要約

この放送は「再生医療ネットワークpresents綺麗になるラジオ」の第536回で、マツバラさんとひめ先生が出演しています。主にNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とMNA、NAD+などの抗老化サプリメントについて議論されています。

ひめ先生はまず、これらの物質の基本的な説明から始めました。NMNとMNAはビタミンB3(ナイアシン)から体内で生成される物質で、国際的にはニコチン酸やニコチンアミドと呼ばれますが、日本では「ナイアシン」と呼ばれています。ビタミンB3を摂取すると、体内でNMNやMNAが作られるとのことです。

ひめ先生によると、2019年の研究でNMNが小腸から直接吸収されるルートが発見されました。NMNは分子量が小さいため消化の対象にならず、そのまま体内に吸収されるという特徴があります。

さらに、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)について説明があり、これはミトコンドリアでのエネルギー生産(ATP生成)に不可欠な物質です。NAD+は水素を受け取ってNADHになり、酸化還元反応の中でエネルギーを生み出します。

しかし、ひめ先生は重要な警告も発しています。ミトコンドリアはエネルギー生産の過程で活性酸素を発生させ、これがミトコンドリア自体のDNAを傷つけます。NMNサプリメントを過剰摂取すると、NAD+が増えすぎてミトコンドリアの機能が過剰に活性化し、結果として活性酸素が増加し、老化を促進する可能性があるとのことです。

ひめ先生は、NMNサプリメントについては十分な人間でのデータがなく、マウス実験のレベルにとどまっていると指摘しています。アメリカではNMNサプリメントが禁止されており、長期的な安全性や適切な摂取量についてのエビデンスが不足しています。

結論として、ひめ先生は自然な食事からビタミンB3を摂取する方が安全であり、NMNサプリメントの過剰摂取は逆に老化を促進したり、がんのリスクを高める可能性があると警告しています。

ひめ先生はNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とMNA、NAD+などの物質について説明しました。これらはビタミンB3から体内で生成される物質で、国際的にはニコチン酸やニコチンアミドと呼ばれますが、日本では「ナイアシン」と呼ばれています。ひめ先生は「ニコチン」という言葉が出てくるが、タバコのニコチンとは異なると強調しました。

ひめ先生によると、NMNは分子量が小さいため消化の対象にならず、2019年の研究で小腸から直接吸収されるルートが発見されたと説明しました。マツバラさんはこれを「直接取り込める」と理解し、ひめ先生はこの点を確認しました。

ひめ先生はNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)について説明し、これがミトコンドリアでのエネルギー生産(ATP生成)に不可欠な物質であると述べました。NAD+は水素を受け取ってNADHになり、酸化還元反応の中でエネルギーを生み出します。ひめ先生は「生きていくために絶対的に必要なもの」と強調しました。

ひめ先生はミトコンドリアがエネルギー生産の過程で活性酸素を発生させ、これがミトコンドリア自体のDNAを傷つけると説明しました。人間の生体は「絶妙なバランス」でできており、どれくらいのNAD+がちょうどいいかはまだわかっていないと述べました。

ひめ先生は食事から摂取するビタミンB3は水溶性なので過剰摂取にはならないが、NMNサプリメントを直接摂取するとNAD+が過剰になる可能性があると警告しました。マグロ、鶏の胸肉、レバー、鮭などの食品からビタミンB3を摂取する方が安全だと説明しました。

ひめ先生はNMNに関する人間での十分なデータがなく、主にマウス実験のレベルにとどまっていると指摘しました。アメリカではNMNサプリメントが禁止されており、長期的な安全性や適切な摂取量についてのエビデンスが不足していると述べました。過剰摂取は逆に老化を促進したり、がんのリスクを高める可能性があると警告しました。

  • 基本的な説明:
  • NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)とNMNA(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は研究中の物質
  • これらはビタミンB3から体内で生成される
  • 国際的にはビタミンB3として知られるが、日本では「ナイアシン」と呼ばれる
  • 体内での働き:
  • NMNは分子量が小さく消化の対象にならず、小腸から直接取り込まれる(2019年に発見)
  • 体内でNAD+に変換され、ミトコンドリアのエネルギー生成に関与
  • NAD+はATP(アデノシン三リン酸)生成の過程で重要な役割を果たす
  • 現在の研究段階:
  • まだ試薬レベルの研究段階であり、人間への効果や安全性は十分に確立されていない
  • マウス実験のデータはあるが、人間での大規模データや長期的な安全性データが不足
  • ハーバード大学など複数の研究機関で研究が進行中
  • 潜在的なリスク:
  • 過剰摂取によりミトコンドリアが損傷する可能性
  • 活性酸素の増加により、老化防止ではなく逆に老化を促進する恐れ
  • がんのリスク増加の可能性も指摘されている
  • 食品からの摂取:
  • 通常の食事(マグロ、鶏の胸肉、レバー、鮭など)からのビタミンB3摂取は過剰にならない
  • 水溶性ビタミンのため、余分なものは排泄される
  • サプリメントの問題点:
  • アメリカではNMNサプリメントが禁止されている
  • 製造過程に問題があるものも存在
  • 適切な摂取量が確立されていない


チャプターNMNとMNAの基本説明 ‎NMNの吸収メカニズム ‎NAD+とエネルギー生産の仕組み ‎ミトコンドリアと活性酸素の関係 ‎NMNサプリメントの問題点 ‎NMNの研究状況と安全性の懸念 ‎アクションアイテムひめ先生は視聴者に対し、NMNサプリメントの過剰摂取を避け、自然な食事からビタミンB3を摂取することを推奨しました。 ‎マツバラさんは視聴者に対し、NMNサプリメントの安全性に関する注意を促しました。 ‎プロジェクト同期/状況更新 会議議事録NMNとNADに関する研究状況安全性と研究状況摂取に関する注意点行動項目NMNとNAD+に関する最新の研究データを継続的に収集する安全性が確認されるまで、過剰なサプリメント摂取を避ける通常の食事からビタミンB3を適切に摂取する方法を検討する

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