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🎧 今回は、高千穂光正(たかちほ みつまさ)さんとともに、「お彼岸とお墓のあり方」について考えていきます。
さらに、ゲストとして杉村病院総長・熊本大学名誉教授の安東由喜雄(あんどう ゆきお)先生をお迎えしました。
お彼岸とは?
3月20日は春分の日。この日は太陽が真東から昇り、真西に沈む日でもあります。仏教においては、「彼岸」とは悟りの境地に至ることを意味し、サンスクリット語の「パーラミター(Paramita)」が語源となっています。日本では、お彼岸は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」として大切にされています。
浄土真宗において、お彼岸は「亡き人を思いながら、お念仏を唱える大切な日」とされています。そこで今回は、お墓のあり方について考えてみたいと思います。
時代とともに変化するお墓のあり方
現在、お墓を管理することが難しくなり、「墓じまい」や「無縁墓」の問題が増えています。こうした状況の中で、納骨堂や合同墓などの新しい形のお墓が注目されています。
高千穂さん:「昭和の時代までは土葬が残っていた地域もありました。お墓を掘り返すと、当時の遺骨がそのまま出てくることもありますね」
安東先生:「確かに、お墓の形態は時代とともに大きく変わってきました。最近は特に都市部で、新しいスタイルのお墓が登場しています」
最新のお墓スタイル:デジタル技術の活用
東京・築地本願寺にある合同墓では、墓石にQRコードが設置されているそうです。
高千穂さん:「このQRコードを読み取ると、個人の名前が画面に表示される仕組みになっています。もともとは墓石に直接名前を刻んでいたのですが、人気が高まり、物理的に名前を刻むスペースがなくなったため、この方式に変わったんですね」
これにより、お墓を訪れた人はQRコードをスマホで読み取るだけで故人を偲ぶことができます。
安東先生:「デジタル技術を活用することで、より多くの人が故人を偲ぶ機会を持てるようになりました」
さらに進化するお墓:メタバース墓地
最新の技術として、**「メタバース墓地」**という新しい概念が登場しています。
高千穂さん:「メタバースとは、仮想空間のこと。つまり、パソコン上にお墓を作ることができるんです」
丸井:「えっ、実際のお墓が存在しないってことですか?」
安東先生:「その通りです。コロナ禍でお墓参りが難しくなった際に、このメタバース墓地が注目されました。遠方に住んでいても、仮想空間上でお墓参りができる仕組みなんですね」
メタバース墓地では、故人の思い出の写真や動画を保存し、家族や友人と共有することも可能です。さらに、掃除や供養といった行為も、デジタル空間上で行えるようになっています。
デジタル化と仏教の教え
こうした新しい技術が登場する一方で、仏教における「亡き人のご縁」の考え方も大切にしたいものです。
高千穂さん:「浄土真宗では、亡くなった方はすでに仏様となり、今の私たちに寄り添ってくださっていると考えます。だからこそ、デジタル技術を活用しながらも、大切なことを忘れないようにしたいですね」
丸井:「確かに、あまりにデジタルに傾倒しすぎると、大切な思い出が薄れてしまう気もしますね」
安東先生:「でも、新しい技術が亡き人を思い出す"きっかけ"になれば、それもまた大切なご縁の一つかもしれませんね」
まとめ
今回の放送では、春のお彼岸をテーマに「最新のお墓のあり方」について考えました。
高千穂さん:「お墓の形が変わっても、亡き人を偲ぶ心は変わりません。どんな形であれ、ご縁を大切にし、今の私たちに寄り添ってくださる仏様を思いながら過ごすことが大切なのではないでしょうか」
番組をお聞きくださった皆さんも、大切なご縁を感じながら、お彼岸を迎えていただければと思います。
次回のテーマ:「宗教と医療の関係」
来週も安東先生をお迎えし、「宗教と医療の関係」についてお話を伺います。どうぞお楽しみに。
出演
司会:丸井純子
お話:高千穂光正
ゲスト:杉村病院 総長・熊本大学 名誉教授 安東由喜雄
仏教にまつわる色々なお話を、分かりやすくお話していただく番組です。
仏教由来の言葉、豆知識、歴史、迷信、風習、教義、作法などなど。
出演は、熊本市中央区京町にある仏嚴寺の高千穂光正さん。お相手は、丸井純子さん。
お悩み相談もメールで受け付け中!
▼メール [email protected]
★地上波ではRKKラジオ(熊本)FM91.4 AM1197で、毎週水曜日 午後6時10分から放送中。是非生放送でもお聴きください。
📢 Podcastで過去回も配信中!
▶️ 各種ポッドキャストはコチラ https://linktr.ee/takachihogoen
2025年3月19日(水)RKKラジオ放送分
#仏教 #ラジオ #ポッドキャスト #QRコード #メタバース寺院 #墓じまい
🎧 今回は、高千穂光正(たかちほ みつまさ)さんとともに、「お彼岸とお墓のあり方」について考えていきます。
さらに、ゲストとして杉村病院総長・熊本大学名誉教授の安東由喜雄(あんどう ゆきお)先生をお迎えしました。
お彼岸とは?
3月20日は春分の日。この日は太陽が真東から昇り、真西に沈む日でもあります。仏教においては、「彼岸」とは悟りの境地に至ることを意味し、サンスクリット語の「パーラミター(Paramita)」が語源となっています。日本では、お彼岸は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」として大切にされています。
浄土真宗において、お彼岸は「亡き人を思いながら、お念仏を唱える大切な日」とされています。そこで今回は、お墓のあり方について考えてみたいと思います。
時代とともに変化するお墓のあり方
現在、お墓を管理することが難しくなり、「墓じまい」や「無縁墓」の問題が増えています。こうした状況の中で、納骨堂や合同墓などの新しい形のお墓が注目されています。
高千穂さん:「昭和の時代までは土葬が残っていた地域もありました。お墓を掘り返すと、当時の遺骨がそのまま出てくることもありますね」
安東先生:「確かに、お墓の形態は時代とともに大きく変わってきました。最近は特に都市部で、新しいスタイルのお墓が登場しています」
最新のお墓スタイル:デジタル技術の活用
東京・築地本願寺にある合同墓では、墓石にQRコードが設置されているそうです。
高千穂さん:「このQRコードを読み取ると、個人の名前が画面に表示される仕組みになっています。もともとは墓石に直接名前を刻んでいたのですが、人気が高まり、物理的に名前を刻むスペースがなくなったため、この方式に変わったんですね」
これにより、お墓を訪れた人はQRコードをスマホで読み取るだけで故人を偲ぶことができます。
安東先生:「デジタル技術を活用することで、より多くの人が故人を偲ぶ機会を持てるようになりました」
さらに進化するお墓:メタバース墓地
最新の技術として、**「メタバース墓地」**という新しい概念が登場しています。
高千穂さん:「メタバースとは、仮想空間のこと。つまり、パソコン上にお墓を作ることができるんです」
丸井:「えっ、実際のお墓が存在しないってことですか?」
安東先生:「その通りです。コロナ禍でお墓参りが難しくなった際に、このメタバース墓地が注目されました。遠方に住んでいても、仮想空間上でお墓参りができる仕組みなんですね」
メタバース墓地では、故人の思い出の写真や動画を保存し、家族や友人と共有することも可能です。さらに、掃除や供養といった行為も、デジタル空間上で行えるようになっています。
デジタル化と仏教の教え
こうした新しい技術が登場する一方で、仏教における「亡き人のご縁」の考え方も大切にしたいものです。
高千穂さん:「浄土真宗では、亡くなった方はすでに仏様となり、今の私たちに寄り添ってくださっていると考えます。だからこそ、デジタル技術を活用しながらも、大切なことを忘れないようにしたいですね」
丸井:「確かに、あまりにデジタルに傾倒しすぎると、大切な思い出が薄れてしまう気もしますね」
安東先生:「でも、新しい技術が亡き人を思い出す"きっかけ"になれば、それもまた大切なご縁の一つかもしれませんね」
まとめ
今回の放送では、春のお彼岸をテーマに「最新のお墓のあり方」について考えました。
高千穂さん:「お墓の形が変わっても、亡き人を偲ぶ心は変わりません。どんな形であれ、ご縁を大切にし、今の私たちに寄り添ってくださる仏様を思いながら過ごすことが大切なのではないでしょうか」
番組をお聞きくださった皆さんも、大切なご縁を感じながら、お彼岸を迎えていただければと思います。
次回のテーマ:「宗教と医療の関係」
来週も安東先生をお迎えし、「宗教と医療の関係」についてお話を伺います。どうぞお楽しみに。
出演
司会:丸井純子
お話:高千穂光正
ゲスト:杉村病院 総長・熊本大学 名誉教授 安東由喜雄
仏教にまつわる色々なお話を、分かりやすくお話していただく番組です。
仏教由来の言葉、豆知識、歴史、迷信、風習、教義、作法などなど。
出演は、熊本市中央区京町にある仏嚴寺の高千穂光正さん。お相手は、丸井純子さん。
お悩み相談もメールで受け付け中!
▼メール [email protected]
★地上波ではRKKラジオ(熊本)FM91.4 AM1197で、毎週水曜日 午後6時10分から放送中。是非生放送でもお聴きください。
📢 Podcastで過去回も配信中!
▶️ 各種ポッドキャストはコチラ https://linktr.ee/takachihogoen
2025年3月19日(水)RKKラジオ放送分
#仏教 #ラジオ #ポッドキャスト #QRコード #メタバース寺院 #墓じまい