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Or


いつのまにか1周年を迎える、おとりば。梅ちゃんの収録を聞きながら、記念すべきこの回に自分が不在であることに少し苦みを覚える。
そう、たしかに最初は梅ちゃんがひとりでやろうとしていた活動だった。その隣に立たせてもらってから、少しずつだが、色々な歩みをしてきたことを思い出す。
私と、もうひとりの友人からの質問に答える様子を、ツッコミのために開かれてしまう口を閉じつつ聞いていると、梅ちゃんが頑張っている様子が想像される。時折声を引きつらせながらも精いっぱい話す声に、等身大の彼女が思い浮かぶようだった。
「いや、まじでごめんすぎる」
「ほんまによ。と言いつつ私もやらかす可能性あるけど」
私は手を合わせ、梅ちゃんに深々と頭を下げる。なぜかと言えば、スキーの話の際に私がなーちゃんの本名を出してしまったからである。
「しゃあない、編集がんばるわ。じゃあ、続きからね」
「めっちゃ恩に着ます。なんやっけ、長野旅行の話?」
眉尻を少し下げながらも切り替えが早い梅ちゃんは、録音のボタンに手を伸ばす。
相も変わらず話が二転三転する私たちは、番協についてややりたいことリストについてなど、着地点を見失いながら見切り列車を暴走させていく。
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