晴れ渡る空に太陽が輝き始め、覚悟して外に出てみると意外とさわやかで過し易かったりする時期です。空気が乾いていて、日本にいた時に感じていた初夏の空気とは、だいぶ違うような気がします。北京の街は、今が一番いい季節かもしれません。早起きして公園に行き、走り出すとどこからともなくいい香りがしてきます。春の花の甘い香りではなく、もう少し大人っぽい香りです。辺りを見回すと白いライラックが咲いています。なんだか1年ぶりに懐かしい友達に会ったような感じがしました。北京の公園の花は夏に向けて、少しずつラインナップを変えて行きますが、香りを楽しむ花はこのライラックで一区切りです。そう考えると、ライラックの香り溢れる公園を走り抜けるのはもったいないような気がして、少しでも長い時間、ここにいたいなぁと思います。いつもより時間をかけて、公園内を散策すると次の主役、蓮の花に蕾がついているのを発見。夏の準備が、着々と進んでいるようです。さて、今日は今頃の様子を歌った于謙の「偶題」を紹介します。