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冷え込む冬の夜。高村しるし(25)の日常は、恋人・佐藤達海(27)の甲斐甲斐しい気遣いに満ちていました。
「電気消しとくよ」「寒い?」と先回りしてサポートしてくれる彼。
しかし、しるしがポツリとこぼした「人は誰かを忘れる時、まず『声』から忘れていく」という言葉から、日常の景色が一変します。
ふたりの優しいやり取りに隠された、切なくも温かい真実とは――。
脚本:月並ハイジ
演出:笠原悠暉
勇気を出して料理教室の門をたたいた男性・山本拓海(33)。
料理経験ゼロの彼は、慣れない手つきでフライパンと格闘し、失敗を繰り返してしまいます。
講師の新庄夏菜子(25)に「なぜ難易度の高いメニューに挑戦するのか」と問われ、拓海が明かした理由。それは、妻を亡くしてから冷凍食品ばかりだった、娘の幼稚園最後のお弁当のためでした。
「最後くらい、美味しかったと言わせたい」。
不器用な父親の切実な思いを知った夏菜子は、ある身近な食材を取り出し――。
大きな背伸びをしなくても伝わる、温かな愛情と優しさに包まれた料理レッスンストーリーです。
脚本:月並ハイジ
演出:笠原悠暉
夏の熱海へ、恋人の佳奈と一泊二日の旅行にやってきた戸田隆行(29)。
しかし、出発前日に些細なことで喧嘩をして以来、佳奈は一言も喋らず、終始黙り込んだままです。
重いボストンバッグを肩にかけ、気まずさを抱えながら初島や来宮神社を巡る隆行。
沈黙が続く旅路の果て、二人の前に突如現れたのはパトカーと警察官でした。
隆行が大事そうに持ち歩いていた重いカバンと、静まり返った旅の本当の理由とは――。
歪んだ愛と狂気が引き起こす、衝撃のサスペンス・ストーリーです。
脚本:月並ハイジ
演出:笠原悠暉
大事な日には必ず雨が降る――そんな「雨女」の特異体質を持つ三村楓(23)。
ずっと楽しみにしていた晴海優太(22)との遊園地デートの当日、降水確率80%の予報に反して、外は信じられないほどの快晴でした。
戸惑う楓に、車で迎えに来た晴海が告げたのは思いがけない一言。
「俺、『晴れ男』なんだよね」
「楓さんが楽しみにするなら、俺がそれ以上に楽しみにすればいい」。
ワイパーの動かない助手席から見る世界は、いつになく眩しく輝いていて――。
雨に振り回されてきた彼女の日常が変わり始める、爽やかで愛おしい恋のストーリーです。
脚本:月並ハイジ
演出:笠原悠暉
いつもの目覚まし音、いつもの朝食、そして「行ってきます」の挨拶。
パートナーと過ごす何の変哲もない穏やかな朝は、一瞬の衝撃音によって破られます。
ふたたび響くアラームの音で目を覚ました男。
目の前には、さっきと同じ笑顔で「おはよう」と語りかけてくる彼女の姿がありました。
繰り返される「同じ朝」。 未来を知る男の葛藤と、刻一刻と近づく運命の瞬間。
何度目かの朝を迎える中で、二人が交わす言葉に込められた切ない約束とは――。
【脚本応募作品】
脚本:小林そのみ
演出:笠原悠暉
川のせせらぎが響く静かな川辺で、一人釣りに興じる男性・立花直季(31)。
一向に魚が釣れない彼の前に、突然ひとりの少女・すみれ(18)が現れます。
困惑する直季に対し、彼女が口にしたのは思いがけない一言でした。
「私は貴方の娘なんです。未来からきました」
突拍子もない言葉と、なぜか彼女が知っている直季の“誰にも言えない秘密”。
半信半疑のまま耳を傾ける直季と、ある強い願いを抱えてやってきたすみれ。
穏やかな川辺で紡がれる、運命と選択をめぐる切なくも温かい物語です。
脚本:月並ハイジ
演出:笠原悠暉
パティシエ見習いとして多忙な日々を送る白石莉子(25)。
久しぶりに恋人の中村颯太(25)に呼び出されたのは、駅ナカにあるアイスクリーム屋でした。
「今まで誰と付き合っても冬を越せたことがない」という苦いジンクスを持つ莉子。なかなか会えない日々が続いていたこともあり、「ついに振られるのではないか」と強い不安と覚悟を抱えて彼に向き合います。
冬限定のアイスを味わいながら、緊張感の漂う席で颯太が切り出した言葉とは――?
すれ違う二人のもどかしさと、冬のアイスのようにじんわりと広がる感情を描いたショートストーリーです。
【脚本応募作品】
脚本:浅田佳子
演出:笠原悠暉
――その視線が捉えるのは、真実か、それとも破滅か。
暗い部屋に響くのは、無機質な機械音と滴り落ちる水の音。鎖で繋がれ、自由を奪われた男が強いられているのは、あまりにも異常な「視力検査」だった。
検査官を務める女が突きつけるのは、一枚の決定的な証拠写真。男が抱く下心と裏切りが暴かれるたび、鋭利な刃物がその身体を容赦なく襲う。逃げ場のない狂気の中で、男は愛を叫び、許しを乞うが……!?
回答までの猶予はわずか。間違えれば、さらなる凄惨な罰が待ち受ける。果たして、この「検査」の果てに辿り着くのは救いか、それとも絶望の終止符(XYZ)か。一瞬の油断も許されない、緊迫のソリッド・シチュエーション・サスペンス。
【シナリオ応募企画採用作品】
作:中川裕規
――相合い傘をしたい女子高生 vs カッパを愛する男子高校生!?
下校時に降り出した雨に落ち込む彼女の前に、密かに想いを寄せるクラスメイトが現れます。絶好のチャンス到来。狙うは一つの傘に二人で入る「相合い傘」での帰宅です。
しかし、彼はまさかの「カッパ派」だった!「両手が塞がるから傘は持たない」という独自の哲学を持つ彼に対し、彼女は必死の交渉を開始します。XLサイズのカッパに二人で潜り込む「あいあいガッパ」を提案するものの、事態は思わぬ方向へ転がっていき……!?
果たして、彼女の恋の作戦は成功するのでしょうか。雨の日の放課後に繰り広げられる、ちぐはぐなやり取りが愛らしい青春ラブコメディ。
――その雨は、誰かを笑顔にするためのギフト?
大切な日はいつも雨。卒業旅行も体育祭も、楽しみな行事をことごとく台無しにしてきた「雨女」の女性。自らの体質をコンプレックスとして抱えてきた彼女が、ある日一風変わった企業の面接へと足を運びます。
そこで提示されたのは、雨を欲する地域へあえて雨を届ける「雨の派遣」という驚きの業務内容!?
「楽しみであればあるほど雨が降る」という過酷な条件のもと、彼女は自分を騙してまで仕事に邁進できるのか。そして立ちはだかるライバル会社「晴れ男」とのバトルとは。
コンプレックスを武器に変え、誰かのために雨を降らせる。不思議な仕事を通して自分を肯定していく姿を描く、優しくて少し奇妙なファンタジー・ストーリー。
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全ての物語には始まりがある。小さな違和感、1つの出会い、いくつかの偶然。そんな何気ないABCから世界は動き出す。
この番組は、「終わりへ向かう途中の誰かの物語」を音声でお届けする短編ドラマです。始まりと終わりの間でこぼれた、誰かの一つの記憶をそっと覗いてみませんか?