「ビジネスに関係した英語表現シリーズ」17回目の今日は、「丁寧な表現」についてお話したいと思います。
日本語では、頭に「お」を付けると丁寧な言い方になるなど、表現には様々なものが考えられますが、英語でもそういった表現があります。ただ、日本語のように「お」を付けると良いなど単純な理屈でいくらでも生産がきくようなものがある訳ではありません。場面場面で、この言い方よりはこちらがいいよ、というようなエチケット的なものがあります。このように丁寧さの度合いについての話は、普通に英語を勉強している限りは大学でもあまり習うことはないかと思います。そこで今日は、そういった所を補っていきたいと思います。
まずは、名前を尋ねる場合です。
What is your name? 縮約形にするとWhat's your name?(ホワッツ ユア ネーム)ですね。
もっとくだけて言うと、Whatcha name?(ホワッチュア ネーム)と発音されますが、当然ビジネスのミーティングなど初めて会う人に対してはこうした言い方はしません。
Whatcha name?(ホワッチュア ネーム)はやはり大変失礼になります。
ニュアンスとしては、「名前何よ?」といった表現になるのではないかと思います。
では、そういった時に何と言うかというと、初対面の人に対しては次の表現が無難ではないかと思います。
May I have your name please?
この後幾つか表現を変えてご紹介しますが、やはり英語で一番肝心なのは「言い方」です。
先ほどご紹介した What's your name?(ホワッツ ユア ネーム)も、Whatcha name?(ホワッチュアネーム)と言えば失礼ですが、What is your name please? という言い方であれば問題ない、というように言い方次第だといえます。
しかし、今日はそれを敢えて表現を変えた丁寧な形でご紹介していきます。
次は「誰々さんにお会いしたいのですが」という表現です。
日本の中学生であれば、"I want to see~."と表現するかと思います。
例)I want to see Mr.Brown. 「ブラウンさんに会いたいです。」
しかし、この「want」というのは、とても強い表現になります。そのため、「~したいんだけど!」という
ニュアンスになってしまうため、もう少し和らげた表現を使いたいと思います。これは、高校の文法でも習いますが、"I would like to see Mr.Brown."が良いかと思います。
ただ、"would like to~" もよく使う表現であり、儀礼的にへりくだっているような印象がありますので、もっと丁寧にしてもいいくらいです。
■「ブラウンさんはこちらにおいででしょうか?」
中学校の文法では、"Is Mr. Brown here?"となり、「ここにブラウンはおるのかい?」というニュアンスになってしまいます。
そこで、次のように言い換えてみました。
I am wondering if Mr.Brown is available.
「available」というのは、「得られる」「人がここにいて相手をしてもらえる」「時間が空いている」という意味になります。"be wondering if~"「何々かどうかかしら?」と思っているという表現ですね。
これは、この他にも様々な応用が利きます。
■「どのようなご用件でしょうか?」
"Why do you want to see him?"「なんで会いたいって?」と表現したりしますが、別の言い方としては、次のようなものが考えられます。
What would you wish to see him about? 「どのようなことに関して会見をお望みですか?」
ここでも「want」は使いません。
この場合、疑問文を使っていますよね。そして「would」も法助動詞の過去形なのですが、こういう過去形を使うと丁寧さが出てきます。さっきの"I am wondering"も"I was wondering"にすると、より一層丁寧になります。
更にいきましょう。
お待たせした時の表現です。今度は逆にいい表現からやってみましょう。
Terribly sorry to have keep to waiting for a long time.
「長いことお待たせして申し訳ございません」
悪い表現は、"Thank you for waiting." です。「ありがとね」とこれはちょっとぶっきらぼうなニュアンスになります。
学校では"Thank you for waiting."と習いましたが、これも言い方が重要です。「心からそう思っています」というような言い方を心がけましょう。
■「こちらへどうぞおいでください」
"Come here."では、「こっちへ来い」という表現になってしまいますので、ビジネスの場面では適しません。
Would you follow me? 「後についておいでいただけませんか?」
Would you come this way please? 「こちらの方へどうぞお越しください。」
というような言い方が好ましいと思います。
■「どうぞお掛けください」
"Sit down and wait."と言ったりしますが、これでは「座って待って」というニュアンスになってしまいます。
そこで、"Would you like to have a seat and wait for a moment? "といったように"for a moment"を付けると、「ごく一瞬ですから申し訳ないですが」という意味が加わります。
そして、"have a seat"あるいは"be seated"とすることで、一つ格の上がった表現になり、相手を上に見てますよという感じが伝わります。
■「これでいいでしょうか?」
"Is this OK?"これも丁寧に言えば問題ありませんが、もう少し丁寧な表現にするとすれば、
Would this be convenient for you?
「これでそちらには不便は無いでしょうか?差し支えないでしょうか?」
Would this be convenient for you?
というような言い方をするとより丁寧でいいかと思います。
■タクシーを呼んで欲しい場合
"Call a taxi for me." 「タクシー呼んでちょうだい」となります。
これをさらに丁寧な言い方にすると、
Would you mind call a taxi for me?
「タクシーを呼ぶという配慮をしていただく事は出来ますでしょうか?」
となります。
今日の内容をまとめると、ぶっきらぼうな命令文は避けて欲しい、ということになります。その為には、疑問文を使い、そこに法助動詞「would」とか「could」を使うと言うこと、さらに過去形で使うとより丁寧になるということを覚えておいていただきたいと思います。