第8話「撮影中、犬専門カメラマンは犬の何を見ている?」
犬の写真を撮るとき、カメラマンはカメラだけを見ていると思いますか?
実は、犬専門カメラマンの僕が撮影中にかなり注意して見ているのは、カメラよりも「犬の様子」です。
今回の「犬と暮らすラジオ」では、
「撮影中、犬専門カメラマンは犬の何を見ている?」
をテーマに、僕が実際の犬の撮影現場で意識していることについてお話しします。
犬によって性格は違います。
フレンドリーな子もいれば、人見知りする子もいる。
撮影が好きな子もいれば、初めての場所に緊張する子もいます。
さらに、同じ犬でも、その日の体調や気分によって反応は変わります。
だからこそ、僕は撮影の最初から「撮る」ことだけを考えず、まず犬の様子を見るようにしています。
最初はできるだけ犬に話しかけず、「空気みたいな存在」になる。
知らない人がいきなり近づいてきたら、犬も緊張するかもしれません。
まずは、
「この人、何もしてこないな。」
と思ってもらう。
その間に、その子がどんな状態なのかを観察していきます。
今回の放送では、僕が特に意識している7つのポイントをご紹介しています。
・耳と尻尾の動き
・飼い主さんと犬の距離感
・呼吸や舌の状態
・ニオイを嗅ぐ余裕があるか
・おやつを食べられるか
・音にどんな反応をするか
・目の表情
例えば、飼い主さんから離れても平気なのか、それとも飼い主さんに助けを求めているのか。
スタジオの中をクンクン嗅いでいるのか、それとも緊張して動けないのか。
大好きなおやつを食べられるのか。
小さな音に興味を示すのか、びっくりしてしまうのか。
そして、目が不安そうなのか、楽しそうなのか。
こうした小さな変化を見ながら、
「今、この子はどんな状態なんだろう?」
「今なら、どこまで撮影できそうかな?」
と考えています。
犬は「ちょっと休みたい」と言葉で伝えてくれるわけではありません。
だからこそ、耳や尻尾、呼吸、目、行動などから、その子の状態を考えることが大切だと思っています。
そして、僕が犬の撮影で大切にしているのは、犬を「撮る」ことだけではありません。
その子を知ってから撮ること。
最初は距離を置いた方がいい子もいれば、少しずつ距離を縮めた方がいい子もいる。
楽しそうならこちらも少しテンションを上げる。
緊張していたら、逆にこちらが引く。
そんなふうに、その子に合わせて撮影方法を変えていきます。
写真の撮影というと、カメラの設定や構図など「撮る技術」に目が行きがちですが、犬の写真では「犬を見ること」も同じくらい大切。
もしかすると、僕の場合は「撮る時間」より「犬を見ている時間」の方が大事なのかもしれません。
今回は、そんな犬専門カメラマンの撮影現場の裏側を、少しゆるくお話ししています。
また、最後には恒例の「今週のにことすき」も。
今回は、長期出張から帰宅した棚原を待っていたのは、まさかの「超塩対応」でした(笑)。
愛犬の写真をもっと自然に撮りたい方、犬の気持ちを考えながら撮影してみたい方にも、ぜひ聞いていただきたい回です。
お散歩のおともに。
家事の合間に。
愛犬とのんびり過ごしながら。
気軽に楽しんでください。
犬と暮らすラジオ
兵庫県西宮市の犬専門フォトスタジオ「棚原写真事務所」を運営する、犬専門カメラマン・棚原憲悟が、犬との暮らしや写真、日々の撮影で感じたことなどをゆるりとお話ししています。
「犬と一緒にワクワクしよう」
そんな気持ちで、犬との暮らしがちょっと楽しくなる話をお届けしています。
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