＜LeoNRadio日の出 われらのラッセル哲学第145回『哲学の諸問題』 "The problems of philosophy" by Bertrand Russell（第12章15段落①）

ラジオ収録20230409

「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎 日本語訳 福留邦浩 中国語訳 劉凱戈 日本語訳監修 松尾欣治 楠元純一郎 中国語訳監修 東洋大学留学生たち 録音師 レオー

第15段落

We are now in a position to understand what it is that distinguishes a true judgement from a false one.

われわれはいよいよ、真の判断を虚偽の判断から区別するものは何なのかを理解するところにまで来た。

我们现在能认识到是什么将真实的判断与虚假的判断区分开来。

For this purpose we will adopt certain definitions.

この目的のためにわれわれはいくつかの定義を採用するであろう。

为此目的，我们将采用某些定义。

In every act of judgement there is a mind which judges, and there are terms concerning which it judges.

すべての判断行為には、判断する心があり、その心が判断する条件がある。

在每一个判断的行为中，都有一个判断的思维，并且都有一些关于这个思维判断的条件。

We will call the mind the subject in the judgement, and the remaining terms the objects.

われわれは心を判断における主体と呼び、その他の条件を客体と呼ぶであろう。

在判断中，我们将这种思维称为主体，其余的条件称为客体。

Thus, when Othello judges that Desdemona loves Cassio, Othello is the subject, while the objects are Desdemona and loving and Cassio.

かくて、オセロがデスデモーナはカシオを愛していると判断するとき、オセロは主体であり、一方で客体はデスデモーナと愛することとカシオである。

因此，当奥赛罗判断苔丝狄蒙娜爱凯西奥时，奥赛罗是主体，而客体是苔丝狄蒙娜、爱和凯西奥。

The subject and the objects together are called the constituents of the judgement.

主体と客体はともに判断の構成要素と呼ばれる。

主客体结合起来被称为判断的组成部分。

It will be observed that the elation of judging has what is called a 'sense' or 'direction'. 」

判断の高揚感には「感覚」とか「方向」と呼ばれるものがあることが観察されよう。

我们会发现，判断的喜悦感有所谓的 "感觉 "或 "方向"。

We may say, metaphorically, that it puts its objects in a certain order, which we may indicate by means of the order of the words in the sentence.

われわれは、それがその対象をある秩序のなかに置くと比喩的に言うかもしれない。その秩序をわれわれは文中の語順によって指し示すかもしれない。

打个比方来说，这种所谓的“感觉”或“方向”把对象放在某个顺序中，我们就可以通过句子中单词的顺序来表明这一点。