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レビュー:Long COVIDに対する介入 BMJ


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Interventions for the management of long covid (post‑covid condition): living systematic review

Citation
The BMJ, bmj‑2024‑081318

論文の要約
本論文は、Long COVID(COVID‑19回復後3か月以上持続する症状)に対する様々な介入の有効性を評価したリビング・システマティック・レビューである。24件のランダム化比較試験、対象患者数は計3,695名にのぼる。

  • 認知行動療法(CBT)
    オンライン形式のCBTプログラムが疲労の軽減および認知機能の改善におそらく有効であるという中程度の確からしさの証拠が得られた。

  • 身体および精神リハビリプログラム
    オンラインで監視・指導がなされる組み合わせ型プログラムは、回復や重要な改善を経験する患者の割合を増加させ、抑うつ症状の軽減や生活の質の改善にもおそらく有効とされた。

  • 断続的有酸素運動
    週3〜5回、4〜6週間の断続的運動は、継続的運動と比べて身体機能をおそらく改善する可能性が中程度の確からしさで示された。

  • その他の介入
    抗うつ薬(ボルチオキセチン)、抗体治療(レロンリマブ)、プロバイオティクス・プレバイオティクス、コエンザイムQ10、モバイルアプリ教育、呼吸筋訓練、高圧酸素療法、脳トレーニングなどには、「確かな効果なし」とされたか、エビデンスの質が低く評価された。

本レビューは、臨床的に意味ある改善をもたらす可能性のある介入を明示している一方で、対象となった試験の多くが患者選択や盲検の欠如などのバイアスのリスクを伴う点も強調している。さらに、多くの試験が入院歴のある重症例を対象としており、一般の軽症例に対して結果の一般化は慎重を要する。

臨床的意義:CBTおよび監督付きリハビリプログラムは、Long COVID 患者の症状改善における「有望な介入」として位置づけられる。ただし、選択・設定バイアスや障害の軽重などを考慮した上で、個別化した治療方針を策定する必要がある。

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くつ王レディオBy 忽那賢志