YMCAトーク

【リーダーラジオ#03】「行政官僚制」近代はどうやって回っているのか?


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官僚とはいわゆるエリート公務員だ。
近代社会はその複雑さゆえに、合理的なシステム、合理的な振る舞いが要求される。
そのためには「予算と人事を最適化」する必要があり、行政官僚はそのプロだ。
しかし近代化には大きな落とし穴がある。
近代化とは合理化で、合理化とは「手続き主義」である。
「手続き主義」は計算可能性を求める。
人々が計算可能な存在として扱われる。
計算可能な存在は「入れ替え可能」である。人間は入れ替え可能な存在に成り下がった時、その尊厳を失う。
マックス・ウェーバーはこれを「没人格化」と呼び、人々が合理化の波に飲み込まれた状態を「鉄の檻」と表現した。
行政官僚の「暴走」を止めるのは、政治家の役割である。
政治家は手続き主義的な「損得勘定」に流されずに、正しさのために「利他的」に振る舞うことが求められる特別な存在なのである。
従って近代社会の原則は、国民が優秀な政治家を選び、優秀なエリート官僚が合理化を進め、政治は夢を語り、官僚をコントロールし、
「ほどよい社会」に導くことにある。
そしてその政治家は「国民」から選ばれる。
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YMCAトークBy Kobe YMCA Camping Service