流れのほとりに

栄光のビジョンを見つめて(ヨハネの黙示録21章9節~27節)


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序)教会のはじめに「ビジョン」ありき

・ヨハネの黙示録の最後に描かれる幻(ビジョン)は教会の歩みを定める道しるべとなる。そこには「人間の生き方・あり方」と「世界・社会のあり方」が示される。この2つは区別できるが、分離できない。


1)「花嫁」であり「都」である幻

・「子羊の妻である花嫁」=人間の集まりとしての教会(贖われた人類)の完成形を指している。その一方「聖なる都エルサレム」は人が生きる場の栄光の姿である。「都」であって「園」ではない。

・「花嫁」と「聖なる都」は区別できるが、分離できない。人間は、環境・社会とセットで生きているというリアリティがここにある。


2)今の世と、来るべき世の関係

・私たちの生きるこの物質世界が、そのまま永遠の神の国になるわけではない。しかし、私たちは御国のために生きられると聖書は語る。

・今の世は、クッキー生地のようなもので、来るべき世は、焼き上がったクッキーにたとえられる。間に「神様のオーブン」がある。

・「七つの災害」で象徴される神のさばきは「オーブン」に相当する。これは悪を滅するだけでなく、世界をきよめて永遠のものにする。

・「霊肉二元論」は、神の国を棚から牡丹餅式で待つ態度を生む。しかし逆の間違いにも注意。神の国を「建てる」ことは私たちにはできない。


3)都の象徴が意味すること

① 構造:「城壁」とは文化文明の集積したビルディング。「門」とは人間社会の営み(市場、意思決定、芸術)を包括する場。「12 部族の名」は、多様性を表現しその上の「御使い」は一体性を示す。「土台」は「子羊」イエス様による支えと、その多様性を示し、旧約の約束・ビジョンが、新約によって実現することを物語る。

② 大きさ:12000 スタディオン(約 2200km)の立方体という記述によって、新しいエルサレムが全世界を包み込むことを示す。

③ 素材:金は「神」を示すが「純」とは「きよめられた」倫理的意味を持つ。「透き通る」=隠すところのない「義」を示す。城壁を築く「有用性」、「美しさ」、「正義」が揃うことを私たちは求める。


結)栄光のビジョンは、神のビジョンである!

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流れのほとりにBy キリスト教たんぽぽ教会


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