流れのほとりに

乳離れした子のように(詩篇131篇1節~3節)


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序)「大人のいない国」?!

・法律的に「大人」でも、中身は「大人」か心許ない人が増加。「大人」のしるしは「気遣いができること」「落ち着きがあること」が上位。

・聖書が示すのは「キリストにある成人」を目指す生涯成長。ピリピ 3 章

・自らの未熟さに気づいていることが「大人」のしるし

・「都のぼりの歌」直訳=「上る歌」:巡礼と成長を重ねて歌っている。

1)「たましい」を養い育てる「私」

・落ち着いた自分の状態を「乳離れした子が母親とともにいる」姿になぞらえる詩人。一人の人格の中に 2 人の存在がいるユニークな描き方。

・「乳離れした子」3 歳くらいが想定されている。

・「母親」が、幼子をしっかりつかんで安心させている。

・「たましい」は霊魂ではなく、見えないものも含む人間の全体を指すことができ、ここでは「心の中の自分」という意味で使われている。

・心の中の小さな子どものような自分が、どういう状態であるかが、自分の言動、ふるまい(全体的な在り方)に影響する。

・たましいは「乳離れした子」として描かれる。離乳前の「赤ん坊」ではないが「母の手を離れ独り立ちした子」でもない。ここに神の知恵がある。私たちの「たましい」はゆっくり成長し、弱さを抱え続けるが「赤ん坊」状態は望ましくない。

2)「たましい」が乳離れするとは

・「赤ん坊」は乳離れするまで、親の生活を振り回し、思い通りにしようとする。自分の願いも伝えられない。⇒時間とともに「待つ」ことを教えられ、自分の願いを伝えるトレーニングを受ける。親の関わりが、愛に基づくことを身体で感じて学んでいった結果、乳離れに至る。

・たましいの赤ん坊も似たプロセスで成長する。神様の領域にまで足を踏み入れ、思い通りにしようとすることが「おごり」「高ぶり」である。それは現実的ではないので、たましいは暴れ、わめく。⇒みことばの養いによって、「委ねる」「お任せする」という動詞が自分のものになる。

3)「たましい」をケアし、強めるために

・自分のたましいを虐待しないように。「ともにいる」とは見捨てずに、温かく受け止め、声を聴くこと。冷たい「正解」を言い渡すのは NG。

・「待ち望む」訓練をすること。約束を握りしめ、期待しつつ待つ。

結)私たちは「上る民」

・大人のいない国のど真ん中で、教会が「大人」を産みだすところになり、この国の希望となるように。

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流れのほとりにBy キリスト教たんぽぽ教会


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